2022年夏シーズン、フジテレビ系列の月曜夜9時「月9」枠でスタートした、公正取引委員会の活躍を描く新ドラマ。新川帆立さんのミステリー小説が原作です。
警視庁捜査一課の敏腕刑事だった白熊 楓(杏)が、捜査ミスにより公正取引委員会の審査局・第6審査=通称「ダイロク」に異動させられ、見習い審査官となって東大法学部卒のエリート=小勝負審査官(坂口健太郎)とバディを組むことに。
ダイロクのキャップ=風見に大倉孝二、主査=桃園に小池栄子、若手審査官の六角に加藤清史郎、そして審査長の本庄に寺島しのぶが扮するほか、小日向文世、黒羽麻璃央、大西礼芳、石川萌香etc…といったレギュラーキャスト陣。
公取委っていう題材は目新しいし、芸達者なキャスト陣による掛け合いも楽しいんだけど、肝心のストーリーや演出に新鮮味が感じられません。
例えばキムタクの『HERO』が刑事ドラマの検事版、マツジュンの『99.9』が弁護士版だったのと同じように、今回は公取委の仕事をまんま刑事ドラマのフォーマットで描いてる。
原作だと警察学校中退者だったヒロインを、わざわざ捜査一課の敏腕刑事に設定変更してまで刑事ドラマに寄せちゃってる。
刑事物マニアの私としては、久々に杏さんの刑事役(2010年の『ジョーカー』以来?)が観られて嬉しかったけど、大方の視聴者は逆に辟易してるんじゃないですか?
月9としては『HERO』に次ぐ新たな人気シリーズをそろそろ生み出したい、ってことだろうけど、二番煎じ三番煎じに食いつくほど視聴者は甘くない!
……って、言いたいところだけど……『相棒』とか『刑事7人』が延々ダラダラ続いてる状況を見るにつけ、斬新よりも安心をチョイスするのがテレビの視聴者なんだと、つくづく思わざるを得ません。
だからこそ、あえて従来のフォーマットに嵌める創り方をしてるんでしょう。年配視聴者を切り捨てるみたいなこと言いながら、相も変わらずガッチガチの保守。それじゃ若い人らも食いつかず、いよいよ誰も観なくなっちゃうのでは?(乳首)
というワケでセクシーショットは、公取委のデジタル解析チームに所属する、データ復元のスペシャリスト=紺野守里役でレギュラー出演の、石川萌香さん。
もとは谷口桃香の芸名で活躍されてたモデルさんで、現在は小池栄子さんの個人事務所に移籍され、女優業に邁進されてる模様です。