難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

民主党の障害者施策を問うセミナー

2010年10月21日 18時14分27秒 | 障がい者制度改革
現政権の障害者施策を問う障害者施策セミナーが開催される。
障害者も民主党の姿勢を疑い始めているのだ。

生活破壊の消費税の増税にこだわる民主党、米軍基地の沖縄県内移設にこだわる民主党、ちっとも補償にならない農家の戸別補償施策にこだわる民主党、中小企業切り捨ての大企業減税にこだわる民主党、抜け穴だらけの労働者派遣法にこだわる民主党、大学教育予算削減にこだわる民主党、広範な国民の反撃を受けることは必須の状況になりつつある。


ラビット 記
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NPO日本障害者センター
http://shogaisha.jp/center/04/04kensyu.htm#02an-2009se1

これまでご好評をいただいてまいりました
障害者施策セミナーについて、
今年度も下記の日程・内容で開催したいと思います

介護保険制度10年の節目、また、障害者施策をめぐっては当事者参画の下で法制度の議論が活発にすすんでいます。
しかし、新政権が本当に国民の人権を守る法制度をつくるのかは不透明な状況だといわざるを得ません。

菅政権の続投も決まりました。
また、新政権も発足後1年が過ぎる中で今後、社会保障をどのようにしようとしているのか?
障害者制度改革は本当にすすむのか?
制度改革を行う上で必要となる視点はなにか
社会保障・社会福祉の制度の在り方を問うためのセミナーを企画しました。

ぜひご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします

2010年度・障害者施策セミナー(パート1)
・'10/10/23(日)に開催します!
障害者施策の転換期!制度改革のあり方を問う!

■開催日・企画
日時 / 2010年10月23日(土) 13:00~17:00

内容/特別報告
・・『難病をもつ人の医療と福祉-制度の谷間をなくすために-』(仮題)
水谷幸司氏(日本難病疾病団体協議会事務局長)

講演①・・『現政権下における社会保障の動向と政策的課題』(仮題)
伊藤周平氏(鹿児島大学教授)

講演②・・『「基本合意」の完全実現をめざす新法のあり方を問う』(仮題)
藤岡 毅氏(障害者自立支援法違憲訴訟弁護団事務局長)

■会場
戸山サンライズ大研修室(ホームページ)
【会場案内】
東京都新宿区戸山1-2214 TEL03-3204-3611(代表)
地下鉄東西線『早稲田駅』下車徒歩10分
地下鉄大江戸線『若松河田駅』下車徒歩10分

■参加費
3,500円(資料代含む、障害者/2,000円)
【定員】 200名(定員になり次第、締め切らせていただきます)

■セミナーご案内ビラ
●セミナービラ(PDF版)
http://shogaisha.jp/center/04/101023seminar-bira.pdf    
●申込み書(WORD版)
http://shogaisha.jp/center/04/101023seminar.doc

民主党政権の障害者施策は?

2010年10月20日 23時33分04秒 | 日記(つぶやき)
新政権になって2年。総理大臣が替わって2ヶ月。しかし、社会保障や障害者施策を充実させようというメッセージが伝わってこない。

障害者自立支援法に変わる総合福祉法を作ると時の厚生労働大臣が言いながら、もう1年だ。
確かに障害者制度改革推進本部が発足し、推進会議の一次意見を受けた閣議決定もされた。総合福祉法部会の会合も進んでいる、就労チームも発足している。

しかし障害者自立支援法改正案が出てくるわ、推進会議は法定化されないわ、B型肝炎患者大半が救済排除されるわ、後期高齢者保険制度は延命されるわで一体本腰を入れて取り組む姿勢があるのだろうか。

障害者団体も、セミナーを開いたり、大フォーラムの開催したりで、政府にきちんと取り組む姿勢を求めることを明確にしつつある。


ラビット 記

聴覚障害者向け放送の問題

2010年10月20日 23時13分37秒 | 放送・通信
聴覚障害者向け放送は、今もいろいろな問題を抱えたままだ。

一つは、聴覚に障害がある人がテレビ放送にアクセスできないということだ。その数は1千万人に及ぶ。
現在のテレビの大半は地デジ化されたとは言え残りはアナログのままだ。このテレビは字幕放送は移らない。
地デジテレビは字幕受信機能があるが、すべてのテレビ番組に字幕放送を実施していない。
地方局ではキー局制作以外の字幕制作をほとんど出来ていない。

