難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

あれ、声が聞こえる。人工内耳の聞こえはこうだ。

2012年01月04日 23時15分10秒 | 障害年金問題

紅白歌合戦は演奏音が大きくて歌手の声がよく聞こえなかったが今日のNHKのニュース9の中で西田敏行がリハーサルと本番で歌った場面は聞こえた。
ニュース番組の中なので演奏音を抑えたのかどうか、彼の声質なのか分からないが、演奏音の中から声が聞こえた。

人工内耳は居酒屋でもパーティ、路上などうるさい中でも人の声が少し浮かび上がって聞こえることがある。補聴器の時は絶対にあり得ない聞こえだ。

今日も下を向いているときに呼ばれて気づいたことが何度もあったがいつもではない。事務所でもゴーゴーと何の音か分からない音が聞こえて自分の声も聞こえない状態があった。
周囲が一定レベルを越えるうるささだとまず無理だ。

ラビット 記
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今日と明日だけのマッククーポンでグランドキャニオンバーガーを食べた。通常は740円だからほぼ半額。社写真だとどでかい感じだがバンズの大きさ相応だ。

テキストと手話、手話とテキストを同期させる技術。SMIL

2012年01月04日 02時49分08秒 | バリアフリー
国連の障害者権利条約を審議していたアドホック委員会で、休憩時に情報アクセシビリティのファシリテーターの元に各国の障害者が集まった。聴覚障害者は自分だけだったが、放送や通信のアクセシビリティの確保を提案した。草案の中には当初放送や通信のアクセシビリティがなかったのだ。
その後、映像videoは対象だったが、書籍bookのアクセシビリティの検討の中で聴覚障害者が対象になっていなかったので、Deafも難聴者も必要と言った。ミーティングの後、世界ろう連の国連代表のピサ・カウピネン女史に会い、bookのアクセシビリティの対象にろう者が入っていないことを説明した。彼女はすぐに理解するとともにあなたの要求は何かと聞いてくれたので、言葉の通訳には手話通訳同様テキストインタプリター(speech-to-text interpreter)が必要だと説明した。
彼女はその後、本会議でNGOとして発言した際に図書のアクセシビリティも文字の通訳の必要なことも触れてくれた。

ラビット 記
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1. 河村 宏 氏 講演 (DAISYコンソーシアム会長)
「■ なぜデジタル教科書か? 米国NIMASの経験から学ぶ」より
http://degisaitama.web.fc2.com/

具体的に言いますと最近のDAISYの改訂では、スウェーデン教育省からの要請ですが、スウェーデンでは教科書の点字版を提供しなければいけないという国の責任がある。それまでは手作りでやっていて、いろいろ作ってきたがものすごく手間がかかってうまくいかない。何か標準的な基準が欲しい。DAISYはいろいろな面ですごく良いのだが、手話のような動画でも音声と同じように、今どこを読んでいるのか分かる。あるいは手話を見ていてそれがテキストだとどこに相当するのか、そういうことができる機能が欲しいという要望がありました。

DAISYの技術グループでは、その要望を受け入れるにはいくつか準備が必要だと考え、その準備作業に実は4年間費やしました。それはDAISYの場合は標準を作る場合に、すでにある標準を使って自分たちの標準を作るというやり方をとっています。例えで言いますと自動車を作る時に、タイヤのサイズであるとかネジとかのパーツを、一台一台特注で作っていったら大変なことになる。すでにネジのサイズ規格が決まっていれば、その中のどれか一番合うサイズを選べばよい。すでにある規格の中で選ぶ。そうして組み立てていくとコスト的にも安いし、いろいろな国で作ったパーツを調達できる。全部特注で作ると最初はいいけれども、後で故障を直したい、補修部品が欲しいとき、ずっと特注を続けないといけない。それはものすごく高くつくし、大変な労力になる。ですからできるだけ機能を落とさない限り、すでにある標準を使う。その上に自分たちの必要な機能を組み立てる。それが優れた工業製品を作るやり方。特注であることを競う場合は別ですけれど、皆さんが普通に使う製品の場合には、標準を使うやり方が当たり前のことになっています。

実はITの世界でも同じなのです。パーツをできるだけ標準的な技術で揃えて、その上に機能を実現していく。しかし、先ほどのスウェーデン教育省から要望を満たすための標準技術がなかったのですね。その標準技術をまずパーツとして作って、そして世の中でそのパーツを認めてもらってその上で、そのパーツを組み込んでDAISYの次のバージョンにするという作業になりました。そのパーツとはSMILという技術です。専門的には、Synchronized Multimedia Integration Languageですね。マルチメディアを同期させて統合する言語というものです。それをバージョンアップして動画とテキストをシンクロさせるというパーツを作るのに4年かけました。それができ上がってからDAISYの最新版の改訂に着手したということです。そのDAISYの最新版も、もうすぐバージョン4というのができ上がるという段階になっています。