「山口百恵“赤いシリーズ”DVDマガジン」の第1巻と第2巻には、前回レビューした『赤い迷路』#01~#02と今回の『赤い疑惑』#01~#02、そして1980年11月に放映された百恵さんの引退記念スペシャル『赤い死線』前後編が収録されてます。
百恵さんは21歳で引退されてますから、まさに芸能界という特殊な学校で思春期を過ごし、三浦家という就職先が決まってめでたく卒業したような感じですよね。
三浦友和さんとの出逢いは映画『伊豆の踊子』よりも前、大林宣彦監督が撮られたグリコのCMだけど、TVドラマではこの『赤い疑惑』(赤いシリーズ第2弾) が初共演。本作におけるキスシーンが、もしかすると百恵さんのファーストキスだったのかも?
本放映スタートは1975年の秋シーズン(全29話)で、最高視聴率は前作(22.7%)を大きく上回る30.9%をマーク。後の韓流ドラマ『冬のソナタ』等を彷彿させるメロドラマ要素(そして甘〜いマスクの三浦友和さん)が女性視聴者たちを釘付けにし、それがシリーズ人気を決定づけたに違いありません。
当時16歳の山口百恵さんが演じられたのは、天真爛漫な女子高生の大島幸子。
そしてその父親で大学助教授の大島茂に扮するは、またしても折り目正しいこの男、宇津井健!
お母さんの大島敏江役はこの人、八千草薫さん!
もちろん今回もお母さんとは血が繋がっておらず、フランスはパリに住んでる茂の妹、すなわち幸子が叔母だと思ってる大島理恵が本当の母親。扮するは実際にパリ在住だった大女優、岸惠子さん!
どうやら無理やり理恵とチョメチョメして幸子を産ませたらしい実の父親は、茂の上司にあたる大学教授の相良。演じるは桑田佳祐そっくりな暗闇司令、長門裕之!
その妻で、宇津井さんや岸惠子さんをイビりまくる女=多加子に扮したのは、実相寺昭雄監督夫人で「赤いシリーズ」じゃイビり役の常連だった、原知佐子さん。
幸子の母方の祖父で産婦人科医の太一郎には、やはり大映ドラマの常連である名優、松村達雄さん。
『サインはV』や『ケンちゃんシリーズ』等でお馴染みだった、岸ユキさんも助教授役でレギュラー出演。
ほか、中島久之、林ゆたか、浜田光夫、夏夕介、名古屋章、小池朝雄、中条静夫、塩沢とき、大山のぶ代、園佳也子etc…といった豪華キャストが続々と登場していきます。
今回も百恵ちゃんは2人の母親すなわち「出生の秘密」問題に直面するワケですが……
もはや「それどころじゃない」と言うしかない、さらに過酷な運命が待ち受けているのでした。
まず、医療用放射性物質を研究する父の職場を訪れた幸子は、不慮の爆発事故に巻き込まれてしまう!
そこで体を張って救出してくれたのが、まさに白馬の王子様を具現化したような三浦友和さん扮する、医大生の光夫。そりゃ惚れるしかありません。
ところが忘れちゃいけない、これは「赤いシリーズ」なんです。大映ドラマなんです。ここからが本領発揮のジェットコースター展開。
まず、頻繁な目眩が百恵ちゃんを襲い、いつものように触りに来た宇津井健が、彼女の異変に気づきます。
そう、研究室の事故で放射線を浴びてしまった幸子は、当時まだ「不治の病」とされてた白血病に侵されていた!
そうとは知らず、父を信じて過酷な治療を受ける幸子は、研修で病室を訪ねて来た光夫と再会し、いよいよ恋に落ちていく。
で、ここで初めて、光夫の苗字が「相良」であることが明かされるワケです。
そう、桑田佳祐にちっとも似てない光夫だけど、彼の父親は長門裕之扮する相良教授、すなわち岸惠子さんと無理やりチョメチョメして百恵ちゃんを産ませた、あの暗闇司令!
