難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

障害者自立支援法違憲訴訟出版記念シンポから。

2011年12月11日 19時36分29秒 | 障がい者制度改革
永田町から、総合福祉法骨格提言は理想だから、障害者自立支援法の改正になるとか、現行の障害者自立支援法改正法の延長でよいとかの声があるらしい。
霞ヶ関からは総合福祉法骨格提言どおりだと予算が倍になる(から無理)とかの声も。

総合福祉法骨格提言を無視すれば、障害者自立支援法違憲訴訟団との基本合意の「障害者自立支援法を廃止して新しい法律を作る」ことを反故にするもので、障害者の人権を確保する、障害を持たない人との平等を基礎とする障害者基本法の理念にそぐわないことになり、新しい違法状態になる。

この民主党政権は本当にとことん財界支援ばっかり。今朝の新聞に自動車従量税を半額にする理由に「日本経済を牽引する自動車業界に元気になってもらわねば」とあったのは開いた口がふさがらない。
儲けた内部留保を雇用の維持に使わず不正規労働者をさんざん使い捨てにした自動車業界を円高の為に苦しんでいると救済すると公言する内閣は何か。
東日本大震災や経済後退に苦しむ国民は目に入らないようだ。

ラビット 記

動画には字幕がない。文字起してくれる方募集!
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◆1◆ 『障害者自立支援法違憲訴訟-立ち上がった当事者たち』
出版記念シンポ あふれる元気と勇気。運動に確信!

12月8日、東京・戸山サンライズで開催された出版記念シンポには、各地から110名を越える元原告、弁護士、めざす会メンバーがつどいました

○写真ドキュメント
https://picasaweb.google.com/sonobe.hideo/20111208?authuser=0&authkey=Gv1sRgCIaproXS4p7qsgE&feat=directlink

会は冒頭、12月2日に亡くなられた京都の元原告・稲継学さんへ黙祷。
主催者あいさつは竹下弁護団長(動画)
 http://www.youtube.com/watch?v=r2CC3pbXBXE
 
つづいて、基調報告「訴訟運動の到達点と今後の展望」を藤岡弁護団事務局長が。
藤岡さんは、つぎのことを強調しました。
訴訟運動の到達点:一斉免除申請なければ一斉提訴なし。
一斉提訴なければ基本合意なし。基本合意なければ障害者自立支援法の廃止なし。
障害者自立支援法違憲訴訟運動は、障害者自立支援法による歴史の針の逆戻りを阻止し、権利条約、日本国憲法の理念に基づき、この国の福祉をあるべき流れに変えた
羅針盤としての役割を確実に果たしている。運動に確信を抱いてよい。

今後の展望:答えは骨格提言にあり。
障害者自立支援法を廃止し、骨格提言を基に障害者総合福祉法を制定すること。
永田町・霞が関界隈で理解できない動きがありますが、障害者の基本的人権を支援する目的で一致団結し、政治に翻弄されない強固な運動に向かって進みましょう。

シンポへの「つなぎ」企画として「映像で振り返る運動スライドショー(めざす会)」が上映され(好評でした)

パネルディスカッション「私たちの思いを実現するために!」の白熱トーク。
出席は、藤井克徳JD常務理事、尾上浩二DPI事務局長、竹下義樹弁護団長
コーディネーターを辻川圭乃弁護士。
短時間ながらも、とても充実した、まさに参加者みんなで考え合うシンポジウムとなりました。
以下、発言ダイジェスト(個人メモです)

○竹下:「裁判になったら弁護士に任せろ」は通用しなかった。原告、家族、支援者まさにひとつになっての裁判だった。みんなが学びながらの裁判だった。

〇尾上:障害者運動としても大きな意味のあるものとなった。司法へのアクセスなど、当事者が裁判に参加することで新しい問い直しがあった。そのなかで鍛えられた。

〇辻川:若い弁護士、裁判官の意識が変わったのは原告の自分の声での訴えが変えた。

〇尾上:基本合意を受けて推進会議がはじまり、総合福祉部会がもたれた。
権利条約と基本合意が骨格提言の指針になった。55名がまとまった。

〇藤井:昨年12月3日の「つなぎ」法。自立支援法を「つなぐ」ではだめ。
自立支援法廃止と、そうでないでは質が違う。自立支援法を根っこにして、どんな接ぎ木をしてもいい花は咲かない。まずは廃止。それなくしてつぎの展開はない。

〇竹下:基本合意は消えることのない普遍的なもの。しかし、とりくみの積み重ねやめると歴史は逆戻りする。政治家は当事者で動く。当事者の声がどれだけ強いもの
としてアピールできるか。戦いは終わっていない。来年6月までつづく。

〇藤井:私たちは大きな土台を得ている。基本合意、骨格提言。この上に願いの実現を。
新しい権利は一言もいっていない。障害を持たない市民との平等。負をうずめることを言っているだけ。JDFもまとまている。地方では意見書も採択されている。
12月13日の検証会議は権利条約採択6周年目。おもいを込めよう!

シンポ後、和やかのなかに、元気と決意あふれる出版記念パーティがもたれました。

○乾杯のあいさつ=太田修平めざす会事務局長(動画)
 http://www.youtube.com/watch?v=CzlMe3_pO9Q

○閉会のことば=三澤了めざす会共同代表(DPI議長)(動画)
 http://www.youtube.com/watch?v=P0U56LFmiRAM

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◆障害者自立支援法訴訟の基本合意の完全実現をめざす会◆
  ニュース 2011.12.9 第161号(通巻269)
   http://www.normanet.ne.jp/~ictjd/suit/
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デジタルテレビのリモコンの字幕ボタン

2011年12月11日 11時06分23秒 | バリアフリー
デジタルテレビのリモコンには「字幕」ボタンが付いている。
これが何のことか一般の人にはわからない。
現に、難聴者ですら知らなかった人もいる。

事務所のそばに、片耳難聴のおばさんがラーメン店を切り盛りしているが、気さくな性格でお客さんとの対話で盛り上がる。しかしテレビの話題になるとお手上げなのでスポーツ新聞を隅から隅まで読んで情報の仕入れに余念がない。

お店に新しく地デジテレビが入ったのに字幕が出ていない。何で字幕放送見ないのと聞くときょとんとしている。おばさんにリモコンを貸してもらうとラップでくるんであって字幕ボタンが見えない。ラップをはがして字幕ボタンをONにすると画面に字幕が出た。
おばさんは喜んだのなんのって。これはいいねえ、これはいいねえって。
何で字幕ボタン押さなかったのと聞くと英語の字幕が出るものだと思っていたと。

ラビット 記
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字幕放送CSが挑戦 | 東京新聞 | その他 | 人口減少社会を考える
日中の懸け橋を目指す日本語字幕の独自制作。耳が不自由な人も楽しめる日本映画-。CS放送の専門チャンネルが、さまざまな狙いのもと、字幕放送に取り組んでいる。 ( 宮崎美紀子)
デジタルテレビのリモコンにある「字幕」ボタン
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http://solidaccomplishinvolve.biz/news/3985
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2011120702000099.html

難聴者協会事務所は磁気ループを敷設

2011年12月11日 10時53分00秒 | 日記(つぶやき)
地震対策のため、10階からマンションの2階に引っ越した難聴者協会の事務所には磁気誘導ループを敷設してある。
少人数で会議をするときは磁気ループ用のマイクスタンドを置いて話し合う。
マイクは上に向けておくと周りの人の声が入るので発言者に渡さなくても済むのは楽だ。

ラビット 記