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【婚活】独身男性の割合と趣味・性・老後を考えて見ましょう♪

2020-02-18 17:59:19 | 日記
【婚活】独身男性の割合と趣味・性・老後を考えて見ましょう♪

婚活

目次
1.独身男性の割合
2.独身男性の趣味
3.独身男性の性
4.独身男性の老後

独身男性の割合

まず男性の生涯未婚率を検証してみましょう。

調査年に50歳の男女のうち結婚歴がない人の割合は、1990年の調査以来急増傾向にあって、2015年の国勢調査では50歳男性の23.4%が結婚歴がありません。


結婚歴の無い50歳女性が14.1%ですから、9.3%の男女差があり2020年以降にはもっと差が広がると思われ、2035年には生涯未婚率が男性で30%、女性で20%になると予想されています。

近年の独身男性の年齢別割合を見てみますと
•25歳から29歳男性の10人に7人が独身。
•30歳から34歳男性の10人のうち5人が独身。
•35歳から39歳男性の10人のうち3人から4人が独身。
•40代男性10人のうち約3人が独身。
•50代男性10人いたら約2人が独身。

この男性が余る割合は今後もっと大きくなり、1人の女性が生涯に産む子どもの数にあたる合計特殊出生率も2017年の統計で1.43と減少しているので、少子高齢化が加速しています。

女性の晩婚化も進み第1子を産む女性の平均年齢は30.7歳なのだから、二人目の子供を生む率も必然的に下がります。


このまま若者の未婚化と晩婚化が進むと、人口減少で警察官や消防隊員に自衛隊の人員確保もできずに日本崩壊は間近なんて事まで危惧されているんです。

結婚しなければならないなんて法律はありませんが、なぜに結婚しない男性が増えたのでしょうか?
•一人の方が気楽。
•収入が不安定。
•一人の女性に縛られたくない。
•仕事を優先したい。
•結婚願望がない。
•女性に受け入れてもらえない。
•理想の女性がいない。

100人の男性がいたら、100の結婚しない理由があるでしょうが、最初から結婚しないと決めて過ごしている人は少数だと思います。

そのうち良い人と知り合えば結婚するだろうとか、仕事が軌道に乗ったら結婚したいなんて思いながらも年月が過ぎてしまって、

結婚する機会を逃してしまった人も多いはずだと思ったんですが、国が結婚・夫婦・出産・恋愛のことを五年に一度定期的に調査しているので資料を見てみました。

出生動向基本調査

その中で「いずれ結婚したいと思う」男性は85.7%となっていますから、50歳の時点で10人中二人が独身とする統計と5.7%の差しかなく、100人結婚したいと思っていた男性がいて5人か6人が希望通りに結婚できなかったことになります。

なんだ5.7%なら消費税よりも少ないじゃないかなんて思ってはいけません。

基本調査の中に彼女がいない独身男性の割合は59.1%もあるんです。

10人独身男性がいたら彼女がいない男性が6人ほどいるんですから、恋愛と結婚を推進する当ブログとしては驚愕の数字ですが、50歳の時点で独身男性は10人中2人ですから、少ない出会いと恋愛で4人が結婚したことになります。

もし結婚したいと思いながらも、恋人がいない男性は、今後の少ない恋愛チャンスをのがしてしまうと一生独身となる可能性が高くなるかもしれません。


独身男性の趣味

50歳まで独身で女性扱いが苦手な男性は、趣味に没頭して一人で過ごせる時間を楽しむのもいいかもしれません。

夢中でのめり込める趣味があると寂しさも感じませんが、50歳60歳になってから、暇を埋めるために始めたような趣味では楽しめません。

それに女性扱いが苦手な人であればあるほど、人との関わりも苦手な人が多く、独身が長い男性の特徴でもありますから、社会から孤立する率も高く一人で楽しめる趣味が合っています。

スポーツジム 読書 映画鑑賞 音楽鑑賞 酒 釣り ゴルフ 日用大工 プラモデル 車 オートバイ ヨット サーフィン カヌー カメラ ビデオ などなど色々ありますが、一生独身を貫くつもりなら体力が落ちても楽しめる趣味がいいでしょう。

