食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

カストロ前議長

2016-11-27 04:56:01 | 日記

 キューバはコロンブスに発見されて以降、長らく、スペインの統治下にあり、近代、特にその圧政に苦しめられていました。20世紀初頭、アメリカという正義の味方が登場します。アメリカはスペインと戦い打ち破ってくれました。喜んだキューバはアメリカに敬意を表し、自国の特有品であるラム酒と、自由の国アメリカの象徴であるコカ・コーラを混ぜたカクテルを作り、しばし開放の美酒に酔いしれます。これが「キューバリブレ」~ リブレ=自由 つまり、キュ―バの自由という意味です。ところがどっこい、自由をもたらせてくれたはずのアメリカが、今度はキューバに対し旦那風を吹かし始めたのです。「俺がお前を自由にしてやったのだから、以後俺の言うことをきけよ!」 概して、国、人間の心なんぞ、そのようなものだと思います。やがて、バチスタという親米独裁政府が樹立されます。これに対し、後に革命を起こしたのがカストロ、チェ・ゲバラ。そして、反米の社会主義国家になり現在に至っております。( 今は雪どけしておりますが ) あのライト感覚なカクテルは、キューバの近・現代史そのものなのですよ。  「 革命か死か 」 カストロ前議長が亡くなられました。 多言を弄する必要はありません。 現代史がまた一つ伝説になりました。