二つ目は、緊急時の放送、国会中継、政見放送など字幕対応が遅れているということだ。
これらは、生命、安全に関わる情報提供であり、また国政、地方政治を問わず参政権に関わる基本的人権の問題だ。

閣議決定で今年度中に成案を得ることが決まっている政見放送の字幕放送に付いては、ようやく総務省で検討会が開かれたがそこでストップしている。

三つ目は、これらの問題解決に当事者の関与がほとんど出来ないことだ。
地デジ化も規格制定時から当事者不在で進んで、次世代規格も蚊帳の外のままだ。
放送法の改正も放送のアクセシビリティがどうなるのかも 聞かないまま進んでいる。


ラビット 記

難聴者に「障害受容」は必要か?

2010年10月20日 22時45分14秒 | エンパワメント
今日の勉強会は、「自立」がテーマだった。

中途失聴・難聴者向け手話講習会の位置づけを難聴者等が手話を学ぶことを通じて自立することを支援することとしたが、その「自立」とは何かということになった。

その議論の中で、障害受容と自立は一緒、裏表とかの考えが出された。
障害受容というと障害にだけ着目し、それも障害を持つ人にのみ「受容」を強いるのは不自然として、人間全体の理解をするという考え方に転換しなければならないのではと説明した。
つまり、その人全体を理解する中で機能障害も持っているということであり、機能障害がその人のすべてではないということだ。

今は「障害者制度改革の基本的な方向」の閣議決定文書の中にも「障害は社会との関わりのあり方によって決定される」と書かれるぐらいだから、障害の受容を障害者側に求めるのではなく社会に求める必要がある。これは「障害の社会的受容」と言われている。

自立とは、身辺動作ができることでも経済的自立でもなく、自分の生活、生き方に対する自己決定が出来、社会に何らかの役割を持って活動できることとした。


ラビット 記

介護福祉士国家試験の「配慮申請書」提出

2010年10月20日 12時58分04秒 | 社会福祉の学習

「身体に障害のある方等の受験上の配慮申請書」に「症状及び日常生活での状況等を出来るだけ詳しく記入して下さい(コミュニケーション手段や方法、身体の状況や筆記能力などをご記入下さい)」とある。

「重度の感音性難聴。右耳に補聴器、左耳に人工内耳を装用して音声でコミュニケーションする。聞き取れないときは筆談、要約筆記を利用する。」
と記入して、今日の昼休みに出した。簡易書留で420円もかかったぞ。

希望する配慮は以下の3つ。
・発言事項の文書による伝達
・座席を前方に指定
・補聴器の持参使用

視覚障害、肢体不自由、その他の病弱等にも配慮があり、試験時間の延長や別室(少人数)の設定、チェックによる回答等細かく要望できるようになっている。
大学の試験もこのぐらい対応して欲しい。


ラビット 記

秋深し、隣は何する人ぞ。 難聴者の社会福祉学習

2010年10月19日 22時06分36秒 | 日記(つぶやき)
勤務が終わると会議がなければ駅前のマクドナルドへ行く。閉店になるとスーパーのフリースペースに行く。

今晩はドトールにした。
テキストを広げてノートを取るが、気が付けば右隣の人はTOEICの受験らしく英語の勉強。左二つ隣の人も厚いテキストを開いてノートに余念がない。

介護の学習は幅が広い。記憶しなければならない科目と理解しなければならない科目がある。医学概論、高齢者介護など今記憶を中心にしてその後心理学、社会福祉概論など。
初めはノートを取っていたがペースが間に合わない。マーカーで線を引く方法に変えたが果たして大丈夫か?


