難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

人工内耳はどう?聞こえる?

2008年03月08日 21時25分16秒 | 人工内耳
080301_1041~001.jpg080301_1034~001.jpg人工内耳をしてから、3ヶ月過ぎた。

人工内耳の装用レポートをしたいが今は一進一退という状態だ。
会社でも、聞こえない人の集まりでも「どう?聞こえる?」と聞かれる。

「物音や高い声は聞こえるが人の話はまだ分かりません」。
実際に人工内耳装着後のようなあれも聞こえる、これも聞こえるというようなことはない。
夜道で道路の反対側を歩いている女性の靴音が随分と遠ざかるまで聞こえていたが、目の前の人と会話しているのはまだまだ分からない。

ただ、補聴器と人工内耳を磁気ループで聞く時は明瞭に聞こえるのが救いだ。


左耳に補聴器を使い始めた家内がそのデジタル補聴器が突然聞こえなくなることが二回も続いたので、アナログ補聴器に交換した。
昨夜は左の補聴器だけで明瞭ではないが何とか会話が出来る、テレビも良く聞こえるという。
人工内耳をしていろいろ聞こえるようになった体験を今しているようだ。
こちらは進展がないので何とも言えない。

今は、人工内耳で言葉が分かるように聞こえるわけではないので、精神的に不安定だ。これをどのようにコントロールするか、自分でいろいろ考える。

人工内耳はとにかく意識的に聞く体験を重ねて、定期的にマップを調整することが必要だ考えて訓練するしかない。

医師もSTも6ヶ月はかかると言うのでまだ待つしかないのだろうか。
6ヶ月後というと、カナダのバンクーバーで開かれる国際難聴者会議のちょうど1ヶ月前になる。
ドナ・ソーキンさんの成人のための人工内耳リハビリテーションについてのワークショップがあるので楽しみにしている。


ラビット 記



東京都の恐るべき無理解 要約筆記派遣

2008年03月08日 11時20分27秒 | 要約筆記事業
080306_1957~001.jpg080307_2121~001.jpg東京都は、要約筆記者の派遣事業を縮小、撤退させようとしているが、驚くべき無理解がある。

難聴者協会は、毎年福祉局などの予算要求を当該課と交渉しているが、なんとグループ派遣の要約筆記を「政治的活動にあたるので都の要約筆記者派遣に該当しない、返金せよ」と言って来たことが判明。

私たち障害者の都の施策に対する要望は生活、生命にも密着したものだ。要望することは都民の権利でもある。立派な市民の政治活動である。

東京都が履き違えているのは特定の政党の政治的活動と市民の政治活動を混同している。

今は、衆議院、参議院に傍聴を希望すれば議会の負担で要約筆記者が派遣される。政治的参加の保障のためだ。

こんな理不尽なことがまかり通ったら。障害者の要求する権利すら認められなくなる。


ラビット 記
東京聴覚障害者地域代表者会議

  



ちょっと疲れたな。権利を説明するのも大変だな。

2008年03月08日 10時56分29秒 | 生活
080307_2155~001.jpg080305_2149~001.jpg2月末から3月始めは会議や講演が続いた。

難聴者の支援、要約筆記、コミュニケーション支援施策のあり方から障害者の権利条約、放送アクセス、情報バリアフリー、参政権まで幅広く考え、説明した。

障害者施策は福祉の分野にとどまらず、社会の様々な場面に関わるようになっていることを実感した。

障害者権利条約が社会のあらゆる分野に「合理的配慮」を求めるからだ。


ラビット 記
ちょっと疲れたなあ。大根おろしがいいかも。



ちりとてちんと落語「はてなの茶碗」 

2008年03月08日 10時33分42秒 | 権利
080308_0253~001.jpg080308_0215~001.jpgちりとてちんで新境地を切り開いた貫谷地しほりさんが、場の共有の楽しさをインタビューで、語っていた。

場の共有は、情報の共有、文化の共有だ。
円朝による「はてな茶碗」は全編字幕放送だった。名人の話芸をかいま見たようだ。

落語も演劇も楽しめるようになりたい。

障害者の権利条約
第30条(b)障害のある人が、アクセシブルな様式を通じて、テレビ番組、映画、演劇その他の文化的活動へのアクセスを享受すること
(c)障害のある人が、劇場、博物館、映画館、図書館、観光サービス等の文化的な公演又はサービスの行われる場所へのアクセスを享受し、また、可能な限度において国の文化的に重要な記念物及び遺跡へのアクセスを享受すること。


ラビット 記