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神経伝達物質について知ろう (4)

2023年01月30日 | 雑学知識



ノルアドレナリンの効果を高めるには
 ノルアドレナリンは、神経伝達物質であることは既に述べました。交感神経の情報伝達に関与し、激しい感情や強い肉体作業などで人体がストレスを感じたとき分泌されますが、副腎髄質からも分泌されるホルモンの一種でもあります。
交感神経の活動が高まると、血圧が上昇したり心拍数が上がったりして身体を活動に適した状態に変え、同時に
基礎代謝量も上げます。
前項同様、その効果的な高め方について学んでみましょう。

1.良質の睡眠
 これは当たり前のことで、これまでの項には敢えて書きませんでしたが、すべての神経伝達物質を最適に働かせるために欠かせないものです。

睡眠の問題(悩み)を大きく分けると3つのパターンが考えられます。
①睡眠時間が短い ②眠りが浅い ③寝ても疲れが取れない
 ひと昔前までは、「8時間睡眠が望ましい」と言われていましたが、最近の研究では6~8時間(平均7時間)が最も心身の健康と関連しているという研究結果が報告されています。100万人を超える大規模な調査では、5~6時間より8時間と長い方が健康を害するリスクが高いという結果が出ています。
心身の疲れより脳が疲れている場合が多い時代です。つまり、長さでなくて
「質」の問題です。睡眠には身体を休ませるレム睡眠と脳を休ませるノンレム睡眠の2種類のタイプがあり、一晩のうちに4~5回交互に繰り返されます。レム睡眠のとき脳は睡眠中でも脳は起きており、日中に取り入れた記憶情報の整理や定着のために活動しています。従い、熟睡(深睡眠)の深さや回数が多いほど、「しっかり眠れた」感が出て来ます。この深睡眠の長さは年齢とともに短くなります。
レム睡眠のときは浅い睡眠と悪いイメージがありますは、実は脳は日中と違って他に指令を出すことなく、脳は単体で活動できるので効率よく記憶の整理や定着が可能になります。
こちらのビデオが適切に説明してくれています。
 脳を健康に保つには、それなりの資源が必要になりますが、
それがバランスのとれた食事 →  セロトニンの活性化なのです

2.セロトニンを元気にする
 ルアドレナリンを含む3大神経伝達物質は、前にも述べたようにドーパミンとのバランス関係にあり、両者をコンロールするセロトニンが元気でないとそのバランスが崩れて、病気の発症につながります。
セロトニンは腸内に約90%、血液中に8%、脳内に2%程度ずつ分布しているとされています。通常脳内ではその僅か2%がルアドレナリンとドーパミンのバランスをとっています。


セロトニンを支援する物質は他にもいろいろあります。

3.適度な有酸素運動
 
神経伝達物質について知ろう (2)をご参照ください。

4.音楽を聴く
 自分が心地よいと感じる音楽を聴くこと。ノルアドレナリンの場合は、アップテンポの早い曲であればジャンルは好きなもので結構ですが、歌のないものの方が好ましいです。
(歌があると、脳がそれを聴こうととして余分な神経が働いてしまいます。)

5.食べ物による効果
ノルアドレナリンとドーパミンの元になるのは、必須アミノ酸の
チロシンと呼ばれる栄養素で一連の酵素反応を経て合成されます。この他に必須アミノ酸のフェニルアラニンが必要です。
両者を変換するには、葉酸
(ビタミンB12とともに赤血球の生産を助けるビタミンの一種)マグネシウム(必須ミネラルの一種)ビタミン B12 の助けが必要です。その際に含む炭水化物と一緒に摂取すると、よりその効果が高まります。
このチロシンという栄養素を含む食品は、これまでにも出てきた大豆製品、乳製品、卵、鰹節ですが、他にもしらす干しやアーモンド、果物では、バナナやアボカドなどもあります。
大豆には、
レシチンやチロシンという栄養素が多く含まれていて、すべての神経伝達物質の生成に役立ちます。レシチンは、体内でアセチルコリンに変わりますが、ビタミンCと一緒に摂るとその生成効率が上がります。
概して、神経伝達物質が正常に有効に働くためには、新鮮な果物、野菜、全粒穀物、ナッツ、種子などあらゆる食品を偏ることなくバランス良く摂取することです。脳を元気にする食べ物を摂ることは、同時に動脈硬化認知症などの生活習慣病の予防にもなります。


オマケです!
 今回のシリーズは、highdy が大学で学んだ知識をもとに独自の見解を加えてまとめたものです。大学で学んだ内容は数10分の1(医学部ではないので)ほどで、それに知っている知識や経験を加えただけです。
しかし、記事としてアップする以上妥当なものか検証する必要があり、ネットで確認しようと検索していたところ、
highdy よりスマートにまとめた YouTube 動画を発見してしまいました。早く分っていたらこの動画数個アップすれば良かったのに・・・。
悔しいけれど、ご紹介しておきます。

ドーパミン・ノルアドレナリン・セロトニンの働きを最大化する|脳内ホルモン③ 






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コメント (10)
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