■臨時情報-ウクライナ情勢
F-16ではなくF-2の写真で代用している故に恐縮ですが。

ウクライナ空軍へF-16戦闘機が供与される意味について。日本を含めたアメリカの友好国と同盟国の多くは、基本的に有事の際には航空優勢が有る程度確保される、若しくは航空優勢をどのように確保するか等、戦域航空優勢は基本的な条件要素として認識することでしょう。しかしそれ以上に、平時の空気や電力と同じ様な理解がある可能性を指摘したい。

義勇兵基地の航空攻撃による壊滅。アメリカの友好国について、航空優勢の認識で一つの象徴的な事件となったのは2022年、ロシアウクライナ戦争開戦間もない頃、ウクライナを支援するべく大挙して募った義勇兵、多くがアフガニスタンなどで実戦を経験した貴重な人材が、ロシア軍の航空攻撃を受け宿営地ごと甚大な損耗を被った一つの悲劇でした。

バグラム空軍基地のような、こう表現されるのですが彼らは開けた地形にアフガニスタンやイラクで設営されたような整然とした基地を構築、一方、フィンランドからの義勇兵など一部だけが遮蔽された森林地帯に半地下の宿営地を造成され嘲笑されていたものの、一旦航空攻撃を受けた際に開けた地形にならぶ仮設施設は格好の標的となってしまいます。

航空優勢が有る程度確保されている状況での戦闘、これが常識であり大規模な拠点が航空攻撃を受けるという認識が無かった為の悲劇といえます。さて。現在ウクライナを支援する諸国には、こうした、航空優勢在りきのドクトリン以外を持たない国はないでしょうか、まったく航空優勢を期待できない状況で積極攻勢に出る具体的な施策はあるのでしょうか。

MiG-29戦闘機は一定数ある、けれどもウクライナ空軍はポーランドなどからのMiG-29増強を受けたものの、ほぼ無傷のロシア空軍を相手とするにはまったく楽観できる状況ではありません、そして一定数とはいえもともとMiG-29は最高稼働率が低く最低稼働率が高い、つまり一つの戦線に百機単位で準備して初めて能力を発揮できる設計思想の戦闘機です。

F-16は、現用戦闘機としては確かに最高性能ではありません、第四世代戦闘機でもっとも抑えられた性能、F-15やラファールやF-35やF/A-18Eやタイフーンよりも格下とされています、が、冷戦時代の設計で量産された機体ですので配備数は多く、そして格下とされても大半の現用ミサイルの運用能力を持ちます、これが有って初めて成り立つ作戦が、あるのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
F-16ではなくF-2の写真で代用している故に恐縮ですが。

ウクライナ空軍へF-16戦闘機が供与される意味について。日本を含めたアメリカの友好国と同盟国の多くは、基本的に有事の際には航空優勢が有る程度確保される、若しくは航空優勢をどのように確保するか等、戦域航空優勢は基本的な条件要素として認識することでしょう。しかしそれ以上に、平時の空気や電力と同じ様な理解がある可能性を指摘したい。

義勇兵基地の航空攻撃による壊滅。アメリカの友好国について、航空優勢の認識で一つの象徴的な事件となったのは2022年、ロシアウクライナ戦争開戦間もない頃、ウクライナを支援するべく大挙して募った義勇兵、多くがアフガニスタンなどで実戦を経験した貴重な人材が、ロシア軍の航空攻撃を受け宿営地ごと甚大な損耗を被った一つの悲劇でした。

バグラム空軍基地のような、こう表現されるのですが彼らは開けた地形にアフガニスタンやイラクで設営されたような整然とした基地を構築、一方、フィンランドからの義勇兵など一部だけが遮蔽された森林地帯に半地下の宿営地を造成され嘲笑されていたものの、一旦航空攻撃を受けた際に開けた地形にならぶ仮設施設は格好の標的となってしまいます。

航空優勢が有る程度確保されている状況での戦闘、これが常識であり大規模な拠点が航空攻撃を受けるという認識が無かった為の悲劇といえます。さて。現在ウクライナを支援する諸国には、こうした、航空優勢在りきのドクトリン以外を持たない国はないでしょうか、まったく航空優勢を期待できない状況で積極攻勢に出る具体的な施策はあるのでしょうか。

MiG-29戦闘機は一定数ある、けれどもウクライナ空軍はポーランドなどからのMiG-29増強を受けたものの、ほぼ無傷のロシア空軍を相手とするにはまったく楽観できる状況ではありません、そして一定数とはいえもともとMiG-29は最高稼働率が低く最低稼働率が高い、つまり一つの戦線に百機単位で準備して初めて能力を発揮できる設計思想の戦闘機です。

F-16は、現用戦闘機としては確かに最高性能ではありません、第四世代戦闘機でもっとも抑えられた性能、F-15やラファールやF-35やF/A-18Eやタイフーンよりも格下とされています、が、冷戦時代の設計で量産された機体ですので配備数は多く、そして格下とされても大半の現用ミサイルの運用能力を持ちます、これが有って初めて成り立つ作戦が、あるのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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