難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

6月6日は補聴器の日

2005年06月08日 00時30分46秒 | 生活
6月6日は、補聴器の日だ。6の字が耳の形をしていることから、日本補聴器販売店協会と日本補聴器工業会が、補聴器の啓発のために制定した。
マスコットは「ロロくん」という象のマークだ。
roro補聴器は、難聴者人口約1000万人に比して、普及台数が欧米に比して非常に低い。
補聴器に関する正しい知識が行き渡っていないことから、聞こえの障害の困難さが社会に理解されていないこともある。
難聴は周囲に理解されにくい障害だ。第一に、外見から分からない。松葉杖をついていると大変ですねとすぐ言われるが、聞こえないと自ら言わないと聞こえない障害を持っていることが分からない。第二に、周囲の環境音や本人の心身状況に影響されやすく聞こえの程度が変化する。ある時は聞こえ、ある時は聞こえないことは理解されにくい。第三に、聞こえの状態を言葉で説明しにくいことだ。四角い部屋に入ると音が圧迫感を持つのは音響の知識も必要だ。第四に、言葉や音を文字に完全に代替え出来ないので補償が難しい。第五に、しゃべると聞こえるという誤解が広がっていることだ。第六に、聞こえないことがコミュニケーションのモチベーションを奪ってしまうことだ。
難聴問題は、聞こえないことそのものより、社会との結びつきが立たれてしまうことの影響が大きい。

ラビット 記