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北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【京都幕間旅情】貴船神社雪景色,火之迦具土神と高龗神-はるなとくらま,神話が繋ぐヘリコプター搭載護衛艦の艦名由来

2025-02-19 20:23:54 | 写真
■くらまとはるな
 北部は降りましても洛中となりますとなかなか積もらないのが京都の雪という。

 くらまとはるな。海上自衛隊では二隻の護衛艦、ヘリコプター搭載護衛艦の最初の護衛艦はるな、第一世代ヘリコプター搭載護衛艦最後の一隻護衛艦くらま、という関係ですが、こうして国うみに神事では近しい関係であった、自衛隊は考えて命名したのでしょう。

 火之迦具土神と高龗神、はるなとくらま。こうした2隻の関係がある艦名の艦内神社と云う物事なのですが、同時に興味深いなあというのは、国つくりの神事というところでして、もちろん古事記や日本書紀の時代にはしり得なかった物事が含まれていて。

 日本書記や古事記、国つくりの神事について、海から島が生まれた、いや、一応神々が生んだという体裁か、こう明記しているのですが、これ、日本の火山性地形ということをかなり正確に示しているのですよね。

 はじめに神は天と地とを創造された、旧約聖書なんかでは急に創世記で海を無視して天地を創造してしまいます、地は形なくむなしく闇が淵のおもてにて神の霊が水のおもてを覆い隠していた。このように、旧約聖書は海の存在を軽んじているようでして。

 創世記の天地創生は、まあ、結局中東地域に多数あった説話をまとめて内部化して唯一神思想を強めるという、旧約聖書と古事記の、政治的な意味合いとも共通性を感じさせるのですが、するとその関係として、海との近さというものが背景に出てくる。

 黄泉比良坂、興味深いのはさらに続きまして、泉津平阪という架空の土地にこの世とあの世の境界線という、キリスト教思想などではこうした境界線は冥府の入り口というような地下への狭い隧道のように描かれるのですが、黄泉比良坂は広大という。

 泉津平坂というのは、死んでしまった伊邪那美命と、彼女を黄泉の国まで迎えに行った伊邪那岐神との間でひと悶着ありまして、ひと悶着というのはもうこちら側の躰は腐敗しているのに今更帰れないという、日本最初のお洒落談義が戦争になってしまい。

 史上最大の夫婦喧嘩という表現のほうが相応しいのかもしれませんが黄泉軍という神話の神々や鬼たち1500名を派遣して激突するという、この規模だと饗庭野演習場だと厳しいかもしれない、兵員ではなく神様と鬼1500柱となると。

 伊邪那美命は、こののち色々ありまして、黄泉の国を伊邪那美命が担い、この世を伊邪那岐神が担う事となります。ただ、伊邪那岐神さんも黄泉の国行ったのでいろいろ穢れを感じるようになりまして、日向の国でお風呂に入ることとしたのですね。

 日向の国でこうして穢れお落としをしましたらば、左眼から天照大御神、右眼から月読命、鼻から建速須佐之男命が生まれたという。まあ、言うなれば天照大御神といいますと伊勢神宮の祭神です、そしてまあ、護衛艦ひゅうが、護衛艦いせ、が思い浮かぶ。

 ひゅうが、いせ、第二世代ヘリコプター搭載護衛艦の艦名の由来と、ここで繋がってしまう訳でして、第一世代ヘリコプター搭載護衛艦と第二世代ヘリコプター搭載護衛艦が、このように所縁を持ってくるわけなのですね。

 貴船神社参拝、ここからわが国海上防衛を担う話題となってしまいましたが、艦名を考える人たちはしっかり考えているのだなあ、と驚くという話題と、滑ってけがせず済んだことに感謝しつつ、貴船神社から叡山電車へ、帰路に就きました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都幕間旅情】貴船神社雪景色,伊邪那美命と伊邪那岐神の天地開闢に至る国造りの神事

2025-02-19 20:00:41 | 写真
■高龗神祀る
 今日も貴船は吹雪いているようですが。

 水神である高龗神を祀る社殿は京都市左京区鞍馬貴船町、奥まったところにあります。きょとの奥に在る神社、という印象でみていたのですが、この高龗神という神社のお札が、護衛艦くらま、その艦内神社に分祀されていましたのはご記憶の方が多いでしょう。

 高龗神は淤加美神とも呼ばれるのですが、実はこの神様の関係を、これまで、護衛艦くらま、そして護衛艦くらま、そのヘリコプター搭載護衛艦の艦名の流れといったい視してこなかったのですが、その謂れを知る様になりますと、ちょっと驚いてしまい。

 火之迦具土神、迦具土神や火之炫毘古神ともよばれます神様は榛名神社の祭神となっています。いうまでもないのかもしれませんが、榛名神社から分祀されて護衛艦はるな艦内神社がありまして、はるなは、海上自衛隊最初のヘリコプター搭載護衛艦となっています。

