ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『ハコヅメ/たたかう!交番女子』2021

2021-07-14 00:05:11 | 刑事ドラマ HISTORY






 
2021年夏シーズン、日本テレビ系列の水曜夜10時枠でスタートした、日本テレビ&日テレアックスオン制作による警察ドラマ。泰三子さんの人気コミックを実写化した作品です。

これはイイ! 『刑事7人』『緊急取調室』そして『ボイス/110緊急指令室』と、なぜ人気があるのかサッパリ分かんない番組の続編ばかり並んじゃった絶望的なこのシーズン、唯一の期待作だった『ハコヅメ/たたかう!交番女子』が期待を裏切りませんでした!

安定職を求めて公務員試験を受けまくり、唯一受かった警察に就職して埼玉県警の町山交番に配属されたものの、あまりの激務に耐えきれず辞める寸前だった新米婦警=川合麻依(永野芽郁)が、捜査一課から飛ばされて来た元エース刑事=藤聖子(戸田恵梨香)の指導を受け、共に働くことで一人前の警察官に成長していくという王道ストーリー。

二人の直属の上司となる交番所長=伊賀崎にムロツヨシ、聖子と同期生だった町山署捜査一係の刑事=源に三浦翔平、その相棒刑事=山田に山田裕貴、聖子の後任として一係に配属された新撰組オタクの女性刑事=牧高に西野七瀬が扮するほか、平山祐介、千原せいじ、渕野右登、深沢敦etc…といったキャスト陣が脇を固めてます。

まずは主役の2人が飛びっきり魅力的! ポンコツ婦警を演じる永野芽郁さんは究極にキュートだし、クールな笑顔の裏に猛毒を秘めた戸田恵梨香さんはさすがのコメディエンヌぶり。

で、そんなお二人のそれぞれ父親役と大恋愛の相手役を過去に演じて来られた、ムロツヨシさんがそばで見守ってる構図にも温かみを感じるし、とにかく観ててすこぶる心地が好い!



そして捜査一係の刑事たちが、交番女子を差別したり目の敵にするような糞ワンパターン芝居を一切しないのも好印象!

ちょっとイカれた感じの三浦翔平くんと、天然キャラの山田裕貴くんっていう、曲者どうしの若手コンビも良いスパイスになってます。山田くんはあの若さで刑事ドラマにいったい何本出てるんでしょう?(またキミか!?って言っちゃったよw)



原作者の泰三子さんが実際に女性警察官(10年間勤務!)だったお陰で、警察組織や勤務の描かれ方がすこぶるリアルで、かつ日常的であることも高ポイント。

制服巡査を主役にしたドラマは、遠い過去にも『俺はおまわり君』とか『俺たちルーキーコップ!』等が存在したけど、いずれも内容はイマイチでした。

その理由はたぶん、リアルじゃなかったから。捜査課の刑事みたいに殺人犯と対決したりしない、制服巡査の地味な日常を描いてもドラマにならないっていう思い込みから、話をあまりに盛り過ぎたり喜劇に寄せ過ぎたせいで、いかにも嘘っぽくて誰も共感できないドラマになっちゃった。

その点、この『ハコヅメ』は嘘をついてないことが(現実の警察内部を知らなくても)伝わって来て、あの『踊る大捜査線』TVシリーズを初めて観たときの新鮮さが甦りました。

で、その『踊る~』の原点である『太陽にほえろ!』のスピリットも、私は強烈に感じるワケです。新米婦警の麻依がヘマして凹んでる姿が、まさに先日リバイバル掲載したばかりの第1話『マカロニ刑事登場!』の若きショーケンさんとダブって見えて、私はうっかり泣いちゃいました。

これですよ! これが本当の警察ドラマなんです! 謎解きも要らない、組織内のいざこざも要らない! いや、別にあってもいいけどそんなのばっかじゃつまんない! マジでもうウンザリなんですよ!!

そんな状況下だから余計に輝いて見えちゃうってのも確かにあるけど、絶対それだけじゃない。少なくとも、制服巡査を主役にした連ドラとしては初のエポック、これぞ決定版!と呼ぶに相応しい作品がようやく生まれたと、私は断言します。オススメ!

セクシーショットはもちろん永野芽郁さん、戸田恵梨香さん、西野七瀬さんです。


 

コメント (4)
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