ラビット 記

手話通訳者団体と社会福祉

2010年10月19日 20時48分08秒 | 福祉サービス
支援費制度がスタートした2000年の2年後、2002年に手話通訳士協会は厚労省担当者を招いて、支援費の学習会を開いている。

その時の厚労省の説明は、支援費制度だけでは聴覚障害を持つ支援費サービス利用者はコミュニケーションが出来ないとサービスが受けられないので手話通訳のサービスを使うことになると言うことだった。
学習会では、社会参加促進事業の手話通訳派遣事業を支援費制度の給付に使うことが妥当なのかという疑問も出されて、他のサービスが有償化されるのに通訳サービスが無償であることの理論補強も指摘されていた。

要約筆記者が社会福祉を目的とする事業に従事するという認識は、2000年の社会福祉事業法などが改訂された社会福祉基礎構造改革の頃はなかった。

このことに対する集団的な検討と理解は、2004年の全難聴の要約筆記通訳者制度のあり方に取り組んだ時まで待たねばならない。

要約筆記者が社会福祉を学ぶ必要があることは、社会福祉を学ばなければ気付かない。


ラビット 記

乳児期からの失聴が人格形成になぜ影響を与えるか(2)

2010年10月19日 20時47分51秒 | エンパワメント
本考察は、メモとしておく。

【展開】
学童期は、図書館の本を借りまくって読んでいた。中学校の図書館には「言語生活」があり、ちまたの言葉のエピソードが載っていて、むさぼるように読んだ。

漢字や熟語の読みは正しいとは言えない。記号のように視覚的シンボルだったのかもしれない。
高校受験時の音楽の試験に出る楽譜は音符のパターンで曲を覚えた。音はイメージできないからだ。

「トム・ソーヤの大冒険」、「ドゥリットル先生と愉快な仲間たち」、「シャーロックホームズの冒険」、「海底8万マイル」、「地底大旅行」、「24の瞳」、「千夜一夜物語」(大人向け)、国民大百科事典(平凡社)、「南総里見八犬伝」・・・
タイトルは定かでないのもあるがわくわく、どきどきはらはらは覚えている。

【結論】
本から得た言葉は書記言語であり、会話文であっても声の抑揚も調子もない。生の会話で得られる脳への刺激とは違ったものだろう。

家庭や学校、地域の中で音声によるコミュニケーションがほとんど成立していなかった期間が長いと、自己洞察力、自己表現力、寛容性、忍耐力、その他の能力が十分に身につかず、人格形成が歪んだ。


ラビット 記

乳児期からの失聴が人格形成になぜ影響を与えるか(1)

2010年10月19日 20時47分28秒 | エンパワメント
【命題】
乳幼児期から感音性難聴でしかも進行性で、親、家族、教師、学友の声が聞こえないまま学童期、青年期を過ごしてきた。
このことは、人格形成に大きな影響を与えるという。

【推理】
なぜか。
人との会話は、相手との人間関係も含めて、豊かな内容を持つので、その有無や量、質ともに人格形成に大きな影響を与える。

この時期に生きた会話が脳にインプットされていなかったということは言葉や知識の蓄積もさることながら、感情や感性の発達、思考の訓練が出来ていなかったことになる。

言葉を受け取った時に、そのメッセージは意味の伝達だから、メッセージの意味理解を通じて、自身の中に思考が生じる。
自身の中に新たな理解や知識が追加されることで脳細胞は興奮する。喜怒哀楽につながる。

【検証】
乳児期に高熱が元で難聴になり、学童期にタ行、サ行の発音が不明瞭だったということはその頃までも難聴だったことが伺われる。これは感音性の難聴だ。

親や兄弟の語りかけもほとんど理解できていなかったのではないか。補聴器をしていた時でも隣で交わされている会話が分からないということは、聴力が今より良かったとしても感音性の難聴であれば虫食い状態にしか聞こえていなかったはずだ。

確かに親や兄弟、親戚、教師、学友の顔は思い浮かべても声や言葉がまるで浮かばない。
いわゆる心に響く言葉を聞いた記憶がない、人に何か言われて怒ったり、喜んだりした経験はほとんどない。
(続く)


