難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

人工内耳はすぐ聞こえるかについて

2011年12月03日 12時09分36秒 | 人工内耳
人工内耳は初めて装着してすぐ人の言葉が聞こえることはない。
健聴者が聞こえるような仕組みと違うからだ。ふつうは音のエネルギーが鼓膜を通じて振動エネルギーに増幅され蝸牛内で有毛細胞が電気エネルギーに変えて、聴神経を通じて脳に届けられる。
人工内耳は体外装置のプロセッサーで音を電気信号に変換して、蝸牛に埋め込まれた電極が聴神経に伝え、それが脳に伝わる。
似ているようだが、人工内耳の電極は24チャンネル(コクレア社N24の場合)で無数の有毛細胞の代用をするので同じようには聴こえない。
繰り返し音や言葉を聞いて脳にもう一度言葉のオンの記憶回路を再構築しなければならないからだ。かつて聴こえていた人はそれまでのオンの記憶と人工内耳による信号をマッチングさせることになり、記憶にない言葉は新規に記憶させる。これには一定の時間がかかる。なのですぐに聴こえるわけがない。

ラビット 記

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