つまり、光夫と幸子は異母兄妹だった! もちろん、出生の秘密を知らない2人はまだ気づいてません。
これが大映ドラマです。韓流ドラマにも多大な影響を与えてます。ちなみに本作は2005年、石原さとみ&藤原竜也の組み合わせでリメイクもされてます。
とても残念なのは、幸子の育ての母=敏江を演じられた八千草薫さんが、第6話をもって降板しちゃうこと。
ヒット曲を連発する百恵さんが忙しすぎて、その代役(いわゆるスタンドイン)を相手に演技することにストレスを溜めた八千草さんが、自ら降板を申し入れたんだとか。
それで八千草さんが百恵ファンたちの悪評を買い、役を引き継いだ渡辺美佐子さんが株を上げたみたいに云われてるけど、俳優としてのタイプというか考え方が違うだけの事で、どちらも立派なプロフェッショナルだと私は思います。
そもそも八千草さんがストレスを感じたのは百恵さんにじゃなく、ドラマの制作姿勢に対してだった筈。
当時のドラマは長丁場だったから、キャストの途中交代もさして珍しくなかったですよね。NHKの朝ドラや大河ドラマでも主役の途中交代がありましたから。
次作でも同じようなことが起きたそうで、百恵さんもさぞ心苦しかった事でしょう。売れっ子には売れっ子ならではの悩みがある。私はスターにならなくて本当に良かったです!👍
こないだ部屋を整理してたら、10年近く前に買った「山口百恵“赤いシリーズ”DVDマガジン」の第1巻と第2巻が出てきました。
そう言えば、このブログではまだレビューしてません。(閉鎖した旧ブログでチラッと紹介した記憶はあります)
昭和世代の方には説明不要でしょうが、“赤いシリーズ”はTBS&大映テレビが’70年代にヒットさせた『赤い疑惑』『赤い運命』等、主に山口百恵さんと宇津井健さんをフィーチャーした一連の連ドラの総称。
その第1弾が1974年の秋シーズンに全24話が放映された『赤い迷路』で、実質の主役は宇津井健さんだけど、ヒロインは当時15歳(デビュー2年目)の百恵さんであり、また『太陽にほえろ!』卒業直後の松田優作さんが準主役のポジションでレギュラー出演されてる点でも見逃せない作品。
宇津井健さんが演じられたのは、アメリカ生活が長かった割にやたら折り目正しい、精神科医で大学教授の結城正人。
そして山口百恵さんは、その一人娘である女子高生=結城明子をハツラツと演じておられます。
勿論、そこは「ジェットコースター展開」で知られる大映ドラマですから、穏やかな日々は続きません。明子の大好きなお母さん=妙子(小山明子)がある日、モーテルで他殺体となって発見されてしまう!
眉毛が細い!(百恵さんのも細いし、当時の流行り?)
絵に描いたように良妻賢母だった妙子が、いったい誰に、なぜモーテルで!?
大変ショックを受ける結城教授だけど、それ以上に取り乱した明子をなだめるべく、とにかく触りまくります。
折り目正しさを隠れ蓑にし、事あるごとに、スキあらば百恵ちゃんを触りまくる宇津井健!
「長い人生には突然、こうして思いもかけない災難が降りかかる事もあるんだよ。しかしね、この災難に負けてはいかんのだ。解るね?」
いやいや、なんだか問題の質が根本的に違ってる気がするんだけど、とにかく百恵ちゃんとイチャイチャしながら妻殺しの犯人を探す、宇津井健さんの折り目正しい活躍が半年かけて描かれるのでした。
先に「ジェットコースター展開」って書いたけど、’80年代以降の大映ドラマ(スチュワーデス物語とかヤヌスの鏡とか)で見られるスピード感やトンデモ感はまだ無くて、むしろじっくり、幾多いる登場人物それぞれの裏の顔(ほぼ全員が犯人っぽい)を描いていく正統派のミステリーという印象。
で、中でも最初の犯人候補として怪しく登場したのが、過去の因縁で結城教授に恨みを持つフリーターの、都築潤。松田優作さんがジーパン刑事=柴田純と続けざまに「ジュン」を演じておられます。
優作さんに限らず、当時のドラマじゃみんなヘビースモーカー。アパートで潤と一緒に煙草を吸ってるのは、彼の姉でどうやら明子の産みの母親らしい、都筑由紀子。お懐かしや、長山藍子さんが演じておられます。
つまり百恵ちゃんの「出生の秘密」も絡んで来るワケで、そこはやっぱり最初から大映節全開です。
