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北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G7X撮影速報】舞鶴基地新護衛艦やはぎ&あがの(3)はやぶさ型ミサイル艇はやぶさ(2022-09-07)

2024-11-10 20:23:42 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■はやぶさ
 舞鶴軍港めぐり遊覧船は暑かったのですがこの季節になるとあの暑さが非現実的に思えてくるのは、さてさて。

 せんだい、あがの。最新鋭護衛艦が並ぶのですが、こちらは舞鶴基地の北吸岸壁に並んでいるところでして、舞鶴軍港めぐり遊覧船は、もう少しJMUジャパンマリンユナイテッドの造船所、いや造船はやっていないので整備施設か、その目の前を進む。

 せとぎり。乗員定数は220名で、もがみ型護衛艦が90名で運用できることを考えると昭和後期と令和初期ではここまで違うのか、と痛感させられる。計画中の1900t型哨戒艦は30名で運用できるというからさらに驚く。哨戒艦は機関砲しか積まないけど。

 ひうち。多用途支援艦ひうち型1番艦で訓練支援や輸送支援等を担う。乗員は40名、個人的に自衛隊の哨戒艦は本型を原型とすべきでは、とおもうのですが。前甲板を伸ばし76mm艦砲と機銃を搭載したうえで後部甲板からスキャンイーグルを飛ばして。

 はやぶさ。はやぶさ型ミサイル艇1番艇、舞鶴地方隊舞鶴警備隊第2ミサイル艇隊の所属です。僚艦はミサイル艇うみたか。ミサイル艇は対戦車ミサイルを搭載した哨戒ヘリコプターに対して対空装備の脆弱性から一方的に狩られるとされています、が。

 警備隊ではなく沿岸砲兵のような運用をすべきではなかったか、と。そう、沿岸砲兵というと北欧諸国などが編成している防備部隊ですが、世界でもっとも初期にミサイル艇を運用している部隊です、沿岸砲兵ではミサイル艇の対空戦闘能力は問題にならない。

 沿岸砲兵では、沿岸部に配置した地対空ミサイルやカノン砲と地対艦ミサイルと一体運用するため、基本的にミサイル艇は友軍地対空ミサイルの覆域内で運用、敵の哨戒ヘリコプターが接近した場合は逆に地対空ミサイルで一方的に狩る運用を行うのですね。

 1号型ミサイル艇、はやぶさ型ミサイル艇の前型でさらに小型のミサイル艇の時代にはMLS機動後方支援部隊がトラック4両と指揮官車で沿岸部に展開して運用していたといいますが、陸上自衛隊のミサイル部隊と、こんな感じで連携できていれば、と。

 ミサイル艇、自衛隊では後継装備を建造せず警戒監視任務は今後新造する哨戒艦に移管し、消えゆく運命といいますが、この種のミサイル艇を沿岸砲兵装備として陸上自衛隊に移管しては、と考える。何しろ小型なので長期航海は出来ない装備だけれども。

 護衛艦のように長期航海しない、という事は言い換えれば日帰り、あまり長期間海に出ていない運用ということになります。すると、一か月単位で長期航海に駆り出される護衛艦乗員よりも、最近の方は出来るだけ帰宅したい、という方も多いのではないか。

 地対艦ミサイル部隊や高射特科部隊と連携して運用した場合、平時の警戒監視では地対艦ミサイル部隊は抑止力に限界がある、戦闘機のスクランブルのように領海侵犯を試みる相手に示威行動できない、ミサイルを発射して威嚇射撃すると撃沈、開戦、となる。

 沿岸防備に、ミサイル艇と特科部隊に高射特科部隊を併用する事は、その地域に有力な防備部隊が展開している事を誇示する事となりますし、あとは沿岸監視隊や方面無人偵察機隊と共同することで、ミサイル艇が苦手な広範囲の索敵も可能となるのですから。

 師団や旅団は機動運用に徹する事として、逆に方面隊単位で、沿岸特科部隊というようなものを、機動ではなくその地域を要塞のように守り続ける部隊運用、というものを考えると、ミサイル艇というのは区分廃止するにしては惜しい装備に、思えてきます。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
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【M-5撮影特報】岐阜基地航空祭2024事前訓練,70周年祝う飛行開発実験団大編隊(2024-11-08)