ラビット 記

障害者の介護福祉士受験の「配慮」

2010年10月18日 19時51分51秒 | バリアフリー
熊本から帰宅すると、社会福祉振興・試験センターから封筒が届いていた。
ここは社会福祉士、介護福祉士、精神保険福祉士の国家試験を実施し、合格者の登録事務を行っている。

試験の応募に障害上の配慮にチェックを入れて出したら、事前に問い合わせておかなければならなかったらしい。
聴覚障害で補聴器を使うこと、文字で説明を受けること、前の席にすること、手話通訳を付けることなどの配慮を求めることが出来る。

手話通訳以外の配慮を求めたいが、補聴器と別の人工内耳は認めてもらえるんだろうか懸念が生じた。補聴器の装用なら身体障害者手帳のコピーの提出でよいが、それ以外の配慮の場合は医師の診断書が要るとあるからだ。

こちらは補聴器も人工内耳も同じ聴覚補償機器と思っているが試験センターがどういう認識を持っているか分からない。
試験センターに問い合わせのファックスを送った。


ラビット 記

中途失聴・難聴者就労問題メモ(2)

2010年10月17日 17時29分58秒 | 就労
難聴者は、複合的な問題を抱えているので、各分野の専門家による連携した支援が必要だ。
アメリカの就労リハビリテーションシステム(VR)はそうした連携が出来ている。

4.【難聴者・中途失聴者支援の専門家】
難聴と難聴者問題に精通した医療、福祉、教育、就労など各分野の連携した支援の仕組みが必要だ。
また当事者組織や専門家の支援も不可欠である。

(理由)難聴問題は、難聴者自身にも理解しにくいコミュニケーション的には多様性、変容性の側面を持つ障害で、社会的には関係性の側面を持つ障害なので、複合的な問題を抱えている。
これらに対応するには、難聴問題を理解した各分野の専門家の支援を連携して連続的に受けられる仕組みが求められる。

5.【コミュニケーション支援の方法】
難聴者、中途失聴者のコミュニケーション方法は、必要な場合複数の支援が保障される必要がある。
例えば補聴援助システムの利用と要約筆記の併用などである。

(理由)必要とするコミュニケーション方法は個々に異なり、場面によっても異なるため。
ある会議の場においてある発言者の声は補聴援助システムで聞き取れても別の発言者は早口だったり不明瞭な発音、声の質などで聞き取れないからである。

6.【情報保障機器等の整備】
当事者が求める補聴援助システムを雇用側で整備すること。
拡声電話、会議用補聴援助システム(磁波、赤外線、無線)、電話リレーサービス、電子メール、携帯等の利用の許可など

(理由)難聴者に有効な補聴援助システムは各種あり、それらの受信機を補聴器等にリンクして利用するため。

7.【医療・リハビリテーションの機会保障】
通常の有給休暇以外の医療・リハビリテーションサービスを受ける機会を保障される必要があります。

(理由)補聴器のフィッティング、人工内耳のマッピングは継続的に何度も受ける必要があるため。


ラビット 記

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中途失聴・難聴者就労問題メモ(1)

2010年10月15日 22時11分27秒 | 就労
難聴者として31年間の勤務の中で感じていることを記す。
体系的な施策としては提起する余裕がない。

○就労問題のメモ
1.【全体的な問題把握について】
難聴者の就労支援は、当事者側の障害の受容やコミュニケーション方法の獲得、障害に対する意識の転換などが必要であり、雇用者側も周囲の就労者に対する難聴の理解、コミュニケーション方法の習熟、機器等の整備が必要であり、単純に職場におけるコミュニケーション環境を整備するだけでは解決しない。

(理由)難聴であることのカミングアウトは本人にとって非常にハードルが高い。心理的サポート(カウンセリング)から的ケースワーク(グループワーク)、難聴者の先輩(ピアメンター)による助言など個々に適切に管理された支援が必要である。

2.【当事者への連続した継続的支援】
未就労時から、能力開発やコミュニケーション学習などの機会と相談支援が必要であり、就労後も継続して支援が受けられる必要がある。