やたら豪華なキャスティングも大映ドラマの特長で、優作さんと恋に落ちる臨床心理士=園田京子役は当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった、中野良子さん。
結城教授の同僚=高浜役は『ザ・ガードマン』でも宇津井さんと同僚だった、中条静夫さん。
当時、イカれた犯罪者ばかり演じてた蟹江敬三さんが、ここでもやっぱりイカれた犯罪者役。
ほか、佐藤充、山本紀彦、大石吾郎、高橋昌也、寺田農、青島幸男etc…といった人たちが続々登場、その中に真犯人がいるワケです。
しかし事件の真相だの出生の秘密だのはどーでもよくて、とにかく宇津井健さんに触られまくる健気な百恵ちゃんと……
優作さんにもしっかり触られちゃう百恵ちゃん。
そして学校では体操部員ってことで、こんなちょっとしたセクシーショットも見られたりします。
とにかく今となっては、15歳の初々しい山口百恵さんをただひたすら愛でる為、そして何歳であろうとビクとも変わらない、宇津井健さんの折り目正しさを楽しむ為の作品です。
2023年春シーズン、全盲の捜査官が活躍する『ラストマン』を筆頭に、吸血鬼の女子が警察官と婚約する『Unknown』や、10歳の天才外科医がメスを振るう『Dr.チョコレート』、大人版『漂流教室』と言えそうな『ペンディング・トレイン』等、突飛な設定による連ドラがやけに増えてる印象があります。
いよいよネタが尽きてきた側面もあろうけど、それよりテレビ業界が視聴ターゲットを若者層「のみ」に絞り始めた、その表れの1つなんでしょう。本当に若い人らが望んでるかどうかは置いといて。
テレビ朝日系列の金曜深夜「金曜ナイトドラマ」枠でスタートした『波よ聞いてくれ』は、沙村広明さんの人気コミックを実写化した作品。
先に挙げた4本と比べれば、まだ現実味のある内容ではあるけど、極端にハイテンポ&ハイテンションな演出には、我々年輩層が本気で無視されてる現実をひしひし思い知らされますw
そういう流れについて行きたいとは思わないけど、本作だけは観たい、というより見届けたい理由がある。それは言うまでもなく、小芝風花さんですよね。これはもう、完全に「小芝風花劇場」っていう新たなジャンルでしょう。
風花ちゃんが「人生初」だと仰る金髪姿で「超絶やさぐれ女」を快演されてるだけじゃなく、いよいよボインぼよよ〜ん!と「隠れ巨乳」を隠さなくなっちゃった!
そのコメディエンヌとしての才能は今さら特記するまでも無いけど、それにしたってやっぱり凄い!
彼女の演技を見てるだけでお釣りが出るほど満足しちゃう、この感覚は12年前に『デカワンコ』で多部未華子さんにノックアウトされて以来かも知れません。風花ちゃんの場合、更におっぱいが付加されるワケです。さすがの多部ちゃんも、そこだけは……!?
奇しくも今回、ヒロインがローカルラジオ局でDJデビューするストーリーってことで、多部ちゃんがヒロインだった朝ドラ『つばさ』を彷彿させたりもする。
余談だけど私はかつて、多部ちゃんと風花ちゃんがベッドでチョメチョメする舞台『オーランドー』を生で観劇してます。多部ちゃんと風花ちゃんがチョメチョメするんです、チョメチョメ。公衆の面前でチョメチョメ。
やさぐれヒロイン=鼓田ミナレをラジオ業界に導くMRS(円山ラジオ)のチーフディレクターに北村一輝、構成作家に小市漫太郎、バイト先の同僚に片寄涼太、店長に西村瑞樹という男性レギュラー陣も魅力的だけど、本作はとにかく女性レギュラー陣が華やか!
まず、MRSでミナレのライバルとなりそうな人気パーソナリティー=まどかに、人気声優で女優で歌手でもある平野綾。
アシスタントディレクター瑞穂に、子役出身の原菜乃華。
レコーディングエンジニアの富美に、同じく子役出身の井頭愛海。
ミナレに興味津々の雑誌編集者=蘭に、モデル出身の中川知香。
そして今のところ正体不明の美女=マキエに、若きベテラン女優の中村ゆりか。
ちなみに、私は風花ちゃん演じるミナレみたいなやさぐれ女が嫌いじゃありません。前の職場で推してた子もミナレに近いキャラだったし、タレントで言えばヒコロヒーさんになぜか惹かれたりします。
たぶん、裏表がないから安心できるんでしょう。若い頃は近寄り難かったけど、歳を重ねて少しは余裕を持てるようになったのかな? 知らんがな?