2024-11-10 20:00:08 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■航空祭事前訓練
 岐阜基地航空祭までいよいよ一週間という事で事前訓練にも熱が入ります。

 岐阜基地航空祭2024事前訓練、行って参りました。今回は編隊飛行の様子を撮影するのですが、エシュロン隊形などを撮影するにはちょっと離れた方が良い、という構図上の観点からいろいろかんがえ、今回は木曽川堤防まで南下してみましたしだいです。

 70、そう、70だ。今年の岐阜基地航空祭では大編隊は70の数字を大空に描くという、まあ、70の数字を読み取るには限界に近いほど、機数の限界はあるのですが、しかしこれはどうみても70の数字を描いている、今年は自衛隊創設70周年なのだから。

 EOS7DMark2、今回のメインカメラはこちらなのですけれども、今回の撮影につかいましたのはEOS-M5,これに15-45mmSTMレンズという、基本的に広角で寺社仏閣を撮影するレンズを、この大編隊撮影に使ってみました、最低でも300mmは必要な状況なのだが。

 編隊飛行だと、45mmという望遠と謂うよりはポートレート用の焦点距離のものでも、なんとかなるのかなあ。こういうのも、いちおうEF55-250mmISレンズに変換アダプターを装着してEOS-M5用には準備しているのだけれども、航空機撮影にはとにかく愛称悪い。

 15-45mmSTM、焦点距離的にはもう不満も不満という水準の、せめて18-150mmでもあればとおもうものの、手元にはSTMレンズは22STMしかありませんので、これしかないのだ、と、まあ、証拠写真用でも目尾員はEOS7Dだし、ねえ、なんて気分で臨んだのだが。

 F-15の記念塗装、やはりこの焦点距離ではまさに証拠写真なのですが、この場面ではこれに輪を掛けて陽光はちょっと雲の中に行ってしまったようで、機体に太陽光があたっていない、角度の問題なのだけれども、ちょっと寂しい状況に仕上がっていて。

 C-1FTB,F-15記念塗装、FSX/F-2初号機、それに似た色のT-7練習機、よくぞまあここまで速度の違う航空機を見事に並べたものだ、凄い、という印象で。ちなみにEOS=7DについてはEF100-400mmISという航空祭の定番のようなレンズをとりつけている。

 太陽がもどってきた、ライジングサン、たいようサン、こうやってみると漸く機体の鮮やかな塗装の意味が見えてくるようで。しかしこのEOS-M用の望遠レンズ、55-200mmSTMというのが、もう生産中止ながら市場には残っていて、買ってみるべきかなあ。

 EOS-R7が凄い、という話は一部で聞くのですが連写時の使い勝手がEOS-7DMark2よりも厳しいところがあると謂いますから、どうせサブ機だよサブ機、と本気にならないカメラとして考えるならば、このM-5でもう何年か使ってみるというのも、ありかのか。

 一眼レフからミラーレス一眼カメラ時代に入るとはいわれるのですが、いちおう、一眼レフは予備の機種を買いそろえては、あります。だからメイン機種はもう少し余裕があるのだけれども、サブ機種、そのレンズはどうしたものか、こういう写真を見ると。

 大編隊はこういうことを考えている間に、やってきました。山頂に寺院を頂く仏眼山のとなりを大編隊、大編隊と謂うにはもう少し飛行機がほしいか、しかし中編隊というには充分以上の規模を誇って、輸送機と戦闘機と練習機が、やってきましたね。

 岐阜基地航空祭事前飛行はまもなく予行と総合予行へと進んでゆきます。本番の日のお天気がどうなるのか、ちょっと気になってしまうものですから、そうしますとこういう事前訓練を見ておくと、本番の日に天気図をにらまずに済むのかな、と思ったりします。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-中京,秋の昼過ぎパエリアはコメ喰う同志のスペイン料理

2024-11-10 18:12:43 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 十一月というかもう十一月というべきなのか。

