■統合作戦司令部
本日、自衛隊発足以来であり統合幕僚長設置と並ぶ大きな自衛隊の組織改編が東京市ヶ谷の防衛省において執り行われました。

統合作戦司令部、防衛省は本日新しく陸海空自衛隊を包括的に統合指揮する統合作戦司令部を発足させました。この統合作戦司令部は司令官として統合作戦司令官を置き、アメリカのインド太平洋軍司令官と同格の将官、諸外国で云うところの大将、四つ星の将官を補職することとなっています。統合作戦司令官は陸海空自衛隊で持ち回りとなる予定だ。

自衛隊の指揮はもともと統合幕僚長の所掌でした。この統合幕僚長という補職は2006年の防衛省設置法改正と共にそれまでの統合幕僚会議議長と統合幕僚会議を改組する形で創設されています、こういいますのも、統幕議長と言われていた時代には陸海空の幕僚長が隷下自衛隊を指揮し、統合幕僚会議は陸海空の調整を担うという位置づけであったため。

統幕議長、他方で事実上、陸海空の幕僚長から昇進するかたちで統幕議長は位置付けられており、政治も統幕議長を自衛隊制服組トップという位置づけで総理の補佐などを担ってきましたが、統合運用の必要性から、防衛庁の防衛省改組にあわせ、統合幕僚会議事務局を統合幕僚監部に改組、統合幕僚長が生まれたわけです。ただ、此処で問題が。

全自衛隊の頂点という位置づけとはなっていましたが、統合幕僚監部は幕僚機構を有するものの司令部機能は常設ではなく、過去の事例では第一線部隊を包括指揮する統合任務部隊司令官が置かれたことはありましたが、東日本大震災や熊本地震のような非常時に設置されるものであり、常設の自衛隊トップとなる機能がなく、ここに統合作戦司令部が。

統合作戦司令官、初代統合作戦司令官には南雲憲一郎空将が就任しました。司令部は市ヶ谷の防衛省本省庁舎に置かれていまして、南雲憲一郎空将は前統合幕僚副長、航空自衛官でF-15戦闘機操縦士出身です。司令部には陸海空自衛官240名が勤務しており、2026年度末の編成完結時には280名の勤務体制が確立するとのこと。

陸上総隊司令部、自衛艦隊司令部、航空総隊司令部、これまで陸海空自衛隊は別々に司令官を補職してきました。自衛艦隊司令官は1954年、航空総隊司令官は1958年に設置されています。陸上総隊司令官はそれまで、北部方面総監、東北方面総監、東部方面総監、中部方面総監、西部方面総監、五方面総監が艦内事態に対応する運用を取っていましたが。

司令官は陸上幕僚長、海上幕僚長、航空幕僚長と同格となります。2018年に陸上総隊が創設され陸上総隊司令官が陸上自衛隊のトップとなっています。今回、統合作戦司令官は、陸上総隊司令官と自衛艦隊司令官及び航空総隊司令官を指揮することとなります。他方で、将官ポストを新しくねん出するために、全国の指揮官ポストも整理縮小されました。

アメリカインド太平洋軍司令官と同格の司令官が日本に誕生しましたが、問題はインド太平洋軍司令部はハワイの真珠湾基地にあり、東京市ヶ谷とは距離が隔ているという問題がありました。実は、この問題についてアメリカ国防総省も在日米軍司令部を改組し、統合軍司令部を横田基地へ置く計画があるのですが、この実現の見通しがたっていません。

歳出削減政策、アメリカ政府のイーロンマスク氏をトップとした政府歳出適正省が在日米軍再編を予算の無駄と位置付けて指揮官の補職を停止したためです。アメリカ国防総省は、仮にこの計画が実現した場合には中将、三星ポストを補職する方針という事ですが、四つ星を補職した自衛隊とは一つ格下の将官を補職する姿勢が不協和音を生む懸念があります。

統合幕僚長について、今回司令官補職は統合幕僚副長から補職されたという前述の通り、階梯としてはその一つ下となりますが、陸海空幕僚長と同格の司令官に対して、統合幕僚長は防衛大臣と内閣総理大臣の補佐に専念するという、統幕議長時代の職責に近く、具体的には内閣を補佐する位置づけと第一線部隊指揮、専念できる環境が完成した訳です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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本日、自衛隊発足以来であり統合幕僚長設置と並ぶ大きな自衛隊の組織改編が東京市ヶ谷の防衛省において執り行われました。

