ハルムの動く日記

「はるむ職品工房」子狐はるむの日記というかアニメ・特撮メインの感想及びツッコミ。休止期間を抜けてぼちぼち再開中。

「ハウルの動く城」

2004年11月20日 | 映画観ましたよ
(前半にネタバレしない「印象」部分、後半にネタバレ防止の白文字で詳しくあらすじとツッコミ書いてます。)

五分前は、人間だった
って、それは「ハウリング」やがな、というボケツッコミを考えてたら、そんな展開だったという・・・

てなわけで、本日、初日で観てきました。今、出て最初に見つけた漫画喫茶でコレ書いてたり。

 老人問題をバリヤフリーマンと一緒に考える、老女ラブロマンス。まぁ、原作付きなら最近お得意の後半の破綻は無いかな、とか思ったらまぁ、原作がアレなのか、第一巻だから続くところを無理にまとめたのか、なんかやっぱりスッキリしない終わり方。

 とはいえ、ラブロマンスとしてはバッチリでした。ドキドキシーンになると、演出的に若い姿へ戻るし。

 声優的には、半場友恵が出てました。気のいい美人の妹の役かな? カマリア・レイこと倍賞千恵子はまぁ、最初の違和感を乗り越えればだいじょび。ハウルのキムタクは・・・躁鬱の激しいヤツで、躁状態の時は割といい芝居するんだけど、鬱の時は、もちっと深みが欲しいトコロ。子安でいいじゃんかよーとか思っちゃダメなんですかのぅ。

 で、内容に関しては、今までの宮崎作品のイメージのパッチワーク。ここはアレ、ここはソレ、てなとこ満載。
以下、ネタバレ防止のため白文字表記。範囲指定で読んでくだされ。

戦争で盛り上がっている欧州っぽい国。羽ばたく飛行機械が飛ぶ架空世界(?)。実家の帽子屋で働く、引っ込み思案のソフィーは、スケベ軍人に絡まれているところを、若い男の魔法使いに助けられてウットリ。だがその魔法使いも追っ手をごまかすためにソフィーに近づいたのだった。迫る追っ手のゴム人間どもをかわし、魔法使いはソフィーをエスコートして空中歩行。別れた後、パン屋(?)で看板娘な妹に会うが、恋に落ちていることを指摘される。

帽子かぶったカオナシげなゴム人間、この逃走劇でソフィーさん、もうドキドキです。硬直しながら腕を組むのがもう、イイったら。
 「紅の豚」時代げな戦争イケイケ状態。後半の軍艦から退避シーンは「名探偵ホームズ」っぽい。


 その夜、帽子屋にやってきた荒地の魔女が、ソフィーに老婆になる呪いをかける。何度も鏡をのぞくソフィー。やがて彼女は実家を出て、荒地へと旅立つ。
 道中、杖にしようと抜いた枝がカブ頭のカカシで、「恩返しなら今夜の宿を持ってきておくれ」と言ったソフィーに、カカシは、恐ろしい噂ばかり聞こえてくる魔法使いハウルの動く城を連れてきた。

 婆さん姿になってしまったソフィー、今までとは打って変わって行動派に。年寄りになるとアレですか、世間体とか気にしなくていいからっスか? 呪いを受けた直後、何度も鏡をのぞき返す演出に微笑。


 城に勝手に入ってしまうソフィー。だがこの汚い城の主、ハウルがこの前の美形キムタク魔法使いだと知る。ソフィーは強引に、この様々なところへつながる扉を持つ城の掃除婦となって居着くことにする。だが徹底的に掃除をしたせいで、風呂に入ったハウルの金髪が変色してしまう。落ち込んで溶け出すハウル。なぐさめるソフィーに、ハウルは自分が臆病だと告白する。

 教訓:男の部屋を勝手に掃除しないように。アイテデンテティの危機の恐れが。あっ、ベッドの下はダメぇぇぇぇぇぇッ!!(爆)
 ハウルの弟子の少年、外来が来るたびに老人に変装して声色変えて「・・・じゃ」てな話し方になるのがイイ。まぁ、彼、ただの留守番しかしてませんが。
 落ち込んで溶け出すハウルを運ぶシーンがエロエロ大爆発ですよ? タオルが落ちてしまったのに気づくソフィー。
ハッ、私は今フルチン全裸のローションヌルヌル男と密着してるんだわと気付く。画面にはハウルの丸出しおヒップが! いやぁん、まいっちんぐ!


 戦争はイケイケムード。偽名を使うハウルにも王宮から呼び出しが来る。ハウルの頼みで母親役として王宮へ断りにいくソフィー。道中、肩を並べた荒地の魔女の悪戦苦闘ぶりに、王宮への階段のバリヤフリーのなってなさにソフィーは怒る。案内された先には王宮の魔法使い、ハウルの師匠のサリマン女史が。ハウルは大きな力と子供の心を持つ危険な存在だという彼女に、ソフィーは啖呵をきる。

 出ました老人問題。三人目の婆さん、サリマン先生は、周りにハクそっくりの小姓を何人も並べる腐女子ぶり。アレは使い魔じゃないよね?
 演出的によく若い姿で描かれるソフィー。老人と若い姿にモードチェンジ、まさにバリヤフリーマン
「バリはん!」「バリはん!」


