先日、ツイッター経由で『大阪市「育て方が悪いから発達障害になる」条例案について』を読みました。
酷い話だと思います。
どんなことでも現場の痛みを知らない人は理想と聞きかじりの生半な知識で現場にものを押し付けようとします。
この条例案を作った人や承認した人達は正面切って障害児の親に「育て方が悪いからあなたのお子さんは障害児になったんですよ。」と言う気でしょうか。
絶対違います。 どんなことでも現場に来ない人のやることは相場が決まっています。
こういう条例を作った人は現場には出てこないで陰から「私が言いたかったのはそういうことじゃない」とか「自分は間違っていない。」とかぼそぼそいうのがせいぜいです。
でも、間違いは認めないんでその後は条例がひとり歩きするのが世の常です。
それでもこんな条例を作る背景はこのネット時代、ちょっと調べれば出てきます。(興味があったら誰が何を言っているか調べてみてください。)
どんなに偉い人が考えたことであれ、どんなに良かれと思って作ったことであれ、吟味が必要です。
「あの人が言ったことはすべて正しい」という盲従は長い目で見れば自殺行為にしかなりません。
ところで、こんな条例が地方都市とはいえ正式に発議され討論されようとしているのにニュースにならないのは何故なんでしょうね。
こういう条例案はできるだけ多くの人に周知して衆目にさらすことが事の是非を判断する立場にある「偉い人」に現実を知ってもらう一番いい方法なのに、それがおきていないようです。
関西では議論になっているのかなぁ。
昨日は体調不良で家に一日いたのですが地上波のテレビは見るに堪えませんでした。
結局スカパーを一日中見ていました。
CNN と BBC を見た後で地上波のニュースを見ると同じ「ニュース」というカテゴリーで縛っていいのかと思うぐらい内容の質にの差がありました。
視聴者の興味を引く番組作りをするという意味ではどの番組も同じはずで、そのうえで伝えるべきことをセレクトして視聴者に伝える矜持が今の地上波の民間放送には感じられません。
だからあんな条例が出されても何のニュースにもならないんでしょうね。
で、結果として現場に痛みが走るのは今の大半の国民はこれまでの政治の過程で知っているはずなのに。
そしてニュース製作者も「大半の国民」のひとりの筈なのに。
ニュースというものづくりのプライドを地上波ニュースの製作者にも持ってほしいなぁ。
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