■第7師団次期中期防改編あるか
富士駐屯地祭の富士教導団戦車教導隊第4中隊16式機動戦闘車写真と共に、北海道の戦車部隊の再論を続けましょう。
師団改編があるとすれば次の中期防でしょう。第7師団の第73戦車連隊か第71戦車連隊を即応機動連隊へ改編したらば戦車300両時代においても陸上自衛隊全体へ戦車を広く配備できるよう、機甲師団への過度な戦車の集中を回避できる、という視点を前回示しました。第73戦車連隊は一度コア化部隊に改編される等改編手続に長けていますので、即応機動連隊改編候補に73戦車を敢えて挙げました。
第73即応機動連隊へ改編し90式戦車を縮小、第7戦闘偵察大隊へ改編しまして更に90式戦車を縮小、特に初期の90式戦車は運用開始から既に25年以上を経ていましてエンジン出力などを維持するにはエンジン換装や駆動系補強が必要です。本土ではまだ74式戦車が残りますので勿体ない気もしますが、改造ではなく即応機動連隊改編は一つの選択肢です。
改編が行われるか可能性の問題ですが、130両、戦車連隊と偵察隊の改編で戦車定数を200両から130両に圧縮する事が出来ますので、戦車定数300両という防衛大綱下でも機甲師団以外に170両の戦車部隊の枠を残す事が出来ます。戦車は本州からは教育用のみで全廃されますが、北海道と九州には戦車部隊が残る訳ですので、170両は2個中隊基幹戦車大隊で5.5個戦車大隊分を確保できます。
北部方面隊で維持される戦車部隊は第2戦車連隊、第5戦車大隊、第11戦車大隊、そして実戦部隊としては西部方面戦車隊が西部方面隊に新編され、戦車300両体制でも維持されることとなります。第2戦車連隊は現在6個戦車中隊を基幹としていますので縮小の可能性はありますが、第71戦車連隊と同程度とした場合、戦車枠105両を確保する事が出来る。
第2師団隷下の戦車連隊ですが若干減少はあるでしょうが連隊編成の維持は可能です。第2戦車連隊を1個中隊減じた編成とすることで、第71戦車連隊と第72戦車連隊と編成を共通化できます。その上で残る3個の戦車部隊にも105両の戦車を充当できます、するとどうか。第11戦車大隊は2個戦車中隊基幹の戦車定数30両、第5戦車大隊は3個戦車中隊基幹の44両、そして西部方面戦車隊は3個戦車中隊基幹で定数は44両となります。
この上で、第5戦車大隊を例えば第11戦車大隊と同じ2個中隊編成へ転換したならば戦車定数を30両に削減し、三個戦車部隊の合計は戦車104両、不思議なほどに戦車定数に合致することとなるのですね。一方、第11旅団については第10普通科連隊が即応機動連隊へ改編され、戦車大隊が若干減じ戦車隊になる可能性もあるという。まだ未定といいますが。
第7師団は戦車定数は130両となります。これは機甲師団の編成として過小ではないか、という疑問符が湧くでしょう。しかし、例えば2016年に再編されたフランス軍機甲師団の戦車定数は戦車100両、ロシア脅威を受け増強されましたが、それでも120両が戦車定数となっていまして、もちろん人数がフランス師団では非常に多いのですが、実は戦車130両であってもNATOではそれほど小型ではありません。
第7戦闘偵察大隊、第7偵察隊が戦闘偵察大隊に仮に愛編されるならば90式戦車に代えて16式機動戦闘車が中隊規模で配備されます。戦闘偵察大隊は偵察中隊と機動戦闘車中隊に大隊本部、そして即応機動連隊には機動戦闘車隊として2個機動戦闘車中隊が配属されます。実は機動戦闘車中隊の定数は未知数で、調達数から定数割れが懸念されるのですが3個中隊で概ね30両から40両が配備、16式機動戦闘車のこれは大きい。
戦車定数300両を約300両即ち四捨五入349両以内と拡大解釈し、2個中隊規模のせ中部方面戦車隊と東部方面戦車隊を新編というのが理想ですが、少なくとも戦車定数が300両を上限とした場合でも、機甲師団と現在維持される事が画定されている戦車部隊の維持は、機甲師団の一個戦車連隊を即応機動連隊へ改編し、偵察隊を戦闘偵察大隊へ改編することで数の上では対応できそうです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補足-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
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師団改編があるとすれば次の中期防でしょう。第7師団の第73戦車連隊か第71戦車連隊を即応機動連隊へ改編したらば戦車300両時代においても陸上自衛隊全体へ戦車を広く配備できるよう、機甲師団への過度な戦車の集中を回避できる、という視点を前回示しました。第73戦車連隊は一度コア化部隊に改編される等改編手続に長けていますので、即応機動連隊改編候補に73戦車を敢えて挙げました。