 ハウルの助けで、サリマンに魔力を奪われた荒地の魔女やサリマンの使い犬とともに城へ帰るソフィー。サリマンの手から逃れるために城を大改造、「お引越し」する。

 はばたく飛行艇で脱出、これがまた「ラピュタ」なソレ。・・・ちょっと細身かな。
そんでもって、商品展開が義務付けられているので無理矢理出した感の強い、犬。押井守かよッ!てなデザインでちっと浮き気味。いや、使われ方は上手かったけども。
 で、「お引越し」のシーン、家の配置や内装ががっこんがっこん変わっていくさまはなかなか気持ちいいシーン。いや、「マクロス」のトランスフォーメーション思い出して脳内で挟まれた人の首が飛んでいったりしませんでしたとも。ええ。


 だが街が空襲に襲われた日、サリマンの配下の襲撃があり、「家族」を守るべくハウルが留守にしている間に、ソフィーはハウルの契約悪魔カルシファーを使って城の改造を試みるが、荒地の魔女がちょっかいかけたせいで失敗、一行は散り散りになる。

 サリマン配下の(ハウルいわく、配下の配下)ゴキブリ型使い魔が、帽子かぶってて・・・どっかで見たような・・・
あ、「おじゃまんが山田くん」のアイキャッチ!!
ちょっとデザイン俗っぽすぎやしませんか?


 ハウルの少年時代に跳んだソフィーは、ハウルとカルシファーの契約の秘密を知り、現在の傷ついたハウルと再会する。別れた皆のところへ戻り、カルシファーが護るハウルの心臓を荒地の魔女から返してもらったソフィーは、それをハウルの胸へと戻し、ハウルを蘇生させた。

 ハウルの戦闘モードは鳥人間。怪物化したハウルとソフィーの絡みを見るたびに、「ああっ、某映画より「デビルマン」っぽい!」とか思ったり(汗)


 ソフィーの口付けのおかげで王子の姿に戻ったカカシのカブ、心を取り戻したハウルを見てなぜか戦争を止める算段をはじめるサリマン先生。そして、再構築したハウルの飛ぶ城のテラスで、ハウルとソフィーは口付けを交わす(終)

 怒涛の大団円。カカシの、あまりにも間抜けな展開はさておくとして、ここでなんでサリマン先生が戦争を止めようとか思ったのかがサッパリ分からない。アレか?ハウルに手を出すために戦争そそのかしてたのか? ま、そもそもなんで戦争してるのかがハッキリしてないんだが。
 ところで、大団円のフリしながら、ソフィーにかけられた呪いって、解けてませんよね?ラストシーンで若い姿で描かれてるけど、白髪のままだし。コレは、「つづく」って事で?


 とりあえず空中歩行、飛行艇とヒロインの空飛びノルマはバッチリ。他にもハウルはよく飛んでるし、ラストは城まで飛んでるし・・・やっぱジブリやのぅ、てな感じ。

 イメージが散漫な感じがするんで、あんまし高評価つけらんないですわ。ま、ヒドくはないけど。

(翌日に思いついたことをコチラに書き足しました。メインテーマはコレか。)
コメント (9)
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「KURAU」8話「もうひとつのクリスマス」

2004年11月20日 | KURAU
 GPOの追っ手、アヤカはクリスマスのファイルを見て、少女時代のクリスマスに、家族を襲撃、惨殺された過去を思い出す。
 一方、相変わらず立ってるだけのウェイトレス、クラウはクリスマスのミスで酔いツブしてしまった選手の代わりに、人型機械での対戦競技ポッドバトルに出場する。
 初めは乗り気でなかったクラウ、調子づいてきてガンガン攻めるもコクピットへの攻撃で反則負け。
 そしてGPOが島に現れた、との報を受けてクラウとクリスマスは、ダグにも知らせずにこの島を去る。

 バトリングですよバトリング!
 地獄を見れば心が渇く戦いは飽きたのさ~ですよ! なにげにローラーダッシュしてるし。キャタピラ一輪だが。

 クリスマスの惨劇は、瞬間を遠景で弾の発射光しか見せず、結果を闇の中の黒い血に転ぶアヤカ、という生々しいシーンで見せて、まぁ、えげつないですわ。
 この年のアヤカさん、けっこう萌えですが。弟いたし(爆)って、ソコかい(汗)

 3回ごとに違う街へ、という展開が、今回は2話で逃亡。追求が激しくなってきたか。
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「ふたりはプリキュア」21話「河原で決闘だ! バキッ! へへ・・お前、なかなかやるじゃねぇか」(嘘)

2004年11月20日 | プリキュア
「ほのか、ボクは、ボクはね。地球人じゃないんだ。ドツクゾーンから来た、闇の世界の住人なんだ!!」

 てなアレで、ほのかに自ら正体を明かしたキリヤ。思い悩むほのかとなぎさ。呼び出されて河原へ赴くも、クラスメイトとは戦えない。だがキリヤの攻撃からその身を守るべくプリキュアに変身。必殺技を「クラスメイトには使えるわけないじゃない!」と自ら封印し、拳で語る!!

 「信念」のために戦うプリキュアと「生存」のために戦うキリヤ。譲れないハズのキリヤは、説得を続ける二人にプリズムストーンを差し出し、自らはイルクーボの闇の中へと去る。

 アニメーション的にはもうひとがんばり欲しいトコロだったが、なかなかに痛々しい、肉弾のみのキリヤ戦。
幹部決戦はさすがにカッチリやってくれます。
 消滅が確認できないあたり、再登場の予感。

 亮太が登場したのでもしや、と思ったがクールなキリヤくん、ポイズニー姉さんの事には触れずじまい。ほのかとの件に絞って分かりやすい構図にしたのはまぁ正解だが、ちと淋しいのぅ。
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