群馬県の感染症発生動向
インフルエンザに関しては先週より若干減少しました。しかし、横ばいとも取れる減り方で心配です。
桐生地区では感染性胃腸炎が流行しています。
また、百日咳が桐生地区で検出されています。
現在流行中の感染性腸炎は腹痛を訴えます。もちろん、嘔吐や下痢症状もありますが、少し症状が変わっており、流行しているウイルスが変わったように思います。
桐生地区で百日咳が検出されております。生後3か月を過ぎたら、なるべく早い時点で三種混合ワクチン(百日咳、ジフテリア、破傷風予防接種)を接種しましょう。
減少しているとは言えインフルエンザはまだ検出されております。発熱などの症状があったら、早めに ひきた小児科クリニックに受診してください。
ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/
インフルエンザに関しては先週より若干減少しました。しかし、横ばいとも取れる減り方で心配です。
桐生地区では感染性胃腸炎が流行しています。
また、百日咳が桐生地区で検出されています。
現在流行中の感染性腸炎は腹痛を訴えます。もちろん、嘔吐や下痢症状もありますが、少し症状が変わっており、流行しているウイルスが変わったように思います。
桐生地区で百日咳が検出されております。生後3か月を過ぎたら、なるべく早い時点で三種混合ワクチン(百日咳、ジフテリア、破傷風予防接種)を接種しましょう。
減少しているとは言えインフルエンザはまだ検出されております。発熱などの症状があったら、早めに ひきた小児科クリニックに受診してください。
ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/
二児のママさん、新里地区の情報有り難うございます。そして、ご質問いただきましたので回答させていただきます。
現在群馬県のインフルエンザの「定点あたりの報告数」は”9”です。この数字、「流行の基準」は”10”なので”9”だと少ないとは言えず、局地的にはインフルエンザがまだまだいる状況といえます。そして横ばいだったのも気になります。桐生地区は10未満ですが、大田、館林、高崎、沼田、藤岡地区では10を超えています。溶連菌は藤岡地区で流行中です。ひきた小児科クリニックでも流行と言えないまでも溶連菌は検出されています。
いわゆる溶連菌(A群溶血性連鎖球菌)の症状は急性扁桃咽頭炎となるため、発熱とともにのどの痛みが出てきます。他の症状としては倦怠感、嘔気、嘔吐、腹痛も見られます。これらの症状だけだと、ウイルス性の咽頭炎と区別できません。我々は咽頭・扁桃の所見や首のリンパ節の所見などから疑います。そして、必要に応じて検査をします(のどの菌の検査です)。症状だけでは見当を付けられません。
治療は抗生剤内服になります。先に、カゼには抗生剤を使わないと書きましたが、溶連菌感染症では使います。抗生剤の投与が無くても自然治癒しますが、使用した方が症状は軽くなりますし、合併症などの予防にもなります。私は診察で溶連菌であるかどうかわかるため、溶連菌でないと判断すれば抗生剤を出しませんし、溶連菌を疑えば検査をします。
溶連菌は咽頭・扁桃炎だけでなく猩紅熱、膿痂疹の原因となり、そして、合併症でリウマチ熱、副鼻腔炎、中耳炎、糸球体腎炎・・他色々があります。
なんか変だなと思ったら、ひきた小児科クリニックを受診してみてください。
ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/
娘Yは、現在入院しております。私も付き添いなので、電話できずこちらからで失礼します。
今までの経過です。
1日早朝に発熱39度近い→二回間隔あけて嘔吐→休日当番医へかかる(多分胃腸炎)→処方された薬ナウゼリン座薬、アルピニー座薬を使用→熱は解熱剤使うと下がるがまた上がる→夜から朝方にかけて泣き止まず→朝方に座薬入れたあと眠る→2日お昼過ぎに起きたら、不機嫌で泣き続ける→母乳飲んだが吐く→三時すぎに39度越えて座薬。薬もなくなるため、別病院を受診(小児科)→多分突発性発疹だと思うが、判断は発疹出ないと確定できないとのこと。喉が赤いし、熱以外に咳や鼻水など所見なし。比較的熱は出ても、元気で機嫌いいはずなので、ぐずりが激しい様子をみて、一応尿道、耳鼻科も受診するよう紹介状をかいてくれた→市の厚生病院へ→外来にて検査→インフルエンザ陰性、血液検査、尿検査行う。血液検査によりウイルス感染していると言われて他の数値からみると一番は突発性発疹の可能性高いと言われる、尿検査は大丈夫でした。脱水症状まではいかないけど、尿が濃いのと、あまり母乳を飲まなくなってきたため、念のため入院となる。検査中に点滴をしていたら、だいぶ顔色はよくなった。→夜中起きるが、比較的寝る→3日朝40度近い発熱→昼間38度7分→夕方37度8分→ぐずりは午前中ひどかったが、午後からは抱っこで寝るようになる。→夜中は何度か起きるが、寝る→4日朝38度5分となっています。