いまならユーチューバーなんてのもコメントが貰えたりして、寂しさなんて吹っ飛びます。

それに数年もしたら5Gが当たり前の世界にもなっているでしょうから、インターネットでバーチャルな世界旅行とか、リアルなゲームも独身男性にはうってつけです。

人間関係が苦手な人でも楽しめるバーチャル世界が広がるかもしれません。

そうなると結婚とか家族の概念も変わるかもしれませんね。

独身男性の性

男女の関係において性を意識せずにいることはできません。

肉体的な関係がなくともセックスを連想できない恋は、人間の本能に背くことになるからです。


とくに男性は支配欲・社会的要求・承認欲求・義務感などを性の裏側に隠し持っているので、女性との交わりによって男としての価値を性により確認していたりします。

たとえば成功した男性が複数の女性と関係を持つことで、自分の成功を実感したりするように、女性の獲得は男性の強さの誇示でもあり確認でもあります。

では、定まったパートナーがいない独身男性の場合は、欲望をどのように処理して自分の価値を確認するのがいいのでしょうか?

いつの時代にも男性の欲望を処理する風俗があります。

人類最初の商売が売春なんて言われるのも、男性の性に関する欲望がなによりも強かった証でもあるわけで、男性の生きる根源であり活力の元でもあるんです。

現代においても様々な風俗があり、お金さえ払えば性的なサービスを受けることもできます。

しかしながら、金銭と引き換えに受け取る愛では承認欲求が満たされることはなく虚しさが残ります。

やはり恋愛は互いが求め合うことが重要なわけですが、彼女がいない男性の場合は求められる以前の問題があるわけで、まずはパートナーが必要になってきます。

女性の場合はパートナーがいなくとも、性的な要求は男性ほど強くないので、なければ無いで済んでしまう人も多いですが、

男性の場合は自分が男である存在を意識できずに辛いものがありますから、妄想にふけったりするようで、諦めきれない男性の場合は、街ですれ違う女性を色目で見たりします。

こうなってくると、女性から気持ち悪がられ拒否され、悪循環にいたる事になりかねません。

男性の場合は自分が相手を好きでなくても、女性に受け入れてもらえたら承認欲求は満たされ自分の男としての価値を確認できます。

だから、好きな女性と交わることも第一でしょうが、まずは自分に好意を抱いてくれている女性を探すのが一番です。

いま彼女がいなくても、容姿が劣る女性とか年上女性で、自分よりも劣る女性であれば、受け入れてくれる女性はいます。

しかし男性の場合は、大幅に相手のランクを下げなければいけません。

男性は女性に求める許容範囲が広いのに比べ女性の許容範囲が狭いこともありますが、受け入れるか受け入れないかを判断するのは男性ではなく、選択権が女性にあるからです。

自分の好みにそぐわない平均以下の女性を抱ける男性は多いですが、

平均以下の男性に抱かれる女性は少なく、

男女の関係においても需要と供給のバランスが狂っているためにおこる現象ですから、

もうこれらの問題は、モテない男性であればあるほど妥協しなければ成り立ちません。

しかし、男性の性に関する妄想とか想像力にかけては、女性とは比べ物にならないほどあるので、たとえ好みの女性でなくても、明かりを暗くして想像力と妄想でなんとかなります。

とにもかくにも、贅沢言ってられないのが独身男性の性です。

独身男性の老後

元気に生活できるうちは安易に考えがちですが、少子高齢化で老人が増えてくると、年金や介護保険などの社会保障も当てにできません。


老後の面倒を見てくれるパートナーや子供がいないと、介護施設に入る手続きさえも困る場合が多く、自分が一人っ子で兄弟もいないとなってくると、健康なうちから予定を組んで老後に備えて置かなければ悲惨な孤独死が待っています。

