難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

とある懇談会に要約筆記者を連れて参加。

2011年12月03日 22時40分30秒 | 日記(つぶやき)
今日の会議の後の懇親会に出た。
ふつうは会議に要約筆記の派遣を依頼するが、終わった後に懇親会があるとのことで、その時間も含めて公費派遣を依頼した。

懇親会では会議の続きの話もあれば個人的な話もするので大切な場だ。
参会者には要約筆記者が参加することを説明し、店にも注文がない人がいることを説明してもらった。
おかげで経済学や政策論を専門にする大学講師、他の障害者の方と話を交わすことが出来た。

要約筆記者二人は当然飲まない、食べないので、席にあったお箸のセットは脇によけられてノートテイクの紙が置かれた。
こうした場はうるさい。補聴器や人工内耳ではお手上げ。実際、要約筆記者も聞こえないと何度も言ったくらいだ。
「難聴者になったんだ。」
「そうそう。」

時間になると要約筆記者は帰ったが、参加者の一人が大学時代にノートテイクをしていたという若い女性が書いてくれた。

ラビット 記

東京モーターショーでホンダのASIMO君

2011年12月03日 16時46分04秒 | 日記(つぶやき)

ハーマイオニーさんから。

ラビット 記
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ラビット君へ
東京モーターショーの、HONDA(ホンダ)の展示。
アシモ君が手話で、挨拶と簡単な車の紹介をしています。
開始前は、目で見てわかるように、「○秒前」の動画表示。
写真のアシモ君は、HONDAの「H(=会社の手話表現)」を、手話で表しているところです。
(写真2枚送るね)

今日12月3日は国際障害者デー。TPP参加は止めよ。

2011年12月03日 16時14分35秒 | 権利
今日は1981年の国際障害者年から30年経った、国際障害者デーだった。

国連事務総長パン(さんずいに蕃)・ギムン氏のメッセージが「多くの国が障害者の権利保護と促進に取り組んで」いるが、「障害者は貧困と窮乏」の為に、医療、就労、教育で社会から排除されているとして、「障害者は、開発プロセスの開始から監視と評価に至るまで、あらゆる段階に参加できるようになることが必要」と訴え、障害者施策の充実は「社会全体の利益」になると強調している。

国連広報センター
http://unic.or.jp/unic/press_release/2488/
http:///www.facebook.com/UN.JAPAN

日本における障害者施策は、2006年の障害者権利条約の採択と2007年の日本政府の署名で期待がかったが同年政権交代を果たした民主党政権と官僚によりよもやの逆噴射をかけられた状態。

日本の社会と経済を混乱させるTPPに前のめりになり大企業は1円も負担しない消費税の導入に執着する一方で、相次ぐ社会保障施策の後退を打ち出す野田政権は早晩大きな矛盾を抱える。

JDの政策委員会ではある団体からTPPに対する見解が出ていた。TPP参加表明を機に社会の意識とシステムを変えていく機会にすべきという内容だ。※
これは受け入れられない。TPPは医療や障害者施策を発展させるものにはならないからだ。

障害者権利条約、一次意見、二次意見を社会を変えるより所にすべきであって、TPPではない。

ラビット 記
※確認すると、大体の40周年を機にこれからのビジョンを示したもので、TPPに賛同しているということではないとのこと。

難聴者は何で聞くと疲れるのかについて

2011年12月03日 12時17分00秒 | 補聴器
人の声は連続したオンの空気の振動だがそのオンの高さなどは波形で表される。
その波形全体を把握しないと「聞こえないのか」というと大体の所で認識できてしまうのが人の聴覚機能のすごいところ。

難聴者や人工内耳装用者は日常的に聞こえのあいまいなところを脳が類推して補って聞いている。虫食い状態のクロスワードのパズルを連続してやっているようなものだ。
だから難聴者は聞き流すということは何も聞いていないことになり、聞き流すということが出来ず聞くと疲れる。

ラビット 記

人工内耳はすぐ聞こえるかについて

2011年12月03日 12時09分36秒 | 人工内耳
人工内耳は初めて装着してすぐ人の言葉が聞こえることはない。
健聴者が聞こえるような仕組みと違うからだ。ふつうは音のエネルギーが鼓膜を通じて振動エネルギーに増幅され蝸牛内で有毛細胞が電気エネルギーに変えて、聴神経を通じて脳に届けられる。
人工内耳は体外装置のプロセッサーで音を電気信号に変換して、蝸牛に埋め込まれた電極が聴神経に伝え、それが脳に伝わる。
似ているようだが、人工内耳の電極は24チャンネル(コクレア社N24の場合)で無数の有毛細胞の代用をするので同じようには聴こえない。
繰り返し音や言葉を聞いて脳にもう一度言葉のオンの記憶回路を再構築しなければならないからだ。かつて聴こえていた人はそれまでのオンの記憶と人工内耳による信号をマッチングさせることになり、記憶にない言葉は新規に記憶させる。これには一定の時間がかかる。なのですぐに聴こえるわけがない。

ラビット 記