ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

おたふく風邪(流行性耳下腺炎)、4年半ぶりに全国的な流行の兆し

2016-01-20 15:42:13 | 新聞記事など
おたふく風邪(流行性耳下腺炎)、4年半ぶりに全国的な流行の兆し

流行性耳下腺炎、おたふくに関する記事がありました「おたふく風邪、4年半ぶりに全国的な流行の兆し
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160120-00010002-yomidr-sctch」

 記事によると「おたふく風邪(流行性耳下腺炎)が今年に入り、4年半ぶりに全国的な流行の兆しを見せていることが、国立感染症研究所のまとめでわかった。1か所当たりの患者数が多い都道府県は、佐賀(5人)、宮崎(4・23人)、石川(3・31人)で、各県とも流行注意報を発令した。」とのことです。

おたふく風邪は、耳の下が腫れ、通常は1~2週間で治る大した病気でないと考えている方もいるかも知れませんが、無菌性髄膜炎や脳炎などを引き起こすことがあり、0・1~1%の確率で難聴になります。この難聴の治療法はないため一生耳の聞こえが悪くなる可能性があります。

 この記事でも「感染研感染症疫学センターの砂川富正・第二室長は「おたふく風邪の流行は4~5年周期で起こる傾向があり、今年は流行する可能性がある。ワクチンを接種して予防することも重要だ」と話している。」とあります。

 お母様方の中では、おたふくワクチンは必要ないと考えられている方がおり、さらに医師でも、おたふくは予防接種しないで感染した方が良いと言っている不勉強な医師もいて残念に思います。おたふくにかからないように、そして、おたふくにかかっても重症化しないように1歳過ぎたら直ちに予防接種をしましょう。

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http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

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群馬県感染症発生動向(週報)

2016-01-20 10:50:51 | 流行状況
群馬県感染症発生動向(週報)


 感染性胃腸炎が桐生地区、富岡地区から多く報告されています。


 インフルエンザが富岡地区、伊勢崎地区、吾妻地区、前橋市、藤岡地区、利根沼田地区、東部地区から、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が富岡地区、藤岡地区から、伝染性紅斑が前橋市、藤岡地区、富岡地区、東部地区から、RSウイルス感染症が渋川地区、富岡地区、安中地区から多く報告されています。


 インフルエンザの患者報告数が増加中です。また、新学期が始まり、県内でインフルエンザによる学級閉鎖の報告が相次いでいます。手洗いやマスクの着用など感染予防対策を心がけましょう。


(感染症発生動向の地区分けで、みどり市の感染症発生数は桐生地区に含まれています)
ひきた小児科クリニックでは、三種混合ワクチン、四種混合ワクチン、BCGワクチン、ヒブワクチン(アクトヒブ)、肺炎球菌ワクチン(プレベナー)、子宮頚癌ワクチン(サーバリックス)、麻疹・風疹ワクチン、おたふくワクチン、水痘(水ぼうそう)ワクチン、日本脳炎ワクチン、二種混合ワクチン、B型肝炎ワクチン、不活化ポリオワクチン、インフルエンザワクチン、ロタウイルスワクチン(ロタリックス・ロタテック)他などの予防接種を行っています。

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またまた雪です。

2016-01-20 10:50:27 | 日記・メモ (Weblog)
またまた雪です。

 先日の雪が溶けたと思ったら、本日も雪です。朝からふって結構積もりました。
 足下が悪くなっています。車の事故もおきやすいですから気をつけてください。
 そして、雪だるまネクタイをしています。

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統合失調症、左脳に特徴=深部の一部大きく―阪大など

2016-01-20 10:48:02 | 新聞記事など
統合失調症、左脳に特徴=深部の一部大きく―阪大など

中枢神経画像診断について記事がありました「統合失調症、左脳に特徴=深部の一部大きく―阪大など
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160119-00000096-jij-sctch」

 私は小児の脳の画像の研究をしていて日本小児放射線学会から論文賞をもらったこともあるので、画像検査に興味があるのですが「統合失調症患者は左脳深部の「淡蒼球(たんそうきゅう)」の体積が右脳側より大きいとの研究結果を、大阪大や東京大など国内37研究機関が共同でまとめ発表した。」という記事に興味があります。
記事によれば「統合失調症は約100人に1人が発症する精神障害で、幻覚や妄想、意欲低下などの症状が表れるとされる。患者は淡蒼球の体積が大きいことが知られていたが、左右の違いの有無など詳しいことは分かっていなかった。」とのことで、左右差があることが今まで見つかっていなかったことがむしろ驚きです。淡蒼球の大きさなどは今までも比較されていたはずなので、コンピューターの技術が発達して、容積を算出するソフトの精度が上がって、比較できるようになったのかなと思います。.まあ、人間全く左右対称と言うことは無いのですが疾患によって左右差があるのは病態に関係しているのでしょうね。大変興味深いです。

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