北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

海上自衛隊厚木基地 平日散策の勧め

2006-04-12 11:29:49 | 海上自衛隊 催事

 信太山駐屯地祭の日程や当日の天候といった複合要因で小生は四月八日の厚木基地桜祭りへの展開を断念したが、今年度は毎年恒例の「ちびっこヤングフェスタ」が中止となっており、あとは盆踊り位しか期待できる行事は無いという。

Img_4352  しかしながら、厚木基地は平日行ってみても中々楽しめるという事を本日の記事としたい。

 厚木基地は小田急線にて新宿から展開が可能で、比較的撮影は容易である。昨年度ブログに掲載した既出写真を含め再度ご案内を行う。海上自衛隊厚木基地は米海軍の艦載機部隊のホームベースとしても知られ、同部隊の移転は普天間ヘリポート移転と絡み、米軍再編問題の一大テーマである。

Img_4378  厚木基地の所属部隊は、航空集団司令部、第4航空群、第51航空隊、第61航空隊、航空管制隊、航空プログラム開発隊、厚木航空基地隊である。

 なお、最新鋭のSH-60K哨戒ヘリコプターやMCH-101掃海輸送ヘリコプターの評価試験が実施されているのも厚木基地である。画像偵察機UP-3(改良型の通称はエアボス)の配備基地でもあることで知られ、非常に珍しい機体も見る事が可能だ。

Img_1030  しかし、航空ファンにとっては西太平洋艦隊航空部隊司令部とタスクフォース70の空母キティーホーク艦載機が配備されている事で有名である。米軍再編により同部隊が岩国に移転すれば海兵隊の第12海兵航空群とあわせF/A-18の一大拠点となろう。

 艦載機がいれば、横須賀基地にキティーホークが入港している、若しくは近海を遊弋していることを意味し、そのまま東京から京浜急行にて横須賀に展開するのも一興である。

Img_4344  厚木基地は正門付近は通常、神奈川県警が警備しており、安易に撮影すれば拘束される恐れがあると、厚木基地広報の方殻教えていただいたが、基本的に基地のフェンス外から撮影する上では問題は無いという。相模原鉄道線付近からであると滑走路の端にあたり、恒常的に上空を航空機がフライパスするという稀有な状況に恵まれる。

 写真は1630時頃の撮影であるが頻繁にタッチアンドゴーを繰り返していた。

Img_4321  厚木基地であるが、終戦に断固反対し、徹底抗戦を叫び蜂起した海軍第302航空隊の基地として知られる。戦後、米海軍機飛び交う基地周辺の空き地に続々住宅街が林立、陸上空母発着訓練に対する苦情が政治問題化、今日の米軍再編の一大テーマとなったが、余りにもミクロ的な問題と感じるのは小生だけであろうか。

 さて閑話休題、このように厚木基地は平日に展開しても充分見応えのある基地である事がお分かりいただけたであろうか。なお、安全保障という国際問題に直接関係するだけに、お出かけの際や現地では充分に自己の行動に責任を持ち、マナーを心がけなければならないのは云うまでもない。

HARUNA

(本ブログの文章及び写真の著作権は北大路機関に属し、無断転載は厳に禁じる)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 久居駐屯地祭(第33普通科連... | トップ | 資料調査の狭間から 詳報準... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

海上自衛隊 催事」カテゴリの最新記事