てなワケでセクシーショットも今回は賑やか。小芝風花さん、平野綾さん、原菜乃華さん、井頭愛海さん、中川知香さん、中村ゆりかさんです。
いや〜、最後の最後まで、本当にアホなドラマでしたw だからこそ、もっともっとアホに徹するべきだったとも思ってます。
軽くおさらいすると、性行為が法律で禁止された近未来の日本で、セトリ(性行為取締官)の幹部を父に持ち、自らもセトリを目指してる主人公=光(小宮璃央)が、次から次と現れる美少女たちに「セックスしよう」と迫られ、大いに困っちゃうというお話。
セックスが法律で禁止された社会っていう、なんだか風刺的な意味を含んでそうな設定が、実際のところ「ごく平凡な(どちらかと言えば冴えない)少年が何の努力もしてないのに女の子にモテまくる」という、少年マンガにありがちなハーレム状態を作りたいだけの「こじつけ」にしか見えない!ってなことを、初回のレビュー記事に私は書きました。
それは決して的外れじゃなかったとは思うけど、実は作者の狙いは別のところにあったのかも?って、最終回まで観て考え直しました。さて、その狙いとはいったい何なのか?(以下、ネタバレになります)
最初に光を誘惑してきた人気女優のウチュラ(新條由芽)は、実は性行為禁止法を決めた内閣総理大臣の娘だった!w
そして総理がセックスを禁止した真の理由は、自分の娘をあまりに溺愛しすぎて「誰ともセックスさせたくなかったから」だった!!wwsex
で、そんな父の暴挙に責任を感じたウチュラは、性行為禁止法の撤廃を狙うレジスタンスたちと手を組み、セトリ幹部の息子である光とのセックスをネットで生配信することで、政府を転覆させようと企んだワケです。
ウチュラだけでなく、光にセックスを迫ってきた全ての女たちに、それぞれの狙いがあった。
つまり、従来の少年マンガみたいに「冴えない少年がワケもなくモテまくる」んじゃなくて、モテる理由をハッキリと示すことで「ちゃんと説得力を持ったハーレム」を描くのが作者の狙いだったのかも知れません。
だとすれば私の評価もかなり変わって来るけど、買いかぶり過ぎ?
で、頑張って童貞を守り抜いた光は、最終的に幼なじみの優(川津明日香)とチョメチョメする。
これは「ありきたりでつまんない!」って思ったけど、裏に何の狙いも持たない唯一の相手と結ばれるのが、考え得るかぎり最も納得いく結末であることは間違いない。そうするしか無いですよね。
けれど私は、この「幼なじみの男女」っていう関係こそ、ハーレムよりよっぽどリアリティーがない設定では?って思っちゃう。いや、もちろん無くはないんだろうけど、相当なレアケースじゃないの?って。
その優っていう女子がオトコ言葉を使ってるのも実に嘘くさい。だって、そんな女と現実世界で出逢ったこと無いから。トランスジェンダーならともかく、普通に男を好きな女が、なんでわざわざオトコ言葉を使うの?って。それこそ理由を示して欲しかった。
その本命ヒロインを演じる川津明日香さんが、誰より肌の露出が少なかったのも私の反感を買いましたw 処女性を強調する為であったとしても、処女なら処女のエロさがある筈でしょう?
まったく私の身体の一部をHot! Hot!!にさせなかった川津さんの株はダダ下がりです。これはたぶん所属事務所の罪でしょう。猛省を促します!
その点、ウチュラ役の新條由芽さんはホントによく頑張ってくれました。この作品に賭ける覚悟を感じました。天晴れです!
そしてもう1人、セトリの潜入捜査官=カンナを演じられた、大久保桜子さんも天晴れ! 誰よりも私をHot! Hot!!にしてくれました。
というワケでセクシーショットは新條由芽さん、大久保桜子さん、そして奈々役の織田奈那さん、トリが壇田先生役の森咲智美さんです。ボインぼいぃぃ〜ん!
同じ月に2度目の映画館なんて、何年ぶりだろう? その帰りの電車内で書いてます。なんの映画を観に行ったか、常連読者さんにはバレバレかと思いますが、それについてはまた次回。
gonbeさんのブログを覗いたら今季ドラマのラフな感想を書かれてたので、私も真似させて頂きます。
プータローになったお陰で、ほぼ欠かさず観てきた連ドラが、今季なんと8本! こんなことも数年ぶり……いや、大人になってからじゃ初めてかも?