(理由)難聴者関係性の障害の側面を持つので就労した場での人間関係がこじれたり、その問題を上司や同僚にも言えないので、就労開始後も相談支援が必要である。

3.【二重の相談支援体制】
就労が一定規模の企業だったり、自治体などの場合、内部に相談体制や担当者が必要である。
またその体制を通しても通さなくても外部の相談支援期間の支援が受けられるようにする必要がある。
これは昨今はセクシャルハラスメント、パワーハラスメントやコンプライアンス遵守体制もそのようになっている。
相談したことで不利な措置を受けない仕組みが必要だ。

(理由)難聴者の心理状況、周囲の理解によっては内部で相談しにくい場合がある。また内部の相談体制では最後には企業の論理がないとも限らない。
独立した外部の専門家の助言が得られる仕組みが必要だ。
(続く)


ラビット 記

京都聴障児親の会、軽中度難聴児への助成を要望

2010年10月15日 10時21分15秒 | 福祉サービス
軽中度難聴者・児に対する補聴器給付や日常生活用具は、BCSベターコミュニケーション研究会の岩渕秀喜理事長が次のような問題を指摘している。
⑤「軽度障害者給付」もも・地域によっては
・聴覚障害者用日常生活用具は認めるが補聴器は無理。
・補聴器はOKだが、聴覚障害者用日常生活用具はダメ。
・聴覚障害者用日常生活用具はダメ。
・軽度の子どもはOKたが、大人はダメ。
・軽度も大人は良いが、子どもはダメ。
バラツキがあります。

全難聴は、障害者総合福祉法部会で、聴力によらない聴覚障害の基準や障害の定義の変更を求めている。
今後実態調査のパイロット調査が始まるが、まだ制度化には時間がかかる。

各地で「軽中度障害者給付制度」の確立を求める運動を先に進める必要がありそうだ。


ラビット 記
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「軽、中等度も」支援訴え 難聴児の補聴器助成 :
京の深層 : 企画 ...
親や医師らは「必要性は難聴の程度にかかわらず同じ」と支援を訴えている。(宇治学研 支局長 立山光一郎).
同会によると18歳以下の中等度、軽度の難聴者数は行政機関でも把握できておらず、聾学校などを通じて調べたところ、府内には少なくとも97人 ...
 同会は要望書で、補聴器が必要な子どもすべてに助成するよう国へ働きかけることや、実現するまでは、府や京都市が手帳を持たない子どもの難聴者を独自に支援することを求めるが、道は険しい。
(中略)

 内閣府は昨年12月、「障がい者制度改革推進本部」を設置。障害者施策について検討を進めているが、厚生労働省障害保健福祉部は「手帳制度の見直しは、障がい者制度改革推進会議で一定の方向性が出されてから議論」としている。

 府障害者支援課の福原早苗参事は「障害者への給付は手帳制度が前提。財政状況は厳しく、ほかの障害者団体からも公的支援の要望は出ており、どれから手がけるのかを部内で検討している」と話している。

(2010年10月11日 読売新聞)
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人工内耳をしている人のための音楽会

2010年10月14日 08時50分15秒 | 生活
人工内耳をしている人のための音楽会が続けられてい
る。

音楽そのものの提供と人工内耳を装用することのフォローも含めた取り組みになっていることに着目したい。
つまり、聞く人の姿勢、演奏する側の姿勢、会場の雰囲気、その他が一体になって、音楽を「聴く」環境が作られる。


ラビット 記
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届けたいきみの耳に音楽を!
聴覚のバリアフリーを目指して!音のプチプレゼント!
「人工内耳を装用している方がより一層音楽を楽しむにはどのようにしたら良いだろう?」
そんな思いからこの研究は始まりました。
2001年から開始したこの研究は「人工内耳装用者の為の音楽感受向上法の研究」と題して、2005年度と2007年度に「私学学術研究振興資金助成対象研究」、2009年には「第9回日本音楽療法学会学術大会」において口演発表にも採択されました。
今回の演奏会は、これまでの研究結果を基に普段あまり聴けない音楽を用意しました。
多くの方々に楽しんで頂けるプログラムになっています。
みなさん是非お出かけください。
http://www.cochlear.com/files/assets/KyotoMusic20101106.pdf

