難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

人工内耳フリーダムの電池交換と1周年。

2008年12月05日 00時03分59秒 | PHSから
20081250345.jpg人工内耳の電池交換をしたのに聞こえない。電源の入った表示がでるが直ぐ消えてしまう。

これは、電池ケースの一番下の細いゴムが電池に当たってきちんと入っていなかったためだ。
このゴムは防水や埃などの侵入防止のためだと思うが、すごく細いので外れたりしたら高齢者や子供には扱えないだろう。

昨日4日が人工内耳を付けて退院してちょうど1年目だ。一日自分で職場のコミュニケーションを観察していた。一人マスクをした同僚が話しかけてきたが口が見えないので聞くだけになる。何度か聞いて追加受注の伝票を持って行ってくれと言うのが分かった。
隣で上司と派遣会社のシニアリーダーの話しているのは聞こえない。上司に話しかけてきた同僚が目の前で話しても分からないままだ。すれ違ったり、耳元近くでありがとうと言われると聞こえる。
職場の女性たちが目の前で話しているのも分からない。しかし何も言っていないということも分かる時があるが、これは安心する。

職場の電話もPHSの電話も右の補聴器側だ。PHSは話の内容がある程度分かっていて、慣れた人なら類推できる。しかし、込み入った話は難しい。

ようやくここまで来られた。医師やST、補聴器店、仲間、職場の方など、励ましてくれた多くの方々に感謝したい。人工内耳の保険制度化に尽力された方にも感謝する。

人工内耳で少し聞こえるようになったにしても、きちんと言葉を聞きつかむという意識的な努力が不足していると思う。


ラビット 記