北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

北大路機関『自衛隊最新装備2022』新小銃と新型多機能護衛艦,新型地対空ミサイルに無人偵察機と新型練習艦

2022-12-29 20:10:31 | 北大路機関特別企画
■自衛隊最新装備2022
 全国でCOVID-19中止からの三年ぶりの行事再開が続く中で様々な最新装備を撮影出来ました、本日は一般公開された最新装備の様子などを紹介しましょう。

 20式小銃、89式小銃を置き換えるフローティングバレル構造の新型国産小銃、富士教導団や水陸機動団に配備されているもので、富士学校祭にて初公開されました。伊丹駐屯地にて行われました中部方面隊創設記念行事でも、中部方面隊への配備はまだ先ですが先行公開、20年前の2002年伊丹祭にて9mm機関拳銃が同様に公開されたのを思い出します。

 もがみ型護衛艦もがみ。FFMという海上自衛隊の護衛艦は長らく艦隊駆逐艦をしめすDDか護衛駆逐艦を示すDEで種別し、ヘリコプター搭載護衛艦をDDH,ミサイル護衛艦をDDGとして配備してきましたが、新たに多機能護衛艦FFMの導入を開始、その一番艦が護衛艦もがみ、掃海隊群を護衛艦部隊へ改編し大量装備すべく、現在6番艦まで進水式を終えた。

 くまの。もがみ型護衛艦二番艦です。基準排水量3900tと小型護衛艦ながら護衛艦あさぎり型やミサイル護衛艦たちかぜ型よりも大型となっています、武装は現段階では限られていますが水上戦闘艦に機雷掃討を担当させるオーガニック方式であり、艦内の多機能区画には機雷敷設装置や舟艇格納が可能、将来的にはA-SAMなど射程の長いミサイルも積む。

 ペトリオットミサイルMSE,岐阜基地航空祭において初めて一般公開されました。ペトリオットミサイルPAC-3の射程を延伸したもので、北朝鮮ミサイル脅威の拡大を受け、都市部防空を確実なものとするために緊急導入された装備です。岐阜に群本部を置く第4高射群の装備なのですが、今年はいったばかりといい、まさに最新装備の写真です。

 19式装輪自走榴弾砲量産型、ロシア軍ウクライナ侵攻に際してフランスが供与した若干数のカエサル装輪自走榴弾砲が大活躍していますが、この系譜にある簡易自走榴弾砲です。試作車はMAN社のマークがありましたが、量産車は日本製鋼所のマークとなっています。なお、カエサル装輪自走榴弾砲も供与されたものはウニモグ製の車体に積んでいる。

 KC-46A空中給油輸送機、美保基地の第403飛行隊に配備されている最新鋭の空中給油輸送機ですが、巨大台風の山陰中国地方接近を受け、小牧基地へ退避しているところを撮影することができました、小牧基地には日本とイタリアが採用したKC-767空中給油輸送機が配備されていますが、この改良型でありアメリカのほかイスラエルが採用しました。

 はたかぜ型練習艦、江田島基地にて。言わずと知れたターターシステム搭載艦であるミサイル護衛艦はたかぜ型が、護衛艦隊のミサイル護衛艦枠をイージス艦により充足することができたため練習艦に転用し第二の人生といいますか艦生を歩み始めたもの、二番艦しまかぜ、とともに練習艦隊におけるシステム艦として重責を担うこととなるでしょう。

 M-6C-640T/60mm迫撃砲、2019年の富士総合火力演習へ参加した水陸機動団隊員が装備していましたが、余りに距離が遠く細部が良く見えませんでした、富士学校祭において偵察戦闘部隊の装備として紹介された、オーストリアのヒルテンベルガー社製60mm迫撃砲で、有効射程1600mと強装薬では射程1921m、毎分15発の射撃が可能という装備です。

 U-680A飛行点検機、YS-11飛行点検機の後継機として令和元年から装備が開始されました令和時代の航空機です、その任務は飛行場や基地の航空無線保安施設機能の点検が任務であり、文字通り自衛隊最新鋭、航続距離は5000kmと余裕があり南鳥島飛行場まで展開可能です。小牧基地で撮影していましたらば偶然着陸する様子が見え、撮影する事が出来た。

 スキャンイーグル無人偵察機、富士学校祭での展示です。スキャンイーグルは過去富士学校祭に参加し2022年に第14旅団へも配備開始となり伊丹駐屯地祭に観閲行進で参加しましたが、装備品展示にて間近に撮影出来たのは貴重な機会でした。簡易カタパルトから発進し高度4500mを24時間に渡り飛行し続ける事が可能で、全国の情報隊へ配備が進んでいる。

 16式機動戦闘車、この装備は何度も紹介していますが写真のものは第3戦車大隊の装備です。御承知の通り第3戦車大隊は第3師団の即応近代化師団から地域配備師団への改編により間もなく廃止改編される予定となっており第3偵察隊と統合し、第3偵察戦闘大隊となります。この為現在装備する74式戦車からの置き換えが始まる、過渡期の展示でした。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 韓国政府-北朝鮮無人機浸透事... | トップ | 反撃能力-ミサイル部隊を発見... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

北大路機関特別企画」カテゴリの最新記事