平地治美の漢方ブログ 

漢方(漢方・薬膳・鍼灸...)全般についてのブログです。コメント大歓迎。

霊枢終始篇 6

2008年03月26日 | 古典・書籍
にほんブログ村 健康ブログ 漢方へ漢方ブログランキングに参加しています。1日1クリックをお願いします


凡刺之道.氣調而止.補陰寫陽.音氣益彰.耳目聰明.
反此者.血氣不行.
所謂氣至而有效者.寫則益虚.虚者.脉大如其故而不堅也.
堅如其故者.適雖言故.病未去也.
補則益實.實者.脉大如其故而益堅也.
夫如其故而不堅者.適雖言快.病未去也.
故補則實.寫則虚.痛雖不隨鍼.病必衰去.
必先通十二經脉之所生病.而後可得傳于終始矣.
故陰陽不相移.虚實不相傾.取之其經.



およそ刺の道は,気調って止む。
陰を補し陽を寫す。音気益々彰われ,耳目聡明なり。
此に反する者は血気行かず。
いわゆる気至って効ありとは,寫するときはますます虚す。
虚する者の脈は,大なることその故(もと)の如くして堅から
ざるなり。堅きことその故の如くなるは,適々(たまたま)快
と言うと雖も病未だ去らざるなり。補する時は益々実す。
実する者の脈は,大なることその故(もと)の如くして堅きなり。
夫れ其の故の如くにして堅からざる者は,適々(たまたま)快
と言うと雖も病未だ去らざるなり。
故に補する時は則ち実し寫する時は則ち虚す。
痛み鍼に随ずと雖も病は必ず衰え去る。
必ず先ず十二経脈の病を生ずる所に通じ,而して後に終始に傅うる
を得べし。故に陰陽相移せず,虚実相傾かざるは,之を其の経に取る
なり。





音気.....音声,こわね

故........もとのまま

適.......たまたま。ちょうど良く。ぴたりと

快.......こころよい。病気が良くなって気持ちがよい

移.......横にずれる。位置や時間がしだいにずれていく

傾......中立の状態から左右どちらかにかたむく

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「60歳からの漢方」蓮村幸兌 | トップ | 台湾 1 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

古典・書籍」カテゴリの最新記事