









2019年3月、テレビ東京系列において2夜連続で放映されたスペシャルドラマ。合わせて4時間近くにもなる「テレビ東京開局50周年記念」の大作です。原作は山崎豊子さんの大ベストセラー小説で、民放では初の映像化なんだそうです。
通常、我が家ではテレ東の受信が出来ず、いつか地元ローカル局やBS等で放映されるのを待つしか観るすべが無いんだけど、我らがタベリストマスター・yamarineさんのお陰でこのたび観賞が叶いました。師匠、いつも有難うございます!
舞台は1900年代のアメリカと日本。多部未華子さん扮する日系二世の新聞記者が、同僚の小栗 旬くんに想いを寄せながら、うっかりムロツヨシさんと結婚したばかりに不幸な人生を送るというお話ですw
今回、多部ちゃんはムロさんとのキスシーンという、非常に困難なミッションに挑んでおられますw 多部ちゃんの演技は常にリアルだけど、迫って来るムロさんを全力で拒むシーンには特に真実味を感じました。そこだけは気持ちを作る必要がありませんからw
そして当然ながらムロさんと離婚した多部ちゃんは、妻帯者の小栗くんとチョメチョメしちゃう。タベリストである我々も、ムロさんとキスさせられる多部ちゃんを観るより、小栗くんと不倫する多部ちゃんを観てる方がまだ安心出来るという事実に気づかされ、イケメン俳優さんが主役を務めることの意義をあらためて実感する、そんな作品でしたw
以上に書いたのはあながちジョークでもなく、実際に私が感じたことだけど、勿論それを伝えるために4時間を費やしたドラマなワケがなく、アメリカで生まれ育った日本人である小栗くんや多部ちゃんたちが、日本とアメリカが戦う太平洋戦争を迎え、一体どんな思いをし、どんな運命を辿るのか? 二つの祖国を持つ若者たちの視点から戦争を描いた非常に骨太な作品で、見応えがありました。
仲 里依紗、高良健吾、新田真剣祐、池田エライザ、麻生祐未、松重 豊ほか、チョイ役に至るまで豪華キャスト、撮影セットも大作映画並みに豪華で、テレ東さんのハンパない力の入れようが伝わって来ます。
タベリスト的には、少ないながら英語で台詞を言う多部ちゃんも見逃せないポイント。小栗くんや仲さんは半分近い台詞が英語で、意外な達者ぶりにも驚かされます。
それと、多部ちゃんが病に苦しみ、やがて……という辛い展開もあり、人種差別、戦争、そしてムロツヨシとw、過酷な試練に耐え続ける彼女を見せつけられ、タベリストとしては守護本能もくすぐられる作品になってます。
そういうことを抜きにしても、4時間という時間を割いて観るだけの価値が充分にある、とても真摯な作品でした。だからこそ、東京裁判で東條英機が大川周明に頭をはたかれる場面をビートたけし&笑福亭鶴瓶で再現するみたいな、話題作り優先の演出はかえって邪魔に感じました。
あと、異常なほどカッティングの早い編集にも驚きました。長期に渡る物語を放映時間内に収める目的が勿論ありつつ、重苦しい場面を長々と見せて視聴者を疲れさせるのを防ぐ、生理的な配慮もあっての事かも知れません。実際、辛気くさいのが苦手な私はそれで随分と助かったように思います。
そんなワケで、タベリスト以外の方にも是非オススメしたい良作でした。素晴らしい!
442連隊の真剣佑の人体弾着はタイミングが難しくて冷や汗モノでした(緑山stで適当に処理してます)。
多部さんからの差し入れは大量のリポD(持ち帰った)、小栗氏からの差し入れはじゃんがらラーメンのケータリングがありましたよ。
多部ちゃんが差し入れたドリンクなら、きっと桁外れに美味しかった事でしょう。
地上波放送版は監督が選曲した(というか、自分のプレイリストを適当に並べた)メチャクチャな選曲でブーイングを浴びていて悲しかったです。ユーミンやらデビッドボウイやらビートルズやら時代感も完全に無視した選曲で衝撃的な仕上がりでした。
なるほど、BGMというより挿入歌のことを仰ってたんですね。私は音楽に疎いので、その時代に流行った曲を使ってるものと思って観てましたが、ユーミンとか入ってたんですねw そりゃ確かに選曲がテキトー過ぎるかも知れません。どうして配信版で使った曲を使わなかったんでしょうね。
小学生の頃は両方観てました(どうやって!?)
どちらかを録画してたワケじゃないんですよね? でも何となく分かります。ビデオデッキが普及する以前は、こまめにチャンネルを替えて複数の番組を同時視聴したもんですw