■防衛情報-ウクライナ戦争
ロシアの権力構造についてイギリス国防省の分析を適当に百里基地とかで撮影した写真と共に。

ショイグ元国防相の安全保障会議書記としての契約が2030年まで延期された、イギリス国防省は5月19日付ウクライナ戦況報告においてロシア上級指導者人事とその概況を発表しました。ショイグ元国防相は2030年の時点で75歳となり、これはロシアの平均寿命である68歳を大きく上回ることとなりますが、健康不安説が根強く残っています。

5月9日に挙行されたロシアの国家行事、対独戦勝記念日モスクワパレードについて、実際、ショイグ元国防相は欠席しており、これは政治的な理由では無く健康上の理由からの欠席とされています。2025年時点でプーチン大統領も72歳であり、2030年には77歳となりますが、大統領任期は延長可能として憲法を改正しています。この問題は単純ではない。

ロシア指導部は全体的にロシア平均寿命よりも高齢化しており、この背景には権力基盤の不安定化を防ぐと言う目的が考えられるとイギリス国防省は指摘しています。権力基盤維持には、実力よりも長年の忠誠心と縁故主義という政治人事が求められ、これは権威主義国家に多い、失脚が失職ではなく生命の安否に関わるという身体的安全にかかわるゆえ。

支持基盤となる者達も、プーチン政権維持は結果的に自身の身体的安全と直結すると共に、政権が継続する限り利益を享受し続けられるという構造が成り立っていて、こうした背景からプーチン政権は、安全の確実化を求めた結果、継続しているという。そしてそれは上級指導者達の老年政治に拍車がかかっているもよう。

政治人事は結果的に政権と接近し、その結果として多くの利益を享受する縁故者を優先することなる。イギリス国防省はこれらの分析の結果、若手リーダー候補の世代が大きな不満と失望を抱いていると分析しました。また同時に政治の有効性や効率性を著しく損なっているとも分析しています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
ロシアの権力構造についてイギリス国防省の分析を適当に百里基地とかで撮影した写真と共に。

ショイグ元国防相の安全保障会議書記としての契約が2030年まで延期された、イギリス国防省は5月19日付ウクライナ戦況報告においてロシア上級指導者人事とその概況を発表しました。ショイグ元国防相は2030年の時点で75歳となり、これはロシアの平均寿命である68歳を大きく上回ることとなりますが、健康不安説が根強く残っています。

5月9日に挙行されたロシアの国家行事、対独戦勝記念日モスクワパレードについて、実際、ショイグ元国防相は欠席しており、これは政治的な理由では無く健康上の理由からの欠席とされています。2025年時点でプーチン大統領も72歳であり、2030年には77歳となりますが、大統領任期は延長可能として憲法を改正しています。この問題は単純ではない。

ロシア指導部は全体的にロシア平均寿命よりも高齢化しており、この背景には権力基盤の不安定化を防ぐと言う目的が考えられるとイギリス国防省は指摘しています。権力基盤維持には、実力よりも長年の忠誠心と縁故主義という政治人事が求められ、これは権威主義国家に多い、失脚が失職ではなく生命の安否に関わるという身体的安全にかかわるゆえ。

支持基盤となる者達も、プーチン政権維持は結果的に自身の身体的安全と直結すると共に、政権が継続する限り利益を享受し続けられるという構造が成り立っていて、こうした背景からプーチン政権は、安全の確実化を求めた結果、継続しているという。そしてそれは上級指導者達の老年政治に拍車がかかっているもよう。

政治人事は結果的に政権と接近し、その結果として多くの利益を享受する縁故者を優先することなる。イギリス国防省はこれらの分析の結果、若手リーダー候補の世代が大きな不満と失望を抱いていると分析しました。また同時に政治の有効性や効率性を著しく損なっているとも分析しています。
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