50歳60歳になってから、結婚すればいいなんて考えるのも安易です。

よほどの資産がない限り、結婚相手となる女性も男性の老後の面倒をみるだけの結婚なんて望みません。

男性が望む自分よりも若い女性も、長い人生を過ごしてきた分、価値観が固定しているので男性への目も厳しく、

晩婚で互いの意思をすり合わせる行為も難しいものがあり、結婚したら財産を持っていかれ孤独だけが残ったなんて男性もいますから、注意すべきです。

ヨボヨボした男性の老後のを支えてくれるなんてことは、夫婦が培った絆があるから出来ることであって、

近頃は自分の親の老後の世話なんてのも兄弟でなすり合ったりするんですから、自由奔放に生きてきた独身男性の老後がバラ色なんてことはありえません。

独身男性の老後はそれ相応の覚悟が必要です。

親戚の甥御しに老後の手続きを頼むとか、親しい友人同士で老後の確約を交わしておくとかもできますが、

元気なうちに貴方が甥御しや友人に対して恩を売っていたかで、相手の奉仕の心は違ってきて対応は違います。

結婚せずに妻と信頼関係を気遣ってこなかった分、妻や子に変わる貴方の老後の面倒や手続きをしてもらう人との信頼を作って置かなければならないんです。

病気で入院するにも保証人を必要とする病院が大半です。

天涯孤独では国に頼ることになると思いますが、やはり他人様に色々とお願いすることに変わりなく、健康に動けるうちから備えるのが無難です。

韓国保守勢力が結集 総選挙控え革新与党に対抗

2020-02-18 17:50:24 | 日記
韓国保守勢力が結集 総選挙控え革新与党に対抗

2020年02月18日15時56分
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17日、ソウルで開かれた新政党「未来統合党」発足式(EPA時事)

【ソウル時事】

4月の韓国総選挙を控え、保守勢力が結集し、文在寅政権と与党「共に民主党」に対抗する構えを強めている。最大野党「自由韓国党」は17日、少数野党「新しい保守党」など2党と新党「未来統合党」を発足。文政権の「中間評価」とされる総選挙で勝利を目指す。

保守が合流「未来統合党」発足 韓国
 
「国民と共にあれば総選挙で必ず勝てる。統合の勢いに乗って、文在寅政権に審判を下そう」。


未来統合党の黄教安党代表は17日、新党の発足式で訴えた。
 
4月15日投開票の総選挙では、一院制の国会の定数300を争う。

現有議席数は、共に民主党の129に対し、未来統合党は113。

文大統領は既に任期を折り返しており、野党が勝利すれば文政権のレームダック(死に体)化が加速するのは必至だ。

韓国若者の未婚率が急上昇、すでに日本を超える=韓国ネット「今の世の中では結婚なんて…」

2020-02-18 17:31:25 | 日記
韓国若者の未婚率が急上昇、すでに日本を超える=韓国ネット「今の世の中では結婚なんて…」

Record China

配信日時:2019年1月10日(木) 9時50分

8日、韓国・聯合ニュースは、過去20年で韓国の未婚率が急激に上昇しており、青年層の未婚率は日本を上回っていると伝えた。

2019年1月8日、韓国・聯合ニュースは、過去20年で韓国の未婚率が急激に上昇しており、青年層の未婚率はすでに日本を上回っていると伝えた。


記事は、保健社会研究院が発行する学術誌の最新号に掲載された「青年層の経済的自立と異性交際に関する韓日比較研究」を紹介。

それによると、韓国男性の未婚率は、25~29歳では1996年の64%が2015年は90%に急上昇しているという。

30~34歳(19%から56%)、35~39歳(7%から33%)、40~44歳(3%から23%)も大幅な上昇を記録。

女性の未婚率も同様で、25~29歳が30%から77%、30~34歳が7%から38%、 35~39歳が3%から19%、40~44歳が2%から11%となっている。

日本については「韓国と社会文化的な環境が似ており、重要な社会現象が韓国よりも早く起きている」と説明。

1995年と2005年のデータでは男女の未婚率がほとんどの年齢層で韓国を上回っているが、15年には男性25~29歳が73%、30~34歳が47%、女性25~29歳が62%、30~34歳が35%で、韓国を下回っている。


また、12年の韓国の結婚および出産動向調査(20~44歳未婚)によると、異性と交際している割合は、男性が33%、女性が37%にとどまっている。日本も男性が29%、女性が39%で同水準だという。

この他、経済的要因が異性との交際に大きな影響を与えているとも指摘している。就職した場合は男女とも交際率が高く、所得が多い男性も交際率が高いという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「男はお金がないから結婚を諦め、女はいい(お金をそこそこ持っている)男がいないから結婚を諦める」

