■臨時情報-ウクライナ情勢
アメリカを電撃訪問したウクライナのゼレンスキー大統領はバイデン大統領と首脳会談に臨みJDAMの供与決定を受けました。JDAM,自衛隊にも装備されている装備です。
ウクライナへ供与されるJDAM精密誘導弾薬について、ウクライナ軍は活用した場合はどこまで威力を発揮するのだろうか。JDAMは500ポンド爆弾などに装着する事で、通常の自由落下爆弾を精密誘導爆弾に変身させる改修キットです。精密誘導できるものですが、滑空爆弾ではない為に射程は限られ、ロシア本土に脅威を及ぼさない、大義名分がある。
JDAMの誘導はGPS誘導方式であり、JDAMに任意のGPS座標を入力し、戦闘機や攻撃機、一定以上の大きさの無人航空機にも搭載可能です。一定以上の無人航空機というのはMQ-9リーパー無人機などで、500ポンド爆弾を搭載した状態で離陸する事が出来ないバイラクタルTB-2については搭載できません。ウクライナ軍にはMiG-29戦闘機などがある。
JSOW滑空爆弾のように翼をもつ誘導装置ではない為に、高高度から投下することで多少飛距離は伸びるのでしょうけれども、遠距離を攻撃する事は出来ません。ただ、DIY兵器、ウクライナ軍はかなり装備品を創意工夫して運用しています、ウクライナ軍にはJDAM精密誘導爆弾はどのように活用されるのかを考えますと、意外と踏み込んだ用途があります。
JDAMに滑空翼をウクライナが独自に追加する事は可能ではないか、ウクライナ国営軍事企業は海外からの防衛装備品供与に感謝すると共に、独自の装備開発も実施しています。これは防衛情報として北大路機関でも繰り返し紹介していますが、装備の近代化改修も、そして独自の新型装備も開発しています、なにしろあのハリコフ戦車工場を継承している。
ウクライナが独自に有翼型爆弾を開発し、その誘導用にJDAM誘導キットを用いた場合、高高度から投下した場合はHIMARS高機動ロケットシステムから発射されるGMLRS精密誘導ロケット弾の射程70kmに迫る、若しくは運用次第で凌駕する様な改良が可能なのかもしれません。いや、アメリカで現地改修が為されないのはJSOWがあるためとも。
MiG-29戦闘機を騙した、ウクライナ軍はアメリカからHARM対レーダーミサイル供与を受けた際、いやHARMは優秀な装備だが運用できる機体がウクライナ空軍には無く、搭載改修を受けようにも流石にウクライナ国外にMiGを持ち出すわけにもいかないし、メーカーから現地へ技術者を派遣する事も出来ない、ともも割れていましたが、戦果を挙げた。
HARM対レーダーミサイルがウクライナへ供与された際、ウクライナ空軍はMiG-29戦闘機のプログラムを独自改修し、HARMをR-77空対空ミサイルだと認識させるようプログラムを書き換え、操縦士もR-77の操作手順でHARMを運用、ロシア軍の地対空ミサイル脅威をHARMにより封じています。独自改修、DIYはウクライナ軍が実績を上げました。
DIY兵器、ウクライナ軍は日曜大工精神と云いますか無ければ自分で方式で創意工夫の装備運用を続けています、JDAMは射程が短い事は確かですが、単価が2万ドルと非常に安価であり、初めてウクライナに供与される装備故にアメリカ軍の対外供与備蓄も手つかずというほど充分あります。これは意外に強力な装備として活用できるのかもしれません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
アメリカを電撃訪問したウクライナのゼレンスキー大統領はバイデン大統領と首脳会談に臨みJDAMの供与決定を受けました。JDAM,自衛隊にも装備されている装備です。
ウクライナへ供与されるJDAM精密誘導弾薬について、ウクライナ軍は活用した場合はどこまで威力を発揮するのだろうか。JDAMは500ポンド爆弾などに装着する事で、通常の自由落下爆弾を精密誘導爆弾に変身させる改修キットです。精密誘導できるものですが、滑空爆弾ではない為に射程は限られ、ロシア本土に脅威を及ぼさない、大義名分がある。
JDAMの誘導はGPS誘導方式であり、JDAMに任意のGPS座標を入力し、戦闘機や攻撃機、一定以上の大きさの無人航空機にも搭載可能です。一定以上の無人航空機というのはMQ-9リーパー無人機などで、500ポンド爆弾を搭載した状態で離陸する事が出来ないバイラクタルTB-2については搭載できません。ウクライナ軍にはMiG-29戦闘機などがある。
JSOW滑空爆弾のように翼をもつ誘導装置ではない為に、高高度から投下することで多少飛距離は伸びるのでしょうけれども、遠距離を攻撃する事は出来ません。ただ、DIY兵器、ウクライナ軍はかなり装備品を創意工夫して運用しています、ウクライナ軍にはJDAM精密誘導爆弾はどのように活用されるのかを考えますと、意外と踏み込んだ用途があります。
JDAMに滑空翼をウクライナが独自に追加する事は可能ではないか、ウクライナ国営軍事企業は海外からの防衛装備品供与に感謝すると共に、独自の装備開発も実施しています。これは防衛情報として北大路機関でも繰り返し紹介していますが、装備の近代化改修も、そして独自の新型装備も開発しています、なにしろあのハリコフ戦車工場を継承している。
ウクライナが独自に有翼型爆弾を開発し、その誘導用にJDAM誘導キットを用いた場合、高高度から投下した場合はHIMARS高機動ロケットシステムから発射されるGMLRS精密誘導ロケット弾の射程70kmに迫る、若しくは運用次第で凌駕する様な改良が可能なのかもしれません。いや、アメリカで現地改修が為されないのはJSOWがあるためとも。
MiG-29戦闘機を騙した、ウクライナ軍はアメリカからHARM対レーダーミサイル供与を受けた際、いやHARMは優秀な装備だが運用できる機体がウクライナ空軍には無く、搭載改修を受けようにも流石にウクライナ国外にMiGを持ち出すわけにもいかないし、メーカーから現地へ技術者を派遣する事も出来ない、ともも割れていましたが、戦果を挙げた。
HARM対レーダーミサイルがウクライナへ供与された際、ウクライナ空軍はMiG-29戦闘機のプログラムを独自改修し、HARMをR-77空対空ミサイルだと認識させるようプログラムを書き換え、操縦士もR-77の操作手順でHARMを運用、ロシア軍の地対空ミサイル脅威をHARMにより封じています。独自改修、DIYはウクライナ軍が実績を上げました。
DIY兵器、ウクライナ軍は日曜大工精神と云いますか無ければ自分で方式で創意工夫の装備運用を続けています、JDAMは射程が短い事は確かですが、単価が2万ドルと非常に安価であり、初めてウクライナに供与される装備故にアメリカ軍の対外供与備蓄も手つかずというほど充分あります。これは意外に強力な装備として活用できるのかもしれません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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