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曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

思い出のスケッチ旅・・・アンコールワット(3)トゥクトゥク

2021-03-18 | 絵  ②スケッチ

アンコールワットでスケッチした後は、気分を変えて、ホテルのあるシェムリアップの街スケッチをすることにしました。 

スケッチポイントを探して歩いていた時、道路脇で客待ちをしている鮮やかな赤色のトゥクトゥクを見つけました。 通りはいかにもカンボジアらしい雰囲気の商店街です。 それで、トゥクトゥクを入れてスケッチしたら面白いかも・・・と思い、赤いトゥクトゥクの運転手の青年に、客待ちしている間、スケッチさせて欲しいと頼んでみました。 仕事中だから駄目だと断られたら、写真を撮らせてもらって、後で描き加えよう・・・と考えていたのですが、なんと快くOKしてくれて大助かりの大感激。

トゥクトゥクはアンコールワットでの移動手段として広く利用されている3輪タクシーのことで、2輪車バイクの後ろに4人掛けの座席付き台車が取り付けられている乗り物です。 

彼はいとも気安くポーズをとってくれるのですが、困ったことに、途中に何組もお客が来るのです。 その度に『これからお客さんを乗せて、行ってくるけれど、終わったらすぐ帰ってくるから・・』と言って出発。 最初はすぐ戻ってくるか・・・本当に帰ってきてくれるのか・・・内心落ち着かなかったのですが、商店街を描いたりしているうちに、本当に帰って来て、ポーズをとってくれました・・・そんなことをを3回くらい繰り返しているうちに、トゥクトゥクの運転手仲間が同じようにその場所で客待ちしながら、私のスケッチを見物・・・ そのうち子供たちも集まってきて、彼等に囲まれながらスケッチすることになり、本当に戸惑い、緊張してしまいました。 

こういうことは、この時が初めての経験でした~~ その後、東南アジアの国々でスケッチする時には、同じような経験をすることになり、段々慣れてきたような気がします。 

画面がだんだん埋められて、やっと描き上がると一同ホッとした表情をして、喜んでくれました~~ 持っていたおやつを出すと、みんなで回しながら食べ、何んとなく和やかな雰囲気に・・・ こんなひとときがいいなぁ・・・といつも思います。

オヤツを食べながら寛いでいるうちに、なんと間の良いこと! 同じく街スケッチしていたスケッチ仲間と偶然行き合って、みんなでモデルをしてくれたトゥクトゥクのお兄さんとそのお仲間のトゥクトゥクに分乗してホテルに送ってもらうことになりました。 これで、モデルのお兄さんにお礼ができて・・・メデタシ、目出度しのご機嫌な一日となりましたヽ(^。^)ノ

 

翌日の朝、早く目が覚めたので、友人とホテルの近くを散歩しました。 少し行くと広場があって、そこでは家族揃って、野菜や果物の青空市場の準備をしている光景が見られました~~ 

 

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思い出のスケッチ旅・・・アンコールワット(2)連子窓の少女

2021-03-17 | 絵  ②スケッチ

前回の絵を描いた翌日もアンコールワットへ出掛けました。  寺院の前庭は広く、聖池などもあって、観光客の人たちがゆったり憩っていたりする中に小さな建物(多分経蔵?)がありました。 その建物の中に入った時に見つけた数珠を繋いだような形をした連珠窓が面白くてこれを入れてスケッチしたいと思いました。 

この窓は連子窓と言われ、一般的には細長い木材を連続的に縦または横に、連ねた状態(連子)の窓のことを言い、寺院や神社で用いられることが多いそうです。 日本では、法隆寺、薬師寺、春日大社、大極殿の回廊等に用いられているとのこと。 仏教とともに遥か日本にもこの連子窓が伝わったのでしょうか・・・数珠を繋いだような形の連子窓は、アンコールワット独自のもののようです。

スケッチポイントを探していたところ、家族連れがやって来ておやつを広げて楽しそうに食べ始めました。 中学生くらいの可愛い女の子が前の方に座ったので、チョッとモデルになってもらって描きました。 少し離れた地域からアンコールワット見物に来たのだそうです。 恥じらう様子がとても可愛かったです。

 

               

ついでながら・・・

アンコール・ワットは、現在は上座部仏教寺院となっていますが、元々はヒンドゥー教寺院として建てられたものだそうです。 その歴史は古く、9世紀初頭に成立したクメール王国の王がアンコール周辺に都城を建設して王都にしたのですが、12世紀前半に即位した王(スーリヤヴァルマン2世)は、それまでの都城に代わり隣接地に新王宮を建設し、その南隣に国家鎮護のための新しいヒンドゥー教寺院を30年を越える歳月を費やして建設したそうです。 そして、それがまさに、アンコール・ワットなのですが、クメール建築の傑作とされるこの寺院は、16世紀後半にアンチェン一世の孫のソター王によって仏教寺院に改修されたという、長くて壮大な歴史を持ちながら現在に至っているそうです。

クメール語でアンコールは王都、ワットは寺院を意味するそうです。 

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思い出のスケッチ旅・・・アンコールワット(1)

2021-03-15 | 絵  ②スケッチ

Nペンスケッチ教室で学んでいた頃、年2回の海外スケッチに何度か参加したことがありました。 これまでに、モロッコ、イタリア、バリへの旅スケッチをご紹介いたしましたが、今回は世界遺産にも指定されているカンボジアのアンコールワットのスケッチをご覧頂きたいと思います。

N先生は、ペンスケッチの一大ブームを起こした方で、ペンスケッチの著書も多く、個展はいつも大盛況、マスコミにもよく取り上げられていたようです。 アニメ制作会社では宮崎駿さんの先輩だったとかで、時々面白いエピソードを聞かせてくれました。

この海外スケッチ旅に先生から初めて声を掛けて頂いて、大感激で参加したのがこのアンコールワットでした~~ 描く気はあっても、技術は未熟・・・先ず、先生のお弟子さんの教室に入ってペンスケッチの基礎を習い2年、N先生の教室に入って2年目のことでした~~

アンコールワットから南へ約7キロのところにあるシェムリアップのホテルに滞在しながら、毎日チャーターバスでアンコールワットに通ってスケッチしました。 

アンコールワットを目にした時、その圧倒的な迫力の遺跡群に息をのみました。 何はともあれ、これを描かなければ・・・と必死で大画面(56x76cm)に向かって、ペンを走らせました。 この大きさの用紙に描くのも初めてでした(考えてみると、いつも、向こう見ずのことをやっていますね、私) 何とか描き上げたものの・・・あれもこれも盛り込み過ぎで・・・でも、当時の私(15年前)にしては、マァマァでしょうか・・・💦 

講評会の時、メンバーの作品を見たら、誰もアンコールワットを描いた人はいませんでした~~ 後で聞いたらN先生は『アンコールワットは描かない』・・・と仰っていたようで、皆さん先生に倣ったよう・・・ マァ、そんな話を耳にしていなかったことを、ヨシ!と思うことにしました

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先ずは一杯

2021-03-14 | 絵  ⑤絵手紙

春の嵐が吹き荒れています

いろいろありますが

ひとまず一杯

いかがでしょう・・・

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ラブレターのお返事が♡

2021-03-12 | 良い加減介護

昨日、病院へ行って、新たに描いた絵手紙と夫にとって思い出深いと思われる写真を何枚かピックアップしたアルバムを届けました~~ 荷物を受け取りに来てくれた看護師さんは初対面でしたが(電話で親しく話すようになった看護師さんは夜勤明けということで不在でした~~)、とても感じが良く、絵手紙を喜んでくれた上、アルバムの写真の一枚一枚を丁寧に見て、私の説明を興味を持って聞いてくれました~~ 

『この写真を一緒に見ながらご主人とお話しますね。 ゴルフや旅行も楽しんだり、ご家族や親戚、それに友達とも仲良く交流していた写真を見て、どれだけ思い出してもらえるか楽しみです・・』と。 医療専門の病院でこうして心のケアにつながることをいとも自然にして下さる姿勢に本当に驚き、感激してしまいました~~ 

さらに驚いたことに、帰り際『これ、ご主人と一緒に書いたお返事です。 お母さんの「」だけですが、書いてくれました・・・』と手渡されたA4の用紙には絵手紙をもって嬉しそうに微笑む夫の写真と彼女が書いてくれたメーッセージが

温かなお便りを手にしながら、ああ~~この感じは、まるで、娘が保育園に通っていた時に、保母さんが園児たちの様子を知らせるために色々工夫してお便りしてくれた時と同じだ・・・と半世紀近く前の懐かしい思いが蘇ってきてしまいました~~  まさに夫は今や幼児帰りしているのでしょうか・・・

それにしても、彼女の話から、夫だけでなくスタッフの方々も絵手紙を心待ちにしていることが分かり、「ヨッシャ~~ 腕まくりだ!!」と、先ほど桜餅の絵手紙を投函してきました(^-^)

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