「結婚してみて分かったよ。2人でいて苦しむより、1人で孤独な方がいい」

「結婚なんてするな。独りは気楽だぞ」

「稼いでも貯蓄をせず無駄遣い、デート費用や未来への準備は男任せ。そんな女と誰が交際したい?。経済状況が悪くなり、男も賢明な女を求めている。昔とは違う」

「大学を出ても、家事とワンオペ子育てに追われ、キャリアが中断するなら、勉強した意味がない。結婚なんてするもんか」

「国に夢があり、希望が持てるから、家庭を持つ気になる。失業者がどんどん増え、いいニュースなど何もないのに、これでは家庭など築けない」

「今のような世の中では、安心して恋愛し子どもを産む人は減っていくだろうね」など、さまざまな意見が寄せられている。

(翻訳・編集/麻江)

高学歴社会が生み出す韓国「N放世代」の不幸

2020-02-18 16:46:44 | 日記
高学歴社会が生み出す韓国「N放世代」の不幸

政権転覆の巨大なエネルギーを生みかねない

薬師寺 克行 : 東洋大学教授

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2019/04/03 17:00

韓国では大学受験者をテスト会場に送るため、白バイ警察官が送り届けるケースも(写真:EPA=時事)

学歴が高ければ幸せな人生を送ることができるというのは世の中の常識のようだが、それを裏切るような現象が韓国で起きている。

日本では徴用工判決や慰安婦など歴史問題をめぐる対立ばかりに焦点が当たっている韓国だが、抱えている問題は日韓関係だけではない。


ついに1.0%を切ってしまった合計特殊出生率、50%を超えた成人男性の未婚率の高さ、10%を上回る若い世代の失業率と、若者世代は今、踏んだり蹴ったりの状況に置かれている。

こうした問題の背景にあるのが皮肉にも、主要先進国に比べて突出して高い韓国の大学進学率だというのである。

どの大学でもいいから、ソウルを目指す

韓国の大学進学率は1980年代には20%台だったが、特に金大中大統領時代に積極的に取り組んだ結果、1990年代後半から急速に上昇し、2008年ごろには約80%を記録した。

2年制の専門学校が次々と4年制の大学に転換されたことも進学率を高めた理由だという。

その後は少し落ち着き、最近は70%前後が続いているが、それでもOECD諸国の平均値である約6割に比べるとかなり高い。

その結果、韓国では高学歴信仰がかなり定着してしまったようで、筆者の知人である韓国の大学教員は、「学士(大学卒)でなければまともに結婚できないという空気が社会に生まれている」という。

ところが高い大学進学率が予想外のことを引き起こした。

先日、韓国の複数の地方大学を訪問する機会があった。訪問先のある大学の総長が次のような話を紹介してくれた。

「韓国では今、大学受験を控えた若者の間で、“in Seoul”という言葉がはやっている。どの大学でもいいから、とにかくソウルに行かなければ負け組になってしまうという意味です」


「若者の夢は、ソウルの大学に合格して卒業し、ソウルの企業に就職し、ソウルで家庭を築き子どもを作り、ソウルで一生を暮らすこと。彼らの多くは出身地に戻ることを決して考えないのです」

高度経済成長時代を経た日本でも東京一極集中という同じような問題が起きているが、日本通でもあるこの総長は、「日本には東京のほか、大阪、京都、名古屋など地方都市にも有名な大学があり、優秀な学生が分散して進学している。

ところが韓国ではソウル以外に有名校があまりなく、すべてソウルが中心なのです」と語る。

大統領制の韓国では多くの権力が大統領に集中する。

そうしたシステムがもたらす空気が社会にも反映されているのか、若い人たちは情報や活力などにあふれるソウルの大学に行かなければ、自分たちは将来豊かになれないと危惧しているのかもしれない。

その危惧が、激しい受験競争につながっている。日本の大学入試センター試験に当たる「大学修学能力試験」の日、何らかの事情で遅刻しそうになった生徒を乗せた白バイが市街地を走る映像は恒例行事になっている。