ラインナップは『どうする家康』『警視庁アウトサイダー』『大病院占拠』『罠の戦争』『Get Ready!』『探偵ロマンス』『超人間要塞ヒロシ戦記』『アカイリンゴ』。
中でもダントツに面白かったのがNHK土曜ドラマの『探偵ロマンス』で、まあ全4回ってことで中弛みしない有利さはあったにせよ、渋い世界観とキャスティングと、何よりアクションシーンの演出が近年稀れに見る素晴らしさで、久々に繰り返し観たくなる傑作でした。
NHK繋がりでいくと、よるドラ『超人間要塞ヒロシ戦記』も面白かった! けど、以前レビューした最初の4話が面白すぎて、5話以降にそれを超えるサプライズが無かったのが、ちょっと残念。
大河ドラマ『どうする家康』は、完全に惰性で観てます。プラモデルを組み立てながらw
リアリティーだの時代考証だのにケチつけるつもりは無いけど、前作の三谷幸喜さんへの対抗意識なのか、脚本の古沢良太さん、ちょっとウケを狙い過ぎです。
特に前々回、家康の側室をオーディションで選ぶエピソードは「陳腐」としか言いよう無かったです。最終的に選ばれた側室が実はレズビアンだった!ってなオチも、大河ドラマにまでLGBTを持ち込まんでもええやん!って、こんなにレズビアンが大好きな私でさえ思っちゃいました。
けど、このドラマのユーモアが空回りしがちなのは、脚本のせいでも演出のせいでもなく、ファンの方には申し訳ないけど、主役の松本潤がダイコンだからだと私は思う。アイドル歌手としての彼は超一流かも知れないけど、役者としては二流以下。
ほかの回は家臣役の一流バイプレイヤーたちがカバーしてくれるけど、今回だけ彼らの出番がほとんど無いのも痛かった。コメディーをナメちゃいけない。笑いを取りたいなら実力最優先で主役を選ばないと!
ながら見と言えば『大病院占拠』もそう。登場人物が味方も敵もみんなゲーム的ストーリーのコマに過ぎないから、誰が死のうが裏切ろうがどーでもよかった。
そして主役がARASHIの大根役者だった点も大河ドラマと同じ。櫻井翔くんは決して嫌いじゃないけど、今回の芝居はとってもクサかった。
おまけに、前にも書いたけど、アクションシーンの演出が下手くそ過ぎ! せめてそこぐらい頑張ってくれよ!って。
『警視庁アウトサイダー』は最後まで楽しめたけど、続編を期待するほどはハマりませんでした。今、このストーリーを描く意味が見えて来なかった。
日曜劇場の『Get Ready!』もそれなりに楽しめたけど、ちょっと話が重すぎました。視聴率で苦戦したらしいけど、そりゃそうだろうと思います。
いてもいなくてもストーリーにまったく影響しない、ムダな登場人物がやけに多いのも残念でした。役者さんたちが気の毒で、これはもう完全に脚本が悪い!
その点、草彅剛くんの『罠の戦争』(まだ継続中) は全てのキャラが有効に活かされ、またそれぞれが魅力的で、民放ドラマの中じゃダントツに面白かった。
が、しかーし! まだ終わってないのに過去形で褒めたのは、こないだの第9話でめちゃくちゃガッカリしたから。
たぶん、観てる人はみんな同感でしょう。草彅くんの復讐が果たされ、息子も意識を取り戻して、せっかくスッキリしたのをまだひっくり返すんかい!?って。もうええやろ!って。
大きな権力を持つと人は変わっちゃう。確かにそうでしょうよ。そんなこと、みんな知ってる。なにを今さらって感じで、蛇足としか言いようがない。だから1クールは長すぎるって言うんです。せっかく面白かったのに! 絶賛するつもりだったのに!
『アカイリンゴ』もねえ……幼なじみどうしの純愛がメインになって来て、途端につまんなくなっちゃった。そんな話はもう飽き飽きだよ!って。
まあ、これは最初から「どこまでエロを描けるか?」って興味だけで観てるから、別にガッカリもしないけど、テレビ制作者の皆さんはもうちょい、誰も観たことない斬新な番組をオレが創っちゃる!って気概を持って欲しい!
というワケで、今季もNHKさんの一人勝ちです。セクシーショットはそれぞれのレギュラー出演者=大久保桜子さん、松本若菜さん、高山一実さん、関水渚さん、比嘉愛未さん、井本彩花さん、橋本マナミさん、井川遥さん、織田奈那さんでした。