サッカーの日本代表、中田英寿選手(29)が現役を引退することが関係者の話で明らかになった。
ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で1次リーグ最終戦のブラジル戦(6月22日)で日本の敗退が決まったあと、移籍や契約を扱う代理人やマネジメント事務所関係者と本人が話し合い、決断したという。
中田選手はホームページ上で「半年ほど前からこのドイツW杯を最後に約10年間過ごしたプロサッカー界から引退しようと決めていた。何か特別な出来事があったからではない。その理由もひとつではない」と語った様だ。
代理人やマネジメント事務所側は現役続行を望んだが、本人の意志が固く、最終的に本人の意向を尊重して引退が決まったという。
中田選手は95年にJリーグのベルマーレ平塚(現湘南)に入団し、98年夏にイタリア1部(セリエA)のペルージャに移籍した後、ローマ、パルマ、ボローニャ、フィオレンティナと計5クラブで7季、イタリアでプレーし、今季は1年間の期限付きでイングランドのボルトンでプレーした。
日本代表では、97年5月の韓国との親善試合でデビューし、加茂周氏、岡田武史氏、フィリップ・トルシエ氏、ジーコ氏と4監督の下で77試合に出場し、11得点をあげている。
98年フランス大会から3大会連続でW杯に出場し、02年日韓大会では1得点していた。
自身のウェブサイトなどを使って、ファンにメッセージを送る手法が幅広い層に支持された。
マネジメント事務所の次原悦子社長は昨年12月、「本人の気持ちが変わらなければ、W杯終了後に現役を引退することになるだろう」と話していた。既に、01年ごろから現役生活の区切りについて、話し合っていたという。