はれっとの旅路具

(はれっとのたびろぐ)田舎暮らしと旅日記
金沢・能登発 きまぐれ便

新潟のそば

2006-05-12 20:35:36 | 旅日記
能登の知人Kさんに頼まれて、今朝早く二人で新潟に日帰り出張してきました。Kさんの車で往復約700Kmの道のりです。
古代、同じ越(こし)の国だった、新潟と富山の境には非常に険しい難所:親不知・子不知があり、陸路交通を阻んでいました。
現代では、高速道路で26本のトンネルと橋でここを難なく越えてゆきます。上の写真は、朝8時頃の親不知(おやしらず)IC付近ですが、高速道路の一部が海にせり出していることがお判りになれますでしょうか。

能登から余裕を含めて5時間を見込んでいましたが、氷見・高岡での渋滞にも巻き込まれず、順調に走れました。Kさんは、何でも上越から北を走るのは初めてだそうです。私は新潟へ行くこともあるのですが、便利になったとはいえ、この距離を一人で日帰り運転するのはやはり酷。Kさんの車は最新式のナビ付きオデッセイですので、私の役目は運転補助と新潟での会議の後方支援です。

余裕を持って現地入りしたメインの午前中の会議は、新潟の方々が素晴らしい方ばかりで、Kさんの心配は全くの杞憂。心配性のKさんもさすがに安心された様子です。

さて終わると12時前ですが、今朝早かったのですっかりお腹も減っています。昼食はどこにしようと地理不案内のKさん。実は高速道路を降りる直前の黒崎パーキングエリアで、「新潟の蕎麦新潟の蕎麦」なる地元出版社による案内本を既にゲットしていた食いしん坊の私(^^;ゞ。10日に交通博物館名残の旅の際に訪れた「神田藪蕎麦」さんをお訪ねした余韻が忘れられなかったのでしょうね。(^^;;;;ゞきっと。
新潟の蕎麦といえば、小千谷十日町に代表されるフノリ(海草)をつなぎに使ったヘギ蕎麦が有名です。私も一度十日町に仕事で御邪魔した際、地元の方に連れられていただきましたが、独特のツルリとした食感が印象的でした。

しかし午後のアポイントまで2時間近くあるとはいえ、新潟市内からでは遠すぎます。市内でどこか良さそうな蕎麦屋さんが無いか件(くだん)の本をめくっていると、むむっ!「蕎麦を食べるのが趣味で食べ歩き、理想の蕎麦を作るため『安曇野翁』で修行をした…」という件(くだり)が目に飛び込んで来ました。
安曇野 翁店舗情報)といえば、かの有名な蕎麦打ち名人の高橋邦弘氏による翁達磨グループの一つ。
これはお訪ねせねばなるまいて。ところが、なにやら場所が判り辛い。でも今日は最新ナビ付きの車だから、大丈夫。と早速この本を買い求めた次第。

あが家さんの暖簾土地感が鈍るので自分の車にはナビをつけていませんが、さすがにこういう時は助かります。
ナビに導かれるままに新潟市役所付近から約20分。目的の「あが家」さんがありました。一見3階建ての今風のおうち。
玄関には靴箱しかなく、スリッパに履き替えて直ぐに階段で二階へ。


店内と大きな窓から望む阿賀野川の景色明るい店内は窓が大きく、向こうには阿賀野川が一望できて綺麗です。
このお店に導いてくれた「新潟の蕎麦」に、とても賑やかな笑顔が出ていた女将さんが、愛想良く迎えてくれました。

天盛そばKさんと、天盛そば・田舎そばをそれぞれ1枚ずつ注文します。さすがに女将さんは御分かりで、すかさず「それでは田舎そばは少し後からお持ち致しましょうか」。それは有り難いと御返事します。
御品書きの他に店主からの言葉書があり「当店の蕎麦は添加物が一切含まれておらず、当店オリジナルの製法で、自家製粉し、手打ち仕上げした蕎麦です。その為、蕎麦の延びが大変早いので、テーブルに出ましたら早々にお召し上がり下さい。(蕎麦は茹で上がり二、三分が一番おいしいといわれております。)」とあります。
建物内全面禁煙、スリッパに履き替えに重ねてこのメッセージ。御当主が如何に蕎麦を愛し、真剣に打っているか伝わります。私も大の蕎麦好きで、学生時代に越前おろし蕎麦(もちろん手打ち)のお店で働き、遂にはその店のご主人に代わって打たせてもらうまでに育てていただきましたので、このような御当主の心意気は良く判ります。

蕎麦を味わう時に欠かせないコシ・香り・味といわれますが、「蕎麦のあまみ」も重要です。これを判っていただくことが難しいようですが、こちらの蕎麦は特に「あまみ」が良く判る美味しい蕎麦でした。

大満足の蕎麦を頂き、午後の訪問先に近い新潟伊勢丹で時間調整をしました。Kさんが靴を見たいというので紳士用品フロアーに行きますと、偶然財布の話になりました。
さる筋では高名というN先生に風水の見立ての基本を習ったことがあります。先生による「財が廻る財布」のポイントをKさんに説明し、私もそれを身につけるようになって善かった事などをご紹介すると、急に興味が沸いたようです。売り場を探してみると、なんとぴったりの財布があるではありませんか。「これはご縁」とKさん、早速御買い上げ。「伊勢丹・営業の君に騙されたと思って…」などと人聞きの悪いことを。こちらは親切のつもりなんですけど…。(^^;ゞ
その後、午後の予定も全て終わり、帰りの車の中で、Kさん仕切りに財布を撫でています。よほど嬉しかったご様子。良いことがありますように。

帰りの高速道路は、私が主に運転しました。上越に入ると妙高山には残雪が。近くの里山には色々な緑色がちりばめられています。緑色って、こんなにもたくさんの色があったんだ。と毎年思わせてくれるこの時期が、とっても好きです。

やがて富山県境の26本のトンネル地帯に差し掛かると、Kさんは急に「そういえば、覆面に会わないね~」と妙なことを言い出します。これは、あり難い。こういう何気ないけど、唐突なメッセージは重要です。それを忘れた頃に現実になる前兆と思うことにしています。
案の定、しばらくすると話題の御車が現れました。注意を払っているとそれと判るものです。私の後ろに入りましたので、いつもに増して安全運転、安全運転。
しばらく走っていると、二台程すうっと追い越していきます。あらら、駄目じゃないですかぁ。そんなにスピードを出しては。この区間の制限速度は80Km/hですよぉ~っ。後ろの御車は、早速そっと追いかけてゆきます。
それ御覧なさい。運転にはくれぐれもお気をつけあそばせ。

お蔭様でその後、何事も無く私たちは能登に戻って参りました。


明日はまた、早朝から名古屋に向かいます。活躍中の女史お二人と家内とで、T先生をお訪ねし二人をご紹介差し上げます。
都会の中の田舎暮らし。彼女達は、そのご自宅を見てどのような反応をするのか。今から楽しみです。

新潟へ

2006-05-12 05:34:23 | 旅日記
知人のKさんに、どうしても同行を依頼され、今から新潟に向かいます。
こんなに早朝に起床することは滅多に無いので(^^;記念に時刻をブログに刻みたくて…

おっと、Kさんから10分後に到着との迎えの電話。早いなぁ。

急いで着替えて、これから新潟まで高速道路をひたすら5時間。
11時~14時まで会議をして、帰りは19時頃かな。

では、いってきまぁす~