高い大学進学率が就職率を低下させる

ところが、この高い大学進学率とソウルへの過度の集中が、皮肉にも大学卒業生の就職率の低下を招いているというのだ。

全国紙の1つである中央日報によると、4年制一般大学の平均就職率はこの4年間で64.5%から62.6%に下がった(1月22日付)。

名門校で知られるソウル大学、高麗大学、延世大学の卒業生の就職率も7割を切っているというのであるから尋常ではない。

3人に1人が就職できないというのは、大学にとっても親にとってもかなり深刻な問題である。

就職率が低い原因は、大学生の要望と企業の需要のミスマッチである。

首都圏の大学卒業生はもちろん、地方大学の卒業生も財閥企業を筆頭に大企業への就職を求めてソウルに集まってくる。

そうなると企業側の求人数が学生の要求をすべて満たすわけはない。

多くの学生が満足できる就職先を見つけ出せないまま卒業するか、意図的に単位を残して大学に留年し、就職活動を継続するという。

一方でソウル以外の地方企業には求人を満たせないところもあるという。

学生がソウル以外の企業への就職を希望すればもう少し就職率は上がりそうだが、冒頭に紹介したように学生の希望はソウルに集中している。

韓国全体の失業率は4%ほどだが、20代の失業率が約10%と突出して高いのは、こうしたミスマッチが一時的な現象ではなく構造的な問題になっていることを示している。

先の大学総長は、「大学を卒業した若者は、自分たちは大卒にふさわしい仕事をすべきであると考えて、ブルーカラーの仕事は大卒のやることではないと拒む傾向がある。

その結果、ブルーカラーの労働者が足りなくなっており、多数の外国人労働者が埋めている」と解説する。

問題はまだ続く。希望どおりに就職できなかった若者は安定的な職業に就けず、収入は不安定になる。

その結果、結婚は困難になる。それが晩婚、晩産を通り越して、高い未婚率につながっている。

またソウル首都圏に人口が集中したため、マンションなどの住宅価格や賃貸価格が高騰した。これも若者にとっては大きな負担となる。


せっかく、大学を卒業したにもかかわらず就職できない、結婚もままならない、せっかく就職先を見つけても住宅費が高すぎる。

若者にとってこの上ないほど厳しい環境だ。

さらに、厳しい受験競争を経験してきた彼らは、自分たちの親が多額の教育費を費やしてきたことを知っている。自分たちも同じことをするのかと思うと気が重くなる。

「高学歴社会」が、今度は若者の結婚や出産にとって重荷になっているのだ。

その結果が合計特殊出生率0.98という数字に表れた。

実際、韓国統計庁が公表する人口や結婚などに関する統計はすべてが負の方向を示しており、2067年には65歳以上の人口が生産年齢人口(15~64歳)より多くなると推計している。数字のうえでは、日本より深刻な少子高齢化社会が到来する。

将来展望描けぬ「三放」「五放」世代

韓国には世代ごとに人々を分ける表現がある。

文在寅政権の中枢を担っているのが「386世代」と言われる人たちだ。

この言葉が登場した1990年に30代で、1980年代に学生時代を過ごし、1960年代に生まれた人たちという意味で、学生時代に民主化闘争の先頭に立っていた世代だ。

韓国経済が順調に成長していたころに大学を卒業したため、就職にも苦労しなかった恵まれた世代ともいわれている。

これに対し最近、韓国のマスコミにしばしば登場するのが「N放世代」という表現だ。

「N」には数字が入り、「三放世代」は恋愛や結婚、出産をあきらめた世代を、また「五放世代」はさらに家やキャリアも放棄した世代を意味している。いずれも今の若者世代を表現しており、不安定で将来の展望を描けない状況を示している。

「386世代」が1980年代後半、全国各地で民主化闘争を展開し目標を達成したのは、朴正煕、全斗煥と長く続いた軍事政権下での人権弾圧などに対する不満と批判のエネルギーが蓄積され、それが爆発したからだった。

それから30年たった現在、若い人たちが政治や社会に対する不満や批判のエネルギーをため込んでいることは間違いないだろう。

韓国では、朴槿恵・前大統領を退陣に追い込んだ2016年の「ろうそく革命」に示されたように、国民がデモなど直接的行動で大統領や政府に政治的要求を突きつけ、それが政治状況を大きく転換してしまうことが多い。

このまま「N放世代」が増え続けると、今はまだおとなしい彼らがやがて結集して、巨大な政治的エネルギーを噴出する日が来るかもしれない。

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