☆ぞぉ☆さんから、緊急車両が近付いてきた時に、拡声器で何を言っているのかを紹介したメールをもらった。
本人のご了解を得たので紹介したい。
これまで運転免許の取得出来なかった重度の聴覚障害者は聴覚障害者マークの表示とワイドミラーの装着、聴覚障害者向けの講習会の受講を条件に可能になる。
聴覚障害者が免許を持つのは広く海外では認められており、聴覚障害者が緊急車両の接近を知らせる機器も自動車販売店で販売されている。
ラビット 記
……………………………………
●私はほとんど毎日車を運転しているのですが、ちょっと大きな道路であれば、30分で1~2台の緊急車両に出会います。
70%が救急車・血液・臓器を運ぶ車、27%がパトカー、2%が消防車、1%がガスの車かな。
こんな感じで、本当に毎日、救急車両に出会います。
私は聴者ですので、まず、サイレンが聞こえてきたら「どの方向から聞こえてくるのか?」を確かめます。
スグ近くに聞こえるのに救急車が見えないと思ったら、陸橋や高速の上を走っていることもあれば、横道から出てくるところだったりします。
●通常、緊急車両を見つけたら、運転手は車を左端に寄せて止まるとか、2車線の首都高であれば真ん中を開けるなどして緊急車両がスムースに進めるようにします。
「緊急車両を見つけることさえできれば」、これは聴覚障害者も聴者も同じことができると思います。
しかし、実際には、その緊急車両から、「指示の言葉」が出ていることが多いんです。
私が聞いたことがあるのは、こんな感じです。
【よく聞く、緊急車両の「指示」】
1.救急車は赤信号を通過します!
2.(渋滞の首都高、片側2車線)パトカーは真ん中を通ります。
車は左右に寄せて、真ん中をあけてください!
3.救急車は真ん中の道を通ります!
4.救急車は右車線を走ります!
運転手さんは車を左に寄せて下さい!
5.(片側3車線の道に救急車。みんなが左に寄せていたら…)救急車は交差点の手前を左折します!
運転手さん、先に進んで下さい!
6.(片側3車線の道に救急車。右車線に若葉マークの車)
(どうやって左車線に入ったらよいのか迷っている感じ)
(救急車がスグ近くに迫ってきて…)前の赤い車、そのままそこに止まってて下さい!
7.(赤信号を通過した後など)
「ご協力、ありがとうございました」
●一番多いのは「1・2」です。ホントにしょっちゅうです。
赤信号を通過するときは、「ピーポー・ピーポー」から「ウゥ~~~!!!!」と、けたたましいサイレンに変わります。
「2」と「3」は似てますよね。
「2」のように、片側2車線だったら『真ん中』はどこなのかスグわかるんです。
でも、片側3車線だと、「3.救急車は真ん中の道を通ります!」と言われても、片側3車線の中の真ん中(2車線め)なのか、いわゆる「追い越し車線」(上下6車線の中の真ん中)なのか迷うことがあります。(どっちもあるので)
「4」も、よくあります。
「5」はホントにあった話で、たまたま交差点の近くだったのでみんなが左に寄せて止めてたら、「5.交差点の手前を左折するので、先に進んで下さい!」って。
「6」もホントにあった話で、免許取り立てなんだろうなぁ、 若い女の子が、どうしたらいいか戸惑っている様子が見えたんです。きっと緊張しちゃったんだと思うんですよね。この子はゆくゆくは右折したいから、ずっと右側を走ってたんだろうなぁ…みたいな。救急車が来たのはわかってるから道をゆずりたいのに車線変更がま
まならない…けど、減速…って感じで。
そしたら、「6.前の赤い車、そのままそこに止まってて下さい!」って。
うん、確かにそれが一番安全だわ…。
救急車は彼女の車をよけながら、先に進んでいきました。
そして、赤信号を通過した後や、渋滞を通過した後などは、「7.ご協力、ありがとうございました。」って言うことも多いです。
また、このような指示を出すときには、必ず、「救急車は…」、「パトカーは…」って種類も言っています。
●こういう「指示の言葉」をどうしたらいいか。
「聞こえない人には文字で」というのが一般的ですが、「1・2・3・4」のように、ありがちな言葉であればセットしておくこともできるかもしれない。
でも、ありがちな指示は、雰囲気でわかる可能性が高いと思うんです。
そうじゃない、「その状況だから、こうしてほしい!」という指示はその場その場で違ってきます。
そんなとき、「この車の運転手は耳が聞こえない=指示の言葉は聞こえていない」ということを、緊急車両に知らせることも、1つの方法だと思うんです。
そうしたら、さっきの「6.前の赤い車、そのままそこに止まってて下さい!」みたいに、緊急車両のほうが気をつけてくれて、 自分の走行方法を考え、配慮してくれると思うんです。
~~~~~~~~~~~~~
>
> ◆実はつい先日、聴覚障害者や関係機関の方々と
> この「緊急車両が近づいたことを知らせる」について
> 話し合いをした日があったんです。
>
> で、私が「1~7」の指示の言葉の話をしたら、
> そこに同席していた聴覚障害者の方が、
> 「何十年も運転しているが
> そういう言葉が出ていたとは知らなかった」
> って。
>
> 聴覚障害者に指示の内容を知らせることも大事ですが、
> 緊急車両が、そういう車両があることを知り、
> 配慮することも大事だと思うんです。
>
> みなさんの地域や、活動グループ(難聴協会等)、病院でも、
> 緊急車両についての話し合いをされたことはありますか?
