ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「生きたい!」

2022-09-09 23:23:33 | 日記

父がまた入院しました。こないだ終末期の老人を描いた映画をレビューしたばかりなもんで、びびりました。

『西部警察』の初回レビューをアップした翌日に渡哲也さんが亡くなったりとか、このブログでは度々そういうことが起こるんですよね。

そうでなくても、父は1年以上前から重度の心不全で「いつ亡くなってもおかしくない」って主治医の先生に言われてますから、容態が悪化したと聞くたびに「いよいよか」って、毎回身構えちゃう。

で、介護施設の医療担当者が毎回聞いて来るんですよ。救急車呼びますか?それとも看取りますか?って。



こうして入退院を繰り返して、そのたび老人にはハードであろう検査を受けて、無理に生かせるのも可哀想かも?って思いがあるから、私も迷うんですよ。

本人にとってどっちがラクなのか、私には判らない。ずっとそばで見てる施設の人か、お医者さんに決めて欲しいって正直思う。けど、あの人たちは責任が持てないから、家族に決めさせなきゃいけない事情も解る。

認知症の母にも、正月しか帰って来ない兄にも、そんなことは決められないし、決めさせたくない。だから私しかいないワケです。

そりゃ「入院させて下さい」って言うほか無いですよ。放置しましょうなんて言えるワケがない!



しかし、前述の通り「いつ亡くなってもおかしくない」父なのに、治療すれば復活するんですよね。主治医の先生も「驚異的な生命力だ」って、いつも驚いておられる。

もう歩けないし字も読めない、自分で食事も出来ない、まともなコミュニケーションも出来ない。生き甲斐なんてとっくに失ってる筈なのに、その「生きる意欲」は一体どこから湧いて来るんだろう?

もしかしたら、認知症がどんどん進んで考える機能を失ったお陰で、もはや「つらい」とか「しんどい」とかいう概念が無くて「生きたい」っていう本能的な欲求だけが残ってる?

よく言われる「赤ちゃんに還る」っていうのはそういうことかも? だとしたら、本人にとっては今が一番幸せなのかも知れません。

死後の世界と同じですよね。自分がそうならないと知りようが無い。

とりあえず、本人が生きようとしてる限り、それを止めることは私には出来ません。出来るワケがない!


 


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