緑の街の水先案内人

都城市で緑の街の水先案内人として移る日々を写真と日記で綴ります。

カナダ・ラドナー村の日曜市場をたずねて

2012年08月13日 14時27分47秒 | 旅行
8月13日(月)午後1時(現地時間:8月12日午後9時) 

 土日二日間と娘の休日でもあり、カナダ観光四日目は農村へ農業視察と称して日曜市場の二ヶ所を訪問する事にしました。朝十時前に娘宅をマイカーで出発して、針路は南へ、米国国境へと向かいます。バンクーバー市の南隣市はリッチモンド市、それより南下してラドナー村のサンディマーケットへと辿り着きます。途中の道路は米国へ通じる幹線道路、道路両側には緑の畑が広がっています。百キロ近い車速で走りますと、畑の作付け農産物が何で有るか?判明できませんが、宝物みたいにビニールハウスを眺める事があります。北米西岸の気候に合わせて農作物の作付けが行われているのでしょうが、農地の広さと言い、畑の色合いと言い、カナダで始めて見る農地はしっかりとしたものです。











 東アジアで棚田農耕民末裔を自称する身には、外地で農地を目にしますと、何かしら安堵感を覚えて農地の大切さ、農産物が如何に都市市民の台所を支えているかを実感します。都市の拡大は土台に農産物を如何に現地で供給できるかに掛かっております。つまり、「地産地消」は都市の要、食糧を地元で生産できなければ、誇張して申せば、都市の存亡にも掛かって来ます。今更、大声を張り上げる必要もありませんが、「食ゆたかなれば人も穏やか」、昔、パール・バック著「大地」を読んだ中学生の感想でした。今でも十分に通用する人間の真理です。











 しかし、カナダの田舎町の日曜市場、何ともお祭り気分の処があり、農産物よりイベントを楽しんでいる雰囲気があります。売られているものは食糧加工品や半ば芸術品の雰囲気もあり、それはそれで見て回るだけでも楽しいものです。ミュージシャンの舞台も二カ所しつらえてあり、歌手やバンド演奏で日曜日市場を盛り上げております。こうして人混みの中で市場内をながめて回りますと、すっかりカナダ農村で祭り気分に浸った感がします。世界中いずこでも通用する収穫の喜びでもあります。











 さて、祭り気分のサンデーマーケットを後にして、次の訪問先は地元農産物の直売市場、野菜と果物が主体となった地産地消市場であります。種類にして如何ほど有るのでしょうか?畑からそのまま運んできたばかりの食材ですので、トウモロコシに至っては皮付きで、客が自分で皮をむいて実を取り出さねばならず、これほど人手を掛けていない商品も数少ないものです。果物類は名前も知らないものもあり、日本でお目に掛からないものも数多くありそうです。地元八百屋の商売は大らかというか、背景にカナダ人の生活が影響しているのでしょう。これほど地元農産物が販売されているショップが有りますと、何かしら間違いは無いと、ここでも何かしらホットするものが有り、カナダは良い国と思うようになります。











 こうして、二つの農村市場を内容は若干異なりますが、見物して回りますと、「人々の生活が第一」とのスルーガンが浮かび上がり、ぶれないカナダをイメージします。戦前・戦後と日本からカナダ移民もそれなりに人数と思いますが、戦時中の日系人収容所送りを思いますと、今では次世代が静かで堅実な生活をされている事と察します。 

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