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ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『のの湯』#01~#02

2019-07-03 00:00:10 | TVドラマ全般










 
2019年の春シーズン、BS12トゥエルビにて全11話が制作・放映された30分枠の連ドラで、地上波でもTBS系列の深夜枠で順次放映されていく模様です。(我が中京地域ではCBCにて木曜深夜に放映中)

原作=久住昌之・作画=釣巻和による同名漫画を、脚本・演出=宝来忠昭により実写化した作品。

浅草で人力車の車夫を勤め、三度の飯より銭湯に入るのが好きなヒロイン=鮫島野乃(奈緒)が「銭湯入り放題」を売りにするアパート「湯気荘」に引っ越し、そこで出逢った専門学校生(都丸紗也華)や留学生(高橋ユウ)と仲良くなり、銭湯に入りまくるという波乱万丈の物語ですw

まったく違った個性を持つ彼女たちが互いを理解し、それぞれの悩みを解決していく青春ドラマ的な要素も勿論ありつつ、メインはあくまでもお風呂。各地の銭湯をテレビで紹介することで、廃れつつある文化を応援し、活性化して行こうっていう意図もあるんだろうと思います。

私自身、長い独り暮らしの頃はずっと銭湯に通ってましたから、懐かしいし廃れて欲しくない想いもあるんだけど、このドラマを観る目的はただ1つ、可愛い女優さんのヌードを見学することのみですw

とは言っても今どきのテレビ番組ですから、当然ながらオッパイもお尻もいっさい見えないよう完璧にガードされてはいます。それはもう最初から了解済みです。(ただし横乳はたまにチラッと見えます)