難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

人工内耳と補聴器で聞こえるようになる過程(2)

2010年04月12日 20時39分29秒 | 人工内耳
しかし、言葉を聞こうとするとかなり聞こえない。会社の事務所など最悪だ。
でも家に帰って居間のテレビを付けるとアナウンサーの声は字幕が要らないくらい聞こえる。
この違いは何か。長いことずーっと考えていたが周囲の音、環境音が相当聞こえを邪魔している。
人工内耳側で携帯電話を屋外で電話するよりも帰宅してする方がクリアーに聞こえる。やはり自分で分からない周囲の音の音圧が相当高いのだろう。

人工内耳と補聴器の聞こえをクリアーにしようと思えばまず周囲の音を断つ必要がある。
ろう学校や難聴学級で机とイスの脚にテニスボールをはかせたりするのも騒音抑制のためだ。
会社などのオフィスは以外とノイズが多い、他の人の話や電話の通話すらノイズだ。

FM補聴器や磁気ループを使うのは音源以外の音をカットするのに効果的だ。
人工内耳のリハビリテーション、ハビリテーションにはこうした騒音を出来るだけ排除することを言わないといけない。
実際の社会では風やせせらぎのなど自然の音であっても
騒音があるのが当たり前なので慣れる必要があるがそれでも周囲の音がノイズで相当聞こえを妨害していることを理解してもらわないといけない。
聞こえる医師やSTはそれを感じないのでどうしても環境音の影響を軽視しがちだ。

いろいろな物音が聞こえるというのは、言葉の聞き取りには有効だ。というよりはこの過程を経ないと言葉が聞こえるようにならない。


ラビット 記

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
環境音 (風紋)
2010-04-13 00:34:59
 人の耳は、一般的にいって、騒音、環境音の中で人声を聞き分ける機能があります。
 立入哉愛媛大学准教授によれば、騒音、環境音の中で人声を聞き分けることができないのが難聴者の耳の特性だ、とのこと。
 
返信する

コメントを投稿