>
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|☆ぞぉ☆
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☆★☆(^^)/~~~☆★☆
本人のご了解を得たので紹介したい。
これまで運転免許の取得出来なかった重度の聴覚障害者は聴覚障害者マークの表示とワイドミラーの装着、聴覚障害者向けの講習会の受講を条件に可能になる。
聴覚障害者が免許を持つのは広く海外では認められており、聴覚障害者が緊急車両の接近を知らせる機器も自動車販売店で販売されている。
ラビット 記
……………………………………
●私はほとんど毎日車を運転しているのですが、ちょっと大きな道路であれば、30分で1~2台の緊急車両に出会います。
70%が救急車・血液・臓器を運ぶ車、27%がパトカー、2%が消防車、1%がガスの車かな。
こんな感じで、本当に毎日、救急車両に出会います。
私は聴者ですので、まず、サイレンが聞こえてきたら「どの方向から聞こえてくるのか?」を確かめます。
スグ近くに聞こえるのに救急車が見えないと思ったら、陸橋や高速の上を走っていることもあれば、横道から出てくるところだったりします。
●通常、緊急車両を見つけたら、運転手は車を左端に寄せて止まるとか、2車線の首都高であれば真ん中を開けるなどして緊急車両がスムースに進めるようにします。
「緊急車両を見つけることさえできれば」、これは聴覚障害者も聴者も同じことができると思います。
しかし、実際には、その緊急車両から、「指示の言葉」が出ていることが多いんです。
私が聞いたことがあるのは、こんな感じです。
【よく聞く、緊急車両の「指示」】
1.救急車は赤信号を通過します!
2.(渋滞の首都高、片側2車線)パトカーは真ん中を通ります。
車は左右に寄せて、真ん中をあけてください!
3.救急車は真ん中の道を通ります!
4.救急車は右車線を走ります!
運転手さんは車を左に寄せて下さい!
5.(片側3車線の道に救急車。みんなが左に寄せていたら…)救急車は交差点の手前を左折します!
運転手さん、先に進んで下さい!
6.(片側3車線の道に救急車。右車線に若葉マークの車)
(どうやって左車線に入ったらよいのか迷っている感じ)
(救急車がスグ近くに迫ってきて…)前の赤い車、そのままそこに止まってて下さい!
7.(赤信号を通過した後など)
「ご協力、ありがとうございました」
●一番多いのは「1・2」です。ホントにしょっちゅうです。
赤信号を通過するときは、「ピーポー・ピーポー」から「ウゥ~~~!!!!」と、けたたましいサイレンに変わります。
「2」と「3」は似てますよね。
「2」のように、片側2車線だったら『真ん中』はどこなのかスグわかるんです。
でも、片側3車線だと、「3.救急車は真ん中の道を通ります!」と言われても、片側3車線の中の真ん中(2車線め)なのか、いわゆる「追い越し車線」(上下6車線の中の真ん中)なのか迷うことがあります。(どっちもあるので)
「4」も、よくあります。
「5」はホントにあった話で、たまたま交差点の近くだったのでみんなが左に寄せて止めてたら、「5.交差点の手前を左折するので、先に進んで下さい!」って。
「6」もホントにあった話で、免許取り立てなんだろうなぁ、 若い女の子が、どうしたらいいか戸惑っている様子が見えたんです。きっと緊張しちゃったんだと思うんですよね。この子はゆくゆくは右折したいから、ずっと右側を走ってたんだろうなぁ…みたいな。救急車が来たのはわかってるから道をゆずりたいのに車線変更がま
まならない…けど、減速…って感じで。
そしたら、「6.前の赤い車、そのままそこに止まってて下さい!」って。
うん、確かにそれが一番安全だわ…。
救急車は彼女の車をよけながら、先に進んでいきました。
そして、赤信号を通過した後や、渋滞を通過した後などは、「7.ご協力、ありがとうございました。」って言うことも多いです。
また、このような指示を出すときには、必ず、「救急車は…」、「パトカーは…」って種類も言っています。
●こういう「指示の言葉」をどうしたらいいか。
「聞こえない人には文字で」というのが一般的ですが、「1・2・3・4」のように、ありがちな言葉であればセットしておくこともできるかもしれない。
でも、ありがちな指示は、雰囲気でわかる可能性が高いと思うんです。
そうじゃない、「その状況だから、こうしてほしい!」という指示はその場その場で違ってきます。
そんなとき、「この車の運転手は耳が聞こえない=指示の言葉は聞こえていない」ということを、緊急車両に知らせることも、1つの方法だと思うんです。
そうしたら、さっきの「6.前の赤い車、そのままそこに止まってて下さい!」みたいに、緊急車両のほうが気をつけてくれて、 自分の走行方法を考え、配慮してくれると思うんです。
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>
> ◆実はつい先日、聴覚障害者や関係機関の方々と
> この「緊急車両が近づいたことを知らせる」について
> 話し合いをした日があったんです。
>
> で、私が「1~7」の指示の言葉の話をしたら、
> そこに同席していた聴覚障害者の方が、
> 「何十年も運転しているが
> そういう言葉が出ていたとは知らなかった」
> って。
>
> 聴覚障害者に指示の内容を知らせることも大事ですが、
> 緊急車両が、そういう車両があることを知り、
> 配慮することも大事だと思うんです。
>
> みなさんの地域や、活動グループ(難聴協会等)、病院でも、
> 緊急車両についての話し合いをされたことはありますか?
>
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|☆ぞぉ☆
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