第73即応機動連隊へ改編し90式戦車を縮小、第7戦闘偵察大隊へ改編しまして更に90式戦車を縮小、特に初期の90式戦車は運用開始から既に25年以上を経ていましてエンジン出力などを維持するにはエンジン換装や駆動系補強が必要です。本土ではまだ74式戦車が残りますので勿体ない気もしますが、改造ではなく即応機動連隊改編は一つの選択肢です。
改編が行われるか可能性の問題ですが、130両、戦車連隊と偵察隊の改編で戦車定数を200両から130両に圧縮する事が出来ますので、戦車定数300両という防衛大綱下でも機甲師団以外に170両の戦車部隊の枠を残す事が出来ます。戦車は本州からは教育用のみで全廃されますが、北海道と九州には戦車部隊が残る訳ですので、170両は2個中隊基幹戦車大隊で5.5個戦車大隊分を確保できます。
北部方面隊で維持される戦車部隊は第2戦車連隊、第5戦車大隊、第11戦車大隊、そして実戦部隊としては西部方面戦車隊が西部方面隊に新編され、戦車300両体制でも維持されることとなります。第2戦車連隊は現在6個戦車中隊を基幹としていますので縮小の可能性はありますが、第71戦車連隊と同程度とした場合、戦車枠105両を確保する事が出来る。
第2師団隷下の戦車連隊ですが若干減少はあるでしょうが連隊編成の維持は可能です。第2戦車連隊を1個中隊減じた編成とすることで、第71戦車連隊と第72戦車連隊と編成を共通化できます。その上で残る3個の戦車部隊にも105両の戦車を充当できます、するとどうか。第11戦車大隊は2個戦車中隊基幹の戦車定数30両、第5戦車大隊は3個戦車中隊基幹の44両、そして西部方面戦車隊は3個戦車中隊基幹で定数は44両となります。
この上で、第5戦車大隊を例えば第11戦車大隊と同じ2個中隊編成へ転換したならば戦車定数を30両に削減し、三個戦車部隊の合計は戦車104両、不思議なほどに戦車定数に合致することとなるのですね。一方、第11旅団については第10普通科連隊が即応機動連隊へ改編され、戦車大隊が若干減じ戦車隊になる可能性もあるという。まだ未定といいますが。
第7師団は戦車定数は130両となります。これは機甲師団の編成として過小ではないか、という疑問符が湧くでしょう。しかし、例えば2016年に再編されたフランス軍機甲師団の戦車定数は戦車100両、ロシア脅威を受け増強されましたが、それでも120両が戦車定数となっていまして、もちろん人数がフランス師団では非常に多いのですが、実は戦車130両であってもNATOではそれほど小型ではありません。
第7戦闘偵察大隊、第7偵察隊が戦闘偵察大隊に仮に愛編されるならば90式戦車に代えて16式機動戦闘車が中隊規模で配備されます。戦闘偵察大隊は偵察中隊と機動戦闘車中隊に大隊本部、そして即応機動連隊には機動戦闘車隊として2個機動戦闘車中隊が配属されます。実は機動戦闘車中隊の定数は未知数で、調達数から定数割れが懸念されるのですが3個中隊で概ね30両から40両が配備、16式機動戦闘車のこれは大きい。
戦車定数300両を約300両即ち四捨五入349両以内と拡大解釈し、2個中隊規模のせ中部方面戦車隊と東部方面戦車隊を新編というのが理想ですが、少なくとも戦車定数が300両を上限とした場合でも、機甲師団と現在維持される事が画定されている戦車部隊の維持は、機甲師団の一個戦車連隊を即応機動連隊へ改編し、偵察隊を戦闘偵察大隊へ改編することで数の上では対応できそうです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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現代ではこれですら大きすぎるので、「大隊戦闘群」(1000名規模)を編成するのだとすれば、冷戦時代の編成を全て半分にすれば、概ね良いかと思います。
機械化旅団は、3個機甲大隊基幹。機甲大隊は戦車中隊2こ、機械化歩兵中隊2こ、火器中隊1こほかで編成し、戦車28両、IFV 28両を基幹とすれば、機械化旅団の所要は「戦車84両、IFV84両ほか」となるかと。
3個機械化旅団で、249両の戦車、予備や教育用を含めて、300両弱、で良いのではないでしょうか。当然IFVも300両必要になります。北海道に二個、九州に一個旅団。これで、9個の機甲大隊戦闘群を用意できる。
余談:同様に、空挺団と両用団(軽歩兵大隊戦闘群6個)、歩兵旅団8個(ここだけ4単位にして歩兵大隊戦闘群を32個?)、(独立)機動連隊(装甲偵察大隊戦闘群)を6個ほどで、15個旅団相当、というイメージです。
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数回に分けて掲載します