統合作戦司令部、防衛省は本日新しく陸海空自衛隊を包括的に統合指揮する統合作戦司令部を発足させました。この統合作戦司令部は司令官として統合作戦司令官を置き、アメリカのインド太平洋軍司令官と同格の将官、諸外国で云うところの大将、四つ星の将官を補職することとなっています。統合作戦司令官は陸海空自衛隊で持ち回りとなる予定だ。

自衛隊の指揮はもともと統合幕僚長の所掌でした。この統合幕僚長という補職は2006年の防衛省設置法改正と共にそれまでの統合幕僚会議議長と統合幕僚会議を改組する形で創設されています、こういいますのも、統幕議長と言われていた時代には陸海空の幕僚長が隷下自衛隊を指揮し、統合幕僚会議は陸海空の調整を担うという位置づけであったため。

統幕議長、他方で事実上、陸海空の幕僚長から昇進するかたちで統幕議長は位置付けられており、政治も統幕議長を自衛隊制服組トップという位置づけで総理の補佐などを担ってきましたが、統合運用の必要性から、防衛庁の防衛省改組にあわせ、統合幕僚会議事務局を統合幕僚監部に改組、統合幕僚長が生まれたわけです。ただ、此処で問題が。

全自衛隊の頂点という位置づけとはなっていましたが、統合幕僚監部は幕僚機構を有するものの司令部機能は常設ではなく、過去の事例では第一線部隊を包括指揮する統合任務部隊司令官が置かれたことはありましたが、東日本大震災や熊本地震のような非常時に設置されるものであり、常設の自衛隊トップとなる機能がなく、ここに統合作戦司令部が。

統合作戦司令官、初代統合作戦司令官には南雲憲一郎空将が就任しました。司令部は市ヶ谷の防衛省本省庁舎に置かれていまして、南雲憲一郎空将は前統合幕僚副長、航空自衛官でF-15戦闘機操縦士出身です。司令部には陸海空自衛官240名が勤務しており、2026年度末の編成完結時には280名の勤務体制が確立するとのこと。

陸上総隊司令部、自衛艦隊司令部、航空総隊司令部、これまで陸海空自衛隊は別々に司令官を補職してきました。自衛艦隊司令官は1954年、航空総隊司令官は1958年に設置されています。陸上総隊司令官はそれまで、北部方面総監、東北方面総監、東部方面総監、中部方面総監、西部方面総監、五方面総監が艦内事態に対応する運用を取っていましたが。

司令官は陸上幕僚長、海上幕僚長、航空幕僚長と同格となります。2018年に陸上総隊が創設され陸上総隊司令官が陸上自衛隊のトップとなっています。今回、統合作戦司令官は、陸上総隊司令官と自衛艦隊司令官及び航空総隊司令官を指揮することとなります。他方で、将官ポストを新しくねん出するために、全国の指揮官ポストも整理縮小されました。

アメリカインド太平洋軍司令官と同格の司令官が日本に誕生しましたが、問題はインド太平洋軍司令部はハワイの真珠湾基地にあり、東京市ヶ谷とは距離が隔ているという問題がありました。実は、この問題についてアメリカ国防総省も在日米軍司令部を改組し、統合軍司令部を横田基地へ置く計画があるのですが、この実現の見通しがたっていません。

歳出削減政策、アメリカ政府のイーロンマスク氏をトップとした政府歳出適正省が在日米軍再編を予算の無駄と位置付けて指揮官の補職を停止したためです。アメリカ国防総省は、仮にこの計画が実現した場合には中将、三星ポストを補職する方針という事ですが、四つ星を補職した自衛隊とは一つ格下の将官を補職する姿勢が不協和音を生む懸念があります。

統合幕僚長について、今回司令官補職は統合幕僚副長から補職されたという前述の通り、階梯としてはその一つ下となりますが、陸海空幕僚長と同格の司令官に対して、統合幕僚長は防衛大臣と内閣総理大臣の補佐に専念するという、統幕議長時代の職責に近く、具体的には内閣を補佐する位置づけと第一線部隊指揮、専念できる環境が完成した訳です。
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