阿久悠さんは、「 歌謡曲の歌詞でいちばん大事なものは?」との問いに、「 時代です」と瞬時に答えました。 阿久さんは女性の気持ちを描くのも上手いのですが、強がる男を書かせたらまた天下一品。 沢田研二が歌った「 勝手にしやがれ 」 ゴダールのフランス映画のタイトルからとったものですが、少しばかり時代遅れで強がる男をジュリーがセクシーに歌い上げました。 ちなみに石野真子の歌に「ジュリーがライバル」というのがありましたが、ジュリーとは沢田研二さんのことでして、どうして歌手が歌手のことをタイトルにして歌う必要があるのだろうかと、小学生時代、悩まされたものです・(そんなことも、稚書、たいへん申し上げにくいのですが・・・に書いてあります。~失礼) 阿久さんは、少し古めの言葉を交えたり、思いもよらない発想、日本語ではないような日本語を入れて、人の心の奥深い部分を表現されました。 それはあたかも、聴いて驚く我々の心を見透かして、弄んでいるかのようでもあります。 時代と寝た男の呼称がぴったりの作詞家でした。 作詞家という表現は正確ではありません。作家です。彼は作家でした。先ほどBSで、新橋にある昭和歌謡曲バーを放送しておりまして、「勝手にしやがれ」がリクエストNo1と店長がおっしゃっていましたので、とりとめもなく書き込んでみました。 あしからず。
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