■第10偵察戦闘大隊
16式機動戦闘車の展示の続くようすを。

明日でロシアウクライナ戦争開戦から三年目となります。第10師団祭は関係ない、と思われるかもしれませんが、実のところ、日本があの開戦を背景に戦車削減政策を継続している故、今回は思ったことを。

戦車、島国に戦車は不要、といわれるかもしれませんが、それは全面戦争と限定戦争を区別できていない素人の発想です、考えて欲しい、職場や商談で諍いがあっても、相手を刺すのは最後の手段ということとおなじ。

三年目のロシアウクライナ戦争、という状況ですが、大事にしなければならないのは、戦争が三年間続くのは、相手に対して決定的な痛打を突きつけられないために戦争が結果論として長期化せざるを得ないということ。

M-1エイブラムス戦車やレオパルト2戦車が供与されながらも戦争が長期化しているのは、エアランドバトルという、マニューバにより相手の策源地を大きく迂回して叩く装備を単なる防御戦につかっているゆえ。

スレッジハンマー作戦を行う方針で兵力が、戦車はそろったものの、空中機動能力と航空打撃力が決定的に右側している中で準備不十分のまま強行した結果は、アゾフ海まで到達する当初方針に失敗しています。

日本は、こういうずるずると長引く戦争しか対応できる準備を構築できていないように思えるのですが、政府も主権者も、どういう防衛作戦を展開するのかということを度外視して、防衛力を整備していないか。

オペレーションリサーチを当然自衛隊は実施しているのでしょうが、我が国周辺情勢と周辺国の軍事力近代化、渡洋作戦能力を充分考えているのかということまで、考えて今の装備体系なのか、と考えてしまいます。

連隊戦闘団、陸上自衛隊の防衛力整備は、第44普通科連隊、第45普通科連隊、第46普通科連隊が整備された当時、連隊戦闘団単位で防衛力を整備し、連隊を増やす際は戦車も火砲も増強していましたから。

機動戦闘車の性能に文句をつけたいのかと問われれば、機動打撃を発動する手段としては不十分だ、と考えますし、戦争が長期化した場合に隊員を守るには機械化装備が必要である、そしてなにより、やはり、戦車だ。

10式戦車が近代化改修のために30mmRWS機関砲を無人機対策に搭載する検討が為されているようですが、もちろんこの施策は必要である一方、欧州ではJLTV軽装甲車両にも30mm機関砲を搭載する動きさえあるゆえ。

機械化装備を増強して、そして、万一の有事の際には長期戦にずるずると引き込まれないような機械化部隊と、そして現代戦では長距離自爆用無人機飽和攻撃が行われる故、低空防空対策強化も必要となります。

ロシアウクライナ戦争開戦から明日で3年となります、そのために忘れてはならないのは2025年、21世紀の前半も半ばですが、おもったほど1991年のソ連崩壊は融和をもたらさなかったということです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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16式機動戦闘車の展示の続くようすを。

明日でロシアウクライナ戦争開戦から三年目となります。第10師団祭は関係ない、と思われるかもしれませんが、実のところ、日本があの開戦を背景に戦車削減政策を継続している故、今回は思ったことを。

戦車、島国に戦車は不要、といわれるかもしれませんが、それは全面戦争と限定戦争を区別できていない素人の発想です、考えて欲しい、職場や商談で諍いがあっても、相手を刺すのは最後の手段ということとおなじ。

三年目のロシアウクライナ戦争、という状況ですが、大事にしなければならないのは、戦争が三年間続くのは、相手に対して決定的な痛打を突きつけられないために戦争が結果論として長期化せざるを得ないということ。

M-1エイブラムス戦車やレオパルト2戦車が供与されながらも戦争が長期化しているのは、エアランドバトルという、マニューバにより相手の策源地を大きく迂回して叩く装備を単なる防御戦につかっているゆえ。

スレッジハンマー作戦を行う方針で兵力が、戦車はそろったものの、空中機動能力と航空打撃力が決定的に右側している中で準備不十分のまま強行した結果は、アゾフ海まで到達する当初方針に失敗しています。

日本は、こういうずるずると長引く戦争しか対応できる準備を構築できていないように思えるのですが、政府も主権者も、どういう防衛作戦を展開するのかということを度外視して、防衛力を整備していないか。

オペレーションリサーチを当然自衛隊は実施しているのでしょうが、我が国周辺情勢と周辺国の軍事力近代化、渡洋作戦能力を充分考えているのかということまで、考えて今の装備体系なのか、と考えてしまいます。

連隊戦闘団、陸上自衛隊の防衛力整備は、第44普通科連隊、第45普通科連隊、第46普通科連隊が整備された当時、連隊戦闘団単位で防衛力を整備し、連隊を増やす際は戦車も火砲も増強していましたから。

機動戦闘車の性能に文句をつけたいのかと問われれば、機動打撃を発動する手段としては不十分だ、と考えますし、戦争が長期化した場合に隊員を守るには機械化装備が必要である、そしてなにより、やはり、戦車だ。

10式戦車が近代化改修のために30mmRWS機関砲を無人機対策に搭載する検討が為されているようですが、もちろんこの施策は必要である一方、欧州ではJLTV軽装甲車両にも30mm機関砲を搭載する動きさえあるゆえ。

機械化装備を増強して、そして、万一の有事の際には長期戦にずるずると引き込まれないような機械化部隊と、そして現代戦では長距離自爆用無人機飽和攻撃が行われる故、低空防空対策強化も必要となります。

ロシアウクライナ戦争開戦から明日で3年となります、そのために忘れてはならないのは2025年、21世紀の前半も半ばですが、おもったほど1991年のソ連崩壊は融和をもたらさなかったということです。
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