難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

障害者は3.11とどう向き合ったか。

2012年03月15日 02時48分10秒 | 東北地方太平洋沖地震
きょうされん 西村直理事長の3.11声明。

 先日の日曜日、3月11日を迎えました。

 東日本大震災で被災した各地域で、慰霊の式典が行なわれ、
 テレビなどでも特番が組まれました。
 また、いろいろな団体や個人の単位でも、
 さまざまな追悼の催しが行なわれました。

 きょうされんは、
 ■3・11 あの日から一年 きょうされん声明 を発表。
 http://www.kyosaren.or.jp/news/2012/0311_1.htm

 あらためて、全国的な支援を続けて行くこと、
 関係者と力を合わせて、障害のある権利と尊厳を担保する
 障害者制度改革の推進への運動を進めることを決意しました。

 そして、TOMO市場「きょうされん書店」では、3月11日に発刊した、【KSブックレットNo.18】
「満天の星空 ~障害のある人たちの東日本大震災」
きょうされん広報・出版・情報委員会編の販売を開始しました。

 本書は、岩手・宮城・福島…
 東北三県のきょうされんに加盟している障害者支援に携わる事業所の「あの日、そして、それから」をつづった6篇の手記で構成しています。

 一般的にはあまり取り上げられない、障害がある人たちとその支援者たちの震災体験をつづっています。
 何もたさず、何も引かずに仕上げてあります。

…「これで助かったな」という思いがした。
 雪は降り続き、夜中には満天の星空だった。
 明かりが消えた町、恐ろしく思うほどの星空が広がっていた。…

 これは、本書の手記のなかの一文です。
 ここから本書のタイトルを付けさせていただきました。
 「満天の星空」という、震災のイメージからは遠いタイトルですが、暗闇になってしまったからこそ見えてしまった星、
 炎と煙で見上げることすらできなかった空、
 一瞬にして星となっていった人たち、
 そして放射線を絶え間なく降らせる空…。

 ある意味、あの夜の情景をこんなに象徴している言葉はないかもしれません。

 さっそく、この「満天の星空」の発刊を知った友人より、連絡をもらいました。
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 仙台に住んでいる友達が、おととい「1年前のあの日もすごい雪がふり、そのあと晴れて。
  普段は地上の明かりであまり見えない小さな星たちまでが、停電で真っ暗な仙台平野の上に、たくさん光っていたのをとてもよく覚えています」とメッセージをくれました。
 いろいろな思い、経験がどこかでつながり重なりあってる…
 みんな同じ星空の下に生きているんだよね。
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 「あの日」から一年が経ちました。
 しかし、被災地にとっては、まだまだ“現在進行形”です。
 あの日の「満天の星空」のように、
 この一冊を手に取ってもらう事で、
 被災地と距離を隔てた わたしたちが、
 あらためて つながることができたらと思います。

 ぜひ、ご一読を。

<手記の執筆をいただいたみなさん>
 岩手県・陸前高田市 あすなろホーム 西條一恵 さん
 岩手県・山田町 (社福)やまだ共生会 佐藤照彦 さん
 宮城県・南三陸町 のぞみ福祉作業所 畠山光浩 さん
 宮城県・気仙沼市・石巻市(社福)夢みの里 伊藤善一 さん
 福島県・楢葉町 結いの里 古市貴之 さん
 福島県・南相馬市(NPO)さぽーとセンターぴあ 青田由幸 さん


 ■【KSブックレットNo.18】
  「満天の星空 ~障害のある人たちの東日本大震災」
 ■A5判・84頁
 ■700円(税込)
 ■ご注文はTOMO市場「きょうされん書店」まで
   http://www.tomoichiba.jp/s_tomobook_1774.html

 

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