洗足学園音楽大学音楽感受研究室コンサートシリーズ
主催:洗足学園音楽大学音楽感受研究室 
共催:株式会社日本コクレア
後援:特定非営利活動法人人工聴覚情報学会、第26回国民文化祭京都府実行委員会
http://kokubunsai-kyoto2011.jp/sanka/emaki/kyotoshinai/kyotoshi/post_291.html

日時:2010年11月6日(土) 時間は下記参照
場所:京都市右京ふれあい文化会館
JR京都駅から在来線で10分のJR花園駅。
料金:第1部 11:00~12:00 ・・0歳から小学2年生以下対象:入場無料
第2部 13:45~15:30(途中休憩あり)・・一般:1000円
(中学3年生以下:500円)
※お申し込み締切:10月29日(金)18:00
(但し、先着順のため定員になり次第締切ります。)

※受付票は9月上旬頃から発送の予定です。

※開場は第1部・第2部とも、上記開演の30分前となります。

~お車でお越しの方へ~
※駐車場(有料)は、数に限りがありますので出来るだけ電車・バスをご利用ください。
〈お申し込み方法〉
下記の必要事項を明記し音楽感受研究室へFAX又はメールでお申し込みください。
メールの場合は件名に「11月6日音楽会申し込み」と記してください。
(締切10/29)
★必要事項
①ご来場者全員のお名前及び年齢
(人工内耳装用の有無も記入してください。)
②ご住所(複数人でご来場の場合は代表者のみ、受付確認用)
③ファックス番号又はメールアドレス(代表者のみ)
④ご参加希望の公演を記入してください。
(第1部のみ、第2部のみ、第1部・第2部とも)

★お問い合わせ及びお申し込み先
ファックス 044-856-2796
メール onkan@senzoku.ac.jp
※ファックスでのお申込みは下記のお申し込み用紙をご利用ください。

★洗足学園音楽大学音楽感受研究室
〒213-8580 神奈川県川崎市高津区久本2-3-1、6号館3階6308室

聴覚障害者の視覚能力が高い理由 よく考えたい。

2010年10月14日 00時26分21秒 | 人工内耳
聴覚が失われて他の感覚器官が代替え機能を発揮するということは分からないでもない。視覚だけでなく、触覚が鋭くなったり実感はある。

2年前の国際難聴者会議の報告では、視覚が失われて、舌で視覚機能が第換えされるということだった。舌で、図形が認識出来る様子が紹介されていた。

人工内耳の早期適応にこの研究が利用されるのはどういうことか、よく考えたい。


ラビット 記
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聴覚障害者の視覚能力が高い理由
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト 10月
12日(火)18時14分配信

聴力のないネコの脳では、視覚機能が聴覚野に移動することがわかった(図参照)。  (ラビット注)非表示
(Image courtesy Amee J. McMillan)

 聴覚障害者の視覚が優れているのは、本来聴覚をつかさどる脳細胞が視覚に割り当てられるためである可能性のあることが、ネコを使った最新の研究でわかった。

「脳は非常に効率的な器官で、広大な聴覚野とその情報処理能力を無駄にするようなことはしない」と、研究を率いたカナダにあるウェスタンオンタリオ大学の ステファン・ロンバー氏は話す。聴覚野とは、脳のなかで聴覚をつかさどる部分を指す。「そのため、他の感覚機能がそこに“移り住む”ことは十分あり得る」。
(中略)
 この研究の掲載誌にコメントを寄稿したバヴェリア氏も同意する。「聴覚障害者の聴覚野が子供のころにどう機能するかを理解することは、人工内耳による治療の成功率を最大化するために不可欠だ」。

この研究は、「Nature Neuroscience」誌2010年10月11日号に掲載されている。
Ker Than for National Geographic News
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20101012-00000001-natiogeo-int