平地治美の漢方ブログ 

漢方(漢方・薬膳・鍼灸...)全般についてのブログです。コメント大歓迎。

花粉症 漢方その2

2008年02月12日 | 処方・症例
水不足タイプ(陰虚・熱)
熱感が強い
温かい所,暖房で悪化
充血・炎症
鼻水や目ヤニ,痰が黄色く濃い

このタイプの方は,小青竜湯など「水毒タイプ」のところで
出て来た処方を服用すると悪化します。
熱を冷まし,炎症を抑える処方を選択します。



荊芥連翹湯
(けいがいれんぎょうとう)
目や皮膚の痒み,のどの痛みや炎症がある花粉症に使います。

とても使いやすい処方なので,アトピーなどにも私はよく使ってます。
「風邪をひくと,まずのどが痛くなって赤く腫れ高熱が出る」
というタイプのファーストチョイスです。

ちなみに外見は
・やせ形で筋肉質,浅黒い肌
・手のひら,足の裏がベタベタする

自分の世界があり,こだわりの強い人が多いです。

外見はジャニーズ系の男の子を想像していただければ良いでしょう。
V6の長瀬クンのようなかんじでしょうか。

炎症が強いときは
桔梗石膏
(ききょうせっこう)
を合わせます。
石膏は「寒薬ナンバ-1」,氷のようなものと覚えておいてください。


皮膚の炎症が強ければ
紫雲膏または中黄膏
を塗ります。



辛夷清肺湯
(しんいせいはいとう)
鼻づまりがひどく,黄色い鼻水が出る花粉症に。
「辛夷」はコブシのつぼみで,鼻を通してくれる生薬です。


越婢加朮湯
(えっぴかじゅつとう)
とにかく涙が流れて困るという花粉症に。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 花粉症 養生その1 | トップ | 花粉症 養生その2 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

処方・症例」カテゴリの最新記事