 舞鶴基地、舞鶴地方総監部の置かれる京都府は府庁所在地の京都市、ここは旧都であるとともに古都には風情ある街並みと世界からの探訪者や学生が行き交う独特の活気を醸しているのですが、最近は様々な料理を昔以上に愉しめるようになっていまして。

 バラッカさん、京都市役所前の御池通をそのまま二条城の方へ数分、十分くらいか、歩いた先の中京区亀屋町というところにあります、スペインカフェBARのお店です。BARというと飲み屋さんか分隊支援火器のようですが、ここはランチタイムも愉しいのだ。

 パエリア、ここバラッカさんの名物はパエリア、炊き込みごはんで、もちろん大鍋で炊き上げたものを数人でわいわい頂くことも出来るのですけれども、ランチタイムにはプレートにとりわけてランチパエリアを愉しむことができ、このお気軽さがいい。

 チキンパエリア、炊き上げるお水はシェフが鞍馬まで汲みに行くという、なにか日本ユニセフ協会の宣伝のような苦労をしまして、しかしそうだよな琵琶湖の水よりも美味しいよね、という風情とともに、独特の香りと米の炊き方の違いの堅さやわさと。

 スペイン料理にもいろいろあるのですが、スペインと隣国のポルトガルを含めたイベリア半島は伝統的にコメにたいして一格言あるそうで、そういう意味で親近感がわいてきます。そして鉄鍋で炊き上げたご飯、炊飯器で仕上げるのとは違う、文字通り。

 BARというだけあってグラスはずらり、ワインクーラーをながめてみましてワインもグラスワインで頂けるものは手頃なものからお祝いというかご褒美的なものまで一通り揃っていまして、昼酒を愉しんでしまおうか、この後の所用とともに、なやんでしまう。

 市役所からちょっと御池通を歩いた先、古民家を改造して、外見からはここまで奥行きある、そして混雑していないときには落ち着きの空間になっているとは、とほっこりするような、そんなお店が、このバラッカさんだったりするのですね。ところでこれ店先の写真が近くの違う店になってるな。

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【京都幕間旅情】叡山電鉄800系電車,叡山電鉄700系電車から二両基本編成への長大化と他社連絡

2024-11-10 07:00:52 | コラム
■叡山電鉄
 紅葉名所が沿線に多いだけに夏の情景は早いうちに掲載しておかなければ季節外れとなってしまう。

 叡山電鉄800系電車、1990年より運用開始となりまして、考えればもう34年というけっこうな運用実績を積んでいます。二両編成の叡山電車、もともと叡山電鉄は旅客需要の低下に悩んでいたところ、京阪電鉄の延伸、鴨東線の開業という出来事があった。

 800系は従来、700系電車などが旅客需要の増大、鞍馬の火祭などが一例ですけれど、ここに連結して輸送力を増強していましたが、800系電車からは両運転台ではなく永久連結の片側運転台方式を採用することとなったのですね。旅客需要増大をうけて。

 京阪電鉄と出町柳駅で連絡できるようになりまして、このために輸送実績が倍増するという、沿線開発はもちろん観光輸送の旅客需要増大というものもあり、鞍馬や比叡はもちろん沿線には寺社仏閣も多く、ここに京阪と連接出来る意味は大きかったという。

 宅地開発、大きなマンションが林立するような近代的な情景は、高さ条例などもありまして実現していませんが、叡電沿線は、しかし住宅地とまでは行かないものの、住宅の建築はこの十数年間を見ただけでも結構増えていると思う、1990年と比べればなおさら。

 叡電と京阪、もちろん相互乗り入れなどは、車両限界が根本から違いますからあり得ないことなのですが、接点を持つだけでもここまで代わってゆくのだなあ、と思う。叡電が京阪の系列にはいることで、たとえばホームに大阪方面、とも書けるようなりますし。

 鞍馬へ比叡へ。輸送力だけで見れば、一両から二両は二倍だけれども、湖西線のような長大な編成の車両などは考えていません。ただ、やはりほかの鉄道会社と結ばれるだけでここまでかわるのだなあ、というのは鉄道の繋がることの意義を、感じさせますね。

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