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岐阜基地航空祭2015詳報【第三回】 岐阜飛行開発実験団主力戦闘機イーグルの迫力

2015-10-29 21:44:12 | 航空自衛隊 装備名鑑
■イーグルの迫力と南側会場
 航空祭、順光の撮影環境を求めて、徒歩かバスかで南側会場へ、となりバスを選びました。

 バスでメイン会場から南側会場に移動してゆきますと、これは早い。誘導路沿いにも多くの家族連れや航空愛好家が並んでいます、そして滑走路に平行する直線道路をまっすぐに進む、ここまで大混雑を越えて地上展示航空機を撮影してきましたので、まっすぐな混雑のない道路は快晴もあって気持ちがいいものです。

 誘導路沿いも撮影適地として知る人ぞ知る、という場所で、始まりは南側会場へメイン会場から徒歩移動する人々が一休みする瞬間に、トヨタカローラ各務原店や那加住吉町国道21号線交差点付近の基地外周道路付近が、着陸した航空機を目の前に転回する様子を撮影できる場所として知られた。

 こうして誘導路の撮影位置は、混雑してでも人口密度が高い撮影位置で誘導路を進む航空機を撮影するのか、芝生の上にレジャーシートとお弁当を広げて家族と共にかっこいいジェット機を見上げるのか、和み系第一か迫真航空描写第一かで選べるところが撮影位置の特色といえるかもしれません。

 その撮影位置は次第に人々が集う岐阜基地航空祭第三の撮影ポイントとして有名になり、人口密度も低いことから家族連れに好まれる撮影地となりました。誘導路沿い撮影ポイントは、当初通路上での撮影にて、航空自衛隊も黙認している形のような印象でしたが、その状況も次第に変わってゆく。

 撮影位置として誘導路沿いに進んでいきますと滑走路を真正面に見る撮影位置があります、後述しますがバリアーなどの安全機材により滑走路を離陸する航空機を真正面から見るには障害物がるのですけれども、滑走路真正面に離陸する航空機はなかなか日常では見る事が出来ませんので、底を撮影位置とする方もいる。

 この位置が撮影場所として基地航空祭実行委員会に認識されたのは、岐阜基地航空祭が有名となり、名古屋から名鉄で、大阪と東京から始発新幹線にてどんどこ来場者が増大し15万名前後が集う、入間基地航空祭とを除けば日本最大規模、五本指に入る航空祭となりますと、人口密度低減へ誘導路付近にも仮設お手洗いや救護所が設置されるよう、なり今日に至るわけです。

 南側会場、さて、バスにて到着しましたが南側会場は年によって広く確保されたり一部が開放されるだけだったりします、ペトリオットミサイルの射撃陣地がありまして、万一国籍不明機が我が国防空網を突破した際へ即応態勢を採っているのですが、その手前まで開放されることもあるのです。

 つまり南側会場は奥行450mくらい開放されることがあれば、保存展示機区画前の200mくらいだけしか開放されない事も、広い年に当たるといいのですけれども、これは飛行開発実験団の実験などと関係しているのでしょうか、狭い年に当たってしまうと人口密度がメイン会場なみとなってしまう訳ですね。

 さて会場、奥行200mくらいしか開放されない場合ですが、滑走路を撮影しようとしますと、バリアーが視界を遮ってしまいます、バリアーは航空機を阻止するためのものです、さすがは技術の岐阜基地、バリアーが張ってあるのか、と一瞬喜びそうな表現ですが、これはアルペジオとかで透明な壁で防御する例のアレではなく、ナイロン製ネットを展開し、滑走路上で制動装置が故障した航空機などを停止させるためのもの。

 バリアー越に撮影しますと、どうしても支柱やネット本体が写真に写り込んでしまいまして、着陸航空機を採る事が出来ません、35mmフィルム換算で500mm相当の超望遠レンズを使用しますと、着陸後の一瞬、背景に川崎重工の建物が入る構図で撮影できるのですが、その直後からはバリアーが映り込んでしまう。

 もしも仮に南側会場が一部しか開放されないならば、いっそ正門から出て航空宇宙博物館の方へ行こう、正門を出て岐阜分屯地を南へファミリーマートから自衛隊三井官舎のほうへ700mほど進むとカルビー各務原工場が見えてきます、そこから1.5kmほど進めば航空宇宙博物館、山越になるが順光で撮影できるしなあ、そんなことを考えていました。

 さて、緊張の一瞬だ、その気になる南側会場ですが、今年度の岐阜基地航空祭では450mの目一杯が開放されていました、更にですが、メイン会場と比較して非常に人が少ない、もともとメイン会場に地上展示機を全部集めて、更に離発着する航空機の整備もメイン会場で行う事で臨場感を含めた展示を行うもの。

 大混雑のメイン会場、対して南側会場は家族連れ向きに、ちびっこ広場等を設置し差別化していました、観光バス駐車場が設けられたこともありましたね。航空祭を撮るならば主役は航空機なのだから、青空に描かれる航空機の映える写真こそが全てだ、そんな認識のもとでは南側会場がお勧めになります。

 好いこと一転に見える会場ですがお勧めしようにも南側会場で開放区画が狭ければ大変なことになります、年度ごとにメイン会場は開放区画は同じ、メイン会場のほうが奥行550mで断然広大なのですから、それに前述のとおり岐阜基地航空祭は地上展示に凄いものが出る事も多いのでこちらはおさえておきたい。

北大路機関:はるな くらま
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