■臨時情報-桜島レベル5発令
桜島が昨夜爆発的な噴火を引き起しました。被害は無く大規模な噴火兆候もないとの気象庁見解ですが噴火口に近い地域には避難指示が発令されたもよう。

桜島が24日2005時ごろ、噴火しました、単なる噴火ではなく噴石が2.5km先まで到達する比較的留意が必要な規模の爆発的噴火であり、気象庁はこの噴火を受けかあ噴火警報を発令、桜島は既に火山活動が観測されレベル3の入山規制が発令されていましたが、これを一気にレベル5の避難指示へ切り替えました。噴石と火砕流への警戒が必要とのこと。

ダンテズ・ピーク、折しもBSテレビ東京では噴火の時間帯に丁度アメリカの火山災害をテーマとしたピアーズブロスナン主演の映画が放映されていました、最初は桜島が噴火という速報であった為、驚かされましたが一方でいつもの事という印象もありました、しかし放映が終了する直前の2045時頃に、レベル5が発令され、意外に大きいと驚かされます。

33世帯55名へ避難指示が発令されています、鹿児島市は24日2240時に今回の噴火を受け噴火した南山岳噴火口から3km以内に噴石被害の危険があるとして桜島の危険区域にある有村町と古里町の一部世帯へ避難指示を発令、ただ桜島からの退避ではなく噴石の危険の無い圏外への避難で、桜島島内の高齢者福祉センター東桜島に避難所が設置されている。

南山岳噴火口からの噴火です。桜島の噴火は前述の通り珍しいものではありません、そして24日2005時の噴火以前に7月に入り小規模噴火の徴候、そしてGPS観測により桜島の山体膨張が確認されていたため、入山規制が発令されていたかたち。今回の規模の噴火は想定されていたようですが、山体膨張が収束したのかが、今後の警戒点といえましょう。

山体膨張、つまり山が膨らむという事象は傾斜計やGPS観測により火山を観測する要諦の一つです。今回の噴火は明々とした噴火が映像で確認できる事からマグマ噴火であり、熱せられた水源が爆発する水蒸気爆発ではなく、既にマグマが昇ってきている事を意味します。すると大規模な噴火となる可能性はあるのでしょうか、気象庁の見解は以下の通り。

大規模な噴火の徴候は無い、気象庁は今夏の噴火についてレベル5は発令されていますが、警戒されている全島避難が必要な大規模噴火の差し迫った兆候は無いとしています。桜島では日常の噴火の中での比較的大きな噴火の対処計画と、1914年大正噴火、これは鹿児島市内にも震度六の火山性地震等が在りましたが、その再来を警戒する対処計画があります。

大正噴火のような規模の噴火が切迫している兆候は無い、気象庁はこのように発表しています。大正噴火は上記の通り火山性地震に伴う被害が鹿児島市内でありましたが、桜島の被害は岩屑雪崩や溶岩流と火砕流により、当時錦江湾に浮かぶ離島であった桜島が九州本島と溶岩流で繋がるなど全域が被災しています。これ程の徴候はない、ということでした。

姶良カルデラ。今回気象庁は差し迫った大規模噴火の危険は無いとしていますが、桜島の本体は錦江湾そのものの真下に広がる姶良カルデラという九州有数のカルデラです、九州有数というと小さな印象があるかもしれませんが、日本最大の阿蘇カルデラ、霧島山の本体である加久藤カルデラ、そして島を吹飛ばし海面下にある鬼界カルデラと並ぶ規模です。

桜島は姶良カルデラの最後の破局噴火から数十万年、ふき飛ばされ何もなくなった錦江湾の噴火丘として育った活火山、徐々に重量が増大している為、何れその重みで地下のマグマ溜まりに桜島自体が沈み逆にマグマ溜まりが地表に吹き出すカルデラ噴火が発生します、遠い先の話であり防災計画に反映する段階ではないのですが、長期観測が必要なのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
桜島が昨夜爆発的な噴火を引き起しました。被害は無く大規模な噴火兆候もないとの気象庁見解ですが噴火口に近い地域には避難指示が発令されたもよう。

桜島が24日2005時ごろ、噴火しました、単なる噴火ではなく噴石が2.5km先まで到達する比較的留意が必要な規模の爆発的噴火であり、気象庁はこの噴火を受けかあ噴火警報を発令、桜島は既に火山活動が観測されレベル3の入山規制が発令されていましたが、これを一気にレベル5の避難指示へ切り替えました。噴石と火砕流への警戒が必要とのこと。

ダンテズ・ピーク、折しもBSテレビ東京では噴火の時間帯に丁度アメリカの火山災害をテーマとしたピアーズブロスナン主演の映画が放映されていました、最初は桜島が噴火という速報であった為、驚かされましたが一方でいつもの事という印象もありました、しかし放映が終了する直前の2045時頃に、レベル5が発令され、意外に大きいと驚かされます。

33世帯55名へ避難指示が発令されています、鹿児島市は24日2240時に今回の噴火を受け噴火した南山岳噴火口から3km以内に噴石被害の危険があるとして桜島の危険区域にある有村町と古里町の一部世帯へ避難指示を発令、ただ桜島からの退避ではなく噴石の危険の無い圏外への避難で、桜島島内の高齢者福祉センター東桜島に避難所が設置されている。

南山岳噴火口からの噴火です。桜島の噴火は前述の通り珍しいものではありません、そして24日2005時の噴火以前に7月に入り小規模噴火の徴候、そしてGPS観測により桜島の山体膨張が確認されていたため、入山規制が発令されていたかたち。今回の規模の噴火は想定されていたようですが、山体膨張が収束したのかが、今後の警戒点といえましょう。

山体膨張、つまり山が膨らむという事象は傾斜計やGPS観測により火山を観測する要諦の一つです。今回の噴火は明々とした噴火が映像で確認できる事からマグマ噴火であり、熱せられた水源が爆発する水蒸気爆発ではなく、既にマグマが昇ってきている事を意味します。すると大規模な噴火となる可能性はあるのでしょうか、気象庁の見解は以下の通り。

大規模な噴火の徴候は無い、気象庁は今夏の噴火についてレベル5は発令されていますが、警戒されている全島避難が必要な大規模噴火の差し迫った兆候は無いとしています。桜島では日常の噴火の中での比較的大きな噴火の対処計画と、1914年大正噴火、これは鹿児島市内にも震度六の火山性地震等が在りましたが、その再来を警戒する対処計画があります。

大正噴火のような規模の噴火が切迫している兆候は無い、気象庁はこのように発表しています。大正噴火は上記の通り火山性地震に伴う被害が鹿児島市内でありましたが、桜島の被害は岩屑雪崩や溶岩流と火砕流により、当時錦江湾に浮かぶ離島であった桜島が九州本島と溶岩流で繋がるなど全域が被災しています。これ程の徴候はない、ということでした。

姶良カルデラ。今回気象庁は差し迫った大規模噴火の危険は無いとしていますが、桜島の本体は錦江湾そのものの真下に広がる姶良カルデラという九州有数のカルデラです、九州有数というと小さな印象があるかもしれませんが、日本最大の阿蘇カルデラ、霧島山の本体である加久藤カルデラ、そして島を吹飛ばし海面下にある鬼界カルデラと並ぶ規模です。

桜島は姶良カルデラの最後の破局噴火から数十万年、ふき飛ばされ何もなくなった錦江湾の噴火丘として育った活火山、徐々に重量が増大している為、何れその重みで地下のマグマ溜まりに桜島自体が沈み逆にマグマ溜まりが地表に吹き出すカルデラ噴火が発生します、遠い先の話であり防災計画に反映する段階ではないのですが、長期観測が必要なのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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