今日は比較的起きたら、機嫌はよく、笑顔をみせました。
昨日の午後の回診では、ぐずりがひどいので、川崎病も視野にいれて一応見ると言われました。川崎病の所見はぐずりがひどい以外には今のところはありません。また、熱が続くようならなので、今のところはあまり高い可能性はないと言われてます。
しかし、今朝も発熱していて、発疹もできないので、何か重い病気だったら。。と心配です。入院中は栄養補給で、点滴を24時間入れてます。3日朝下痢、3時すぎ下痢、今朝二回下痢をしています。熱が下がってるとき、夜中は母乳をちゃんと飲みます。
なんだかすごい心配になり、ご相談いたしました。説明不足な点があったり、分かりにくい文だと思いますが、お時間あるときに何かご回答いただければと思います。すみませんがよろしくお願いします。
病気について(ママ)さん、入院されたとのこと大変ですね。
基本的にここで病気について回答することが良いこととは思いませんが、大変そうなので回答します。
突発性発疹でも5日以上の熱が出ることは良くあります。突発性発疹であれば現在の症状からは特別悪い病気とは言えないと思います。ウイルス感染が疑われているので炎症反応は高くないと推察されるため、症状もないこともあり川崎病は可能性が低いと思います(5日以上の発熱、発疹、首のリンパ節腫脹、手足の発赤などの変化、眼球結膜の充血、口腔の発赤などの変化、のうち5つが診断基準です)。あと、下痢をしているので違いそうですが、残るはおたふくでしょうか? もし突発性発疹でなければ念のためおたふくの話はして抗体価をペアで確認しても良いかと思います。もしくは現時点でアミラーゼは上昇していないでしょうか? もちろん、最終的に何のウイルスか分からないと言うこともあります。現在の症状のウイルス性感染なら症状が治ってしまえばそれ以上検査はしないでよいと思います。
本当に悪い病気だと母乳も飲みませんので、飲んでいるのであれば強く心配しなくて良いです。まして、入院しているのであれば全く心配しなくて良いと思います。
ご不明な点がございましたら御連絡ください。
5日以上の発熱もあるんですね。ちょっと安心しました。
炎症反応は強くないと言われてます。今日の回診では、多分大丈夫ですが、発熱が5日続くようなら詳しい検査をすることになりそうです。今日も熱はまだ下がらず。。でも機嫌はよくなってきました。また何かありましたら、ご相談させてください。
突発性発疹で5日以上続くことはよくあります。もちろん、突発性発疹以外のウイルス性の発熱かも知れませんが、いずれにしろウイルス性疾患で長期間熱が出ることもあります。なにしろ、突発性発疹で発疹のでないこともあります(この場合突発性発疹と言わないかも知れませんがウイルスの抗体価が上がると同一の疾患と考えます)。
全身状態が良くなっているのであれば悪い病気ではないでしょう。しかし、5日以上続く発熱を検査することは小児科では一般的なので必要があれば悪い病気でなくても再度検査をした方が良いと思います。
元気になったら、ご一報いただければと思います。
突発性発疹が5日以上続くという話は一般的ではないかも知れません。しかし、私は以前、突発性発疹に関する研究をして論文を書いたことがあります。この時に5日や6日発熱している患者さんが意外に多くいたので、その後は5日続いても珍しいと思わなくなりました。なので、入院先の先生にはこのことは言わないでくださいね。
一般的にB型のが軽いのですが、私はB型も恐ろしいと思っています。なるべく感染しないようにして下さい。
溶連菌に関しては高熱が出たら受診してくださいという、一般的な話になってしまいお役に立てなかったかも知れません。インフルエンザも溶連菌も発熱したら一刻も早く受診しなくてはいけない病気ではありませんので夜や休日に受診する必要はありませんが、やはり熱が続いたら受診した方が安全と言えます。