はれっとの旅路具

(はれっとのたびろぐ)田舎暮らしと旅日記
金沢・能登発 きまぐれ便

いしり紙鍋と、大騒ぎの夜

2006-05-16 16:59:46 | 食べログこぼれ話
先週は東京(往復1040Km)・新潟(同700Km)・名古屋(同380Km)と連日物凄い距離を移動。東京は電車で23時間、新潟は車で12時間、名古屋は車で1泊2日36時間にて往復。合計2,120Km。

元々寝付きが悪い方なのだが、疲れているはずなのにさっぱり寝られず、横になっている時間で4~5時間。いつもなら、ぎりぎりまで起きないのが、何故か朝5時ごろに目覚めて以後さっぱり寝られなくなっていた。

昨夜、友人のHさんの会社の方々と、飲み会に。
割烹 富来以前よく通ったものの最近トンとご無沙汰していた「割烹 富来」さんの暖簾を久々にくぐる。こちらの名物はお通しが十数種類から選べること。僕は、フグの糠漬けを。こいつは酒に合う。刺身の次は、海鼠腸(このわた)の茶碗蒸し。これもこのわたの風味がほのかに美味しい。
冒頭の写真はこちらの名物・紙のいしり鍋。お味は変わっていなくてよかった。美味。

いしりとは能登特有の魚醤。醤油は大豆で作るが、魚醤は魚や烏賊の身・内臓などから作る。秋田のしょっつる、ベトナムのニョクマム、タイのナンプラーも同じ魚醤の仲間。
魚醤に対して大豆など穀物で作られた物を穀醤というらしい。魚醤はもっぱら東南アジア地域に、穀醤は中国・韓国・日本など東アジア地域に分布している。この点からも、東南アジアから沖縄を経て、日本海側とはかなり古くからの交流交易があったものと想像。
ちなみに、紙を使って鍋ができることにもご注目。紙の下には鉄製の編籠。小学校の自由研究にも使えそうだが如何?

さて、疲労困憊の中で飲みすぎると、正体不明の大失態を晒すので、用心していた「つもり」が何故か絶好調。持病には厳禁の麦酒を何杯頂いたことやら…
二次会まで行って(あれっ三次会だったかな)、最後はKちゃんのお店に。
ここで、常連のUさんと鉢合わせ。僕も含めてHさんと、この三人は同じ年生まれ。
Uさんは趣味でバンドをやっているちょっと不思議な雰囲気の方だが、こちらに合わせてハモってくれたりして大いに盛り上がる。
そういえば、ここのところ腹から声を出していなかった。

中学・高校時代、札幌ではデビュー前から松山千春がラジオのDJをしていた。「昨日作った歌」と言ってはその場でギター一本のライブをしていたっけ。
そんなことで、千春の歌が好きで調子のよい時は、カラオケでもよく声が出る。
昨夜は久々に「大空と大地の中で」を熱唱。カウンター越しのKちゃんから、マイクが要らないと言われてしまう。

「大空と大地の中で」の歌詞
#果てしない大空と 広い大地の その中で
#いつの日か 幸せを 自分の腕で掴むよう
#歩き出そう 明日の日に 振り返るには まだ若い
#吹きすさぶ 北風に 飛ばされぬよう 飛ばぬよう
#凍えた両手に 息を吹きかけて しばれた身体を温めて

思い通りにならないことが続いたり、何かに負けそうになった時
自分が何か、自分だけの損得勘定や、細かく取るに足らないことに拘っているのではないかと思い直し、「志を高く、透き通らせる」ようと改めて思うようにしている。
そんなとき、千春のこの歌は自分で自分に謳い聞かせる応援歌。


どうやら先週末から気になっていることがあり、僕が心配してもどうしようも無いことなのに、それだけに余計に精神が張り詰めていたようだ。昨日、それも解決したようで、とりあえずホッとしたのだろう。声が嗄れるほど次々と謳い続けていた。

Hさんは1時過ぎにご帰還。
ややあって勘定をすませると、あらら。
持ち合わせは、帰りのタクシー代に僅かに足りそうも無い。
見かねたUさんが、知人の個人タクシーを呼んでくれ、足代をご馳走してくれるという。「いいよ、こんなことしかできないから。また一緒に飲もうね」だって。本当にいい奴だよなぁ。有り難い。有り難い。

さて起きたら…
なんと14時過ぎ。
つまり漸く先ほど勤め先に顔を出し、仕事もせずにブログを書いているというとんでもないことを。(^^;ヾ

やっとぐっすり寝られた。
まだ身体はボロボロに疲れている。とても机にかじりついた仕事ができる状態ではない。
まぁ、これも自ら招いたことだから仕方も無い。

明後日から土曜日まで大きな展示会。明日は、その仕込み。
また働かなきゃぁ。ボチボチと頑張れっ!