 伊邪那美命、興味深いのは火之迦具土神と高龗神はこの伊邪那美命との姉妹的な存在になっているということでして、いや厳密には神様の男女ということまでは踏み込まないのですが、海上自衛隊は艦名を制定する際にいちおう流れを考えているのだ、と。

 伊邪那岐神が火之迦具土神を斬り殺した際、飛び散った血から生まれたのが高龗神とされています。いきなり殺されるのが神話の怖いところなのですけれども、これは伊邪那岐神と伊邪那美命とが交わって執り行われたのが日本誕生、国生みの神事といい。

 古事記に言う伊邪那美命と伊邪那岐神の天地開闢に至る国造りの神事とは、先ず海に最初の足場として、淤能碁呂島に天降りまして、天の御柱あめのみはしらと八尋殿をしっかと見定めお建てになった、という感じで始まります。

 此処から始まる国造りの神事は、淡道之穂之狭別島こと淡路島。伊予之二名島。愛比売、えひめこと、伊予国。飯依比古、いいよりひこ、讃岐国。大宜都比売、おおげつひめ、阿波国。建依別、たけよりわけ、土佐国、と島々を生んで行きまして。

 国つくりは海に土地をかき混ぜることで隆起させてゆき、隠伎之三子島、おきのみつごのしま、 隠岐島。こう海をかき混ぜてこの大地を有為出したという。その国造りの神事は二人の神々が続いて、筑紫島、つくしのしま、九州。造成してゆく。

 九州から始まり白日別、しらひわけ、筑紫国。豊日別、とよひわけ、 豊国。建日向日豊久士比泥別、たけひむかいとよくじひねわけ、肥国。建日別、たけひわけ、熊曽国。伊伎島、いきのしま、壱岐島。津島、つしま、対馬。佐度島、さどのしま、佐渡島を生む。

 大倭豊秋津島、おおやまととよあきつしま、本州を生む。日本を大八島国、おおやしまのくに、こう示すのはこの順番に海にいでた経緯ゆえといい、神は続けて6島を産む。吉備児島、きびのこじま、児島半島。、小豆島、あずきじま、小豆島、と。

 大島、おおしま、周防大島。女島、ひめじま、 姫島。知訶島、ちかのしま、 五島列島。両児島、ふたごのしま、男女群島。斯くしてこの豊潤な国土が形成されたと神話にはあるのですけれども、その後に。

 伊邪那美命は火之迦具土神を出産するのですけれども、この神様は日の神様ですので伊邪那美命は出産の際に大やけどを負ってしまう事となりまして、この火傷が原因で死んでしまいます、この為、伊邪那岐神が火之迦具土神を斬り殺すのですね。

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ウクライナ情勢-アメリカルビオ国務長官とロシアラブロフ外相,サウジアラビアのリヤドで会談

2025-02-19 07:00:38 | 国際・政治
■防衛情報-ウクライナ戦争
 停戦というよりも次の戦争を含めた終戦の道筋は立つのだろうか。

 ウクライナ停戦模索へ米ロ外相会談がサウジアラビアにおいて行われました。2022年のロシアウクライナ戦争開戦以来、アメリカとロシアの政府高官が会談を行うの初めてとなります。ただ、今回の会議にはウクライナ政府関係者は招かれておらず、ウクライナのゼレンスキー大統領は当事国である当事者のウクライナが参加しない事を非難しました。

 サウジアラビアのリヤドで行われた会談は、アメリカからはルビオ国務長官、ウォルツ安全保障政策大統領補佐官、ウィトコフ中東担当特使が出席、ロシアからはラブロフ外相とウシャコフ外交政策補佐官が出席しています。今回の階段は四時間半に及びましたが、米ロ首脳会談の日程を示すまでには至らない、今後の道筋に課題のこす結末となっています。

 停戦模索、重要なのは第三次侵攻の為の時間的余裕を与えないということです。ロシアの第一次侵攻は2014年のクリミア併合であり、この際にウクライナ軍の反応が鈍く、また国際社会も大きな制裁を行わなかった事で、味をしめた、という構図のロシア軍が2022年に第二次侵攻のかたちで、今回は限定戦争ではなく全面侵攻に打って出た構図があります。

 ウクライナ軍との戦闘によりロシア軍は大きな打撃を受けていますが、天然資源を潤沢にもつロシアが外貨を獲得し軍事力を再構築することは長期的には可能であり、また、ロシア軍とウクライナ軍との間にPKO部隊など兵力引き離し部隊を常駐させなければ、ドンバス戦争のように、グレーゾーン事態の様式で戦争が実質的に続くこととなりかねない。

 ロシアとしては、すでに死傷者85万を超えている段階で、安易に撤退した場合、プーチン政権の崩壊に繋がる為、現政権が続く限りは安易な撤退には応じられない実情がありますが、これは侵略者の論理であり、日本が国際社会において第二次世界大戦時に批判された原則を、ロシアの行為が看過されるならば均衡を破綻させる事となりかねないのです。

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