平地治美の漢方ブログ 

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平床寝台と半則発汗

2015年08月21日 | 養生
平床について

寝台がスプリングや綿毛でふわふわしていたり、寝床の敷布団が厚くて軟らかいものであったりする代わりに、なるべく硬くて平らな平床を用いる方針のこと。掛け布団は寒くない程度にし、発汗したりしないように厚くないのが良い。仰臥して就寝中、常に用いること。
平床は、重力に対して最も安定した平面であるから、これに寝る時は全身が安静に休養することが出来ると共に、直立したための脊柱の前後左右の不整歪曲が矯正せられて、正しい姿勢を確保することができる。脊柱は直立した時にこそ自然の彎曲が必要であるけれども、仰臥する時は、これは本来の一直線となるべき筈である。
又、平床の硬さは、皮膚と肝臓の機能の鈍重を防ぎ、皮膚に淺在する静脈を鼓舞して、血液の帰路循環を全からしめる。従って、腎臓の機能も又これに依って活発となり、昼間の活動によって生じた老廃物を容易に処理する事が出来であろう。 

(「西医学健康原理実践宝典」より抜粋)


この記述に惹かれて始めた平床寝台(私の場合、夏は畳にシーツを敷いて寝ています)。
早いもので、1年以上が過ぎました。

始めたばかりの頃は以前の記事西式平床と硬枕(2014年8月6日)に書いたように身体中のあちこちが痛み大変でしたが、
今ではすっかり慣れて、たまにホテルなどで柔らかいベッドに寝ると違和感を覚える
ほどです。

以前より猫背が矯正され、背中や肩がこるということはほとんどなくなりました。
これだけでも嬉しい変化ですが、さらに良いことが!

今年の夏は、全くバテていないのです。
というか、普段より元気なくらいです。

例年、クーラーを28度くらいに設定し、タイマーを3時頃までに設定して寝ていたのですが、
タイマーが切れると目が覚めたり、付けっぱなしだと喉が痛くだるくなったりしていたものです。
今年はドライにして扇風機を体に直接風が当たらないよう上に向けて併用していますが、
朝までぐっすり眠れるので疲れが全く残りません。

これは先日紹介した有料ブログ・アクセスジャーナルの記事を書いている時に気付いたのですが、
平床により背中が圧迫され、寝汗をかかなくなったことが大きいのではないかと思いました。
断食の時も、平床を併用した2回目は寝汗をかかず楽でした。
そう考えると、平床は腎陰虚の体質の人には特に良いのではないでしょうか。

何人かの患者さんにおすすめしたのですが、実行するのはハードルが高いようです。
ですがただ一人、背骨の湾曲がだんだん進んでいた患者さんが一大決心して実行に移されました。
半年くらい経ったでしょうか、本人もびっくりするほど良くなっています。

タダで出来るし、睡眠時間=背骨矯正タイムとなり慣れれば止められなくなるオススメの健康法
なのですが、やはりハードルが高すぎますかねえ。。。

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