はれっとの旅路具

(はれっとのたびろぐ)田舎暮らしと旅日記
金沢・能登発 きまぐれ便

包んで結んで:基本・買い物袋~レジ袋に代えて~

2006-05-29 23:56:28 | 田舎暮らし雑記
この記事は、2006年5月28日に能登・七尾でふろしき研究会森田知都子先生をお招きして、開催された「包んで、結んで、楽しく」と題する研修講座の概要です。

この記事を最初にご覧になった方は、「◎始めに・基本」から順にご覧になっていただくと、たった一枚の布である風呂敷に様々な役目をさせることができる知的マジックがお分かりいただけるものと思います。(写真はクリックすると大きくなります)



風呂敷の一辺の角と角を持って●買い物結び:基本
それでは、早速買い物結びをしてみましょう。
風呂敷の一辺の二つの角を持ちます。



固結び二つの角同士を固結びします。
このとき、裏が内側になるように意識してください。
また、買ったものを入れるのですから、くれぐれも立て結びにならないように気をつけます。(「始めに」を参照)



二つの結び目に腕を潜らせて残りの二つの角同士も同じように固結びをします。
完成形は、トップの写真です。
たったこれだけで、風呂敷を使った買い物包みができます。簡単でしょ?
かつて関西では、このスタイルでのお買い物が当たり前だったそうです。
関東ではあまり見かけなかったと先生。風呂敷の使い方にも東西があるのですね。


買い物包み今一、よく判らない方のために、写真のように半分折って重なる角同士を固結びしたと言い換えても良いようです。親指を入れている処から腕を入れると下げられます。
レジ袋と違って、重いものを入れても食い込んでいたいということは無さそうです。
環境だけでなく、人にも風呂敷は優しいのです。

一方の結び目をくぐらせるとスイカ包みにまた、この包み方を覚えているとスイカのような大物や、丸いものを包んで運ぶときにも使えます。
スイカを中に入れて、一方の結び目を他方に潜らせます。


スイカ包みその上で、きちんと締まるように引っ張り、取っ手のようになった二つの結びの元を固結びします。上の方が二重の輪になりました。ここに腕を入れて下げます。



大きなものを包んで運ぶ場合の買い物包み●買い物結び:大物編
今度は、大き目のものを包んで運びたい場合の包み方です。写真は完成形です。




対角を固結びに風呂敷を表を下にしてひし形におきます。
次に、手前と奥。つまり、対角になる角同士を固結びします。
広げるとこのような形になりますね。



残った二つの角をそれぞれ一つ結び結んでいない残りの二つの角は、それぞれ一つ結びをします。
今度は基本結びである二つの結びを使いましたが、それでもたったこれだけです。
固結びをしたところが手提げになります。完全に肩まで通してショルダーにもできます。一つ結びをしてあるので零れ落ちることは無さそうです。

この二つの買い物包みを覚えておくだけでも十分役に立ちそうですよね。


●包んで結んで能登編:目次
 ◎始めに・基本
 ◎基本:買い物袋~レジ袋に代えて~(この記事)
 ◎基本:ティッシュカバーとウエストポーチ~簡単に、暮らしに彩を~
 ◎応用:瓶を包む~リサイクルの優等生と共に~
 ◎応用:ワインのギフトラッピング~素敵な風呂敷も添えて~
 ◎応用:風呂敷でリュック~いざという時のために~