昨日、土曜日にCEATEC JAPAN の展示会を見に幕張メッセに行ってきました。
CEATEC というのは IT・エレクトロニクスの総合展示会で
昔はエレクトロニクスショー、通称エレショーと呼ばれていました。
今でも技術屋連中ではエレショーで通じます。
平日に行きたいところだったのですが、おかげさまで本業が商売繁盛で
休みの日、息子の学外教育の送り迎えの合間をぬって行ってきました。
千葉県民の役得ですね。
で、思ったのは、ずいぶん出展企業が減っちゃったなぁ、ってことです。
昔は土曜日なんかに行ったら人が多すぎて見ることができなかったものなのに
昨日はスイスイ移動できました。
日本の電気業界をあらわすように
生産が減る→出展社が少ない→見学者が少ない→活気が失われる→生産が減る
という負のスパイラルをCEATECがえがいている気がします。
そんな中で見つけたおもしろいもの。
京セラのブースで見つけた深度拡張光学系。(下は比較のための通常光学系)
真中の宝くじにピントをあわせて撮影しています。
特殊な光学設計と画像処理をすることで
被写界深度を一般的なもの(左)に較べて大きくとる(右)ことができます。
つまり、近くから遠くまでピントをすべてあわせることができるのだそうです。
すでにバーコードのリーダー等で実用化されているそうですが
単焦点レンズだけでは市場への展開には限りがあります。
ズームレンズの開発いかんによってはおもしろいことができそうです。
お次は裸眼で見れる3次元ディスプレイ。
今回のCEATEC、3Dに妙に力が入っていましたが、
小部屋に入ったり、偏光メガネを使用したり、といまいちな展示が多かった中、
株式会社エイコーさん (製造は 有限会社アイエヌピー さん)の展示は
メガネとか何もなしで見れる3次元ディスプレイ。
ただし4mの距離から見てください。というもの。
4mから若干前後しても見えますがあまり余裕はありません。
でも、かなり立体感ある映像が手ぶらで見れるのは魅力的です。
ディスプレイ自体もパナソニックのFull-HDプラズマディスプレイです。
データ量は半端じゃなくて40分再生の画像が400GBだそうです。
足がかりとして
博物館などの公共施設や研究開発のプレゼン用途を考えているようですが
価格の折り合いさえつけばかなり魅力的な商品でした。
ほかにもいろいろありましたが、
Windows7発売直前にもかかわらずパソコン関連の展示は地味でした。
かつての群雄割拠が夢のようです。 工人舎は頑張っていたかな。
それが地味でも、その時代の空気に触れるためにも可能な限り展示会の類を
チェックするのも技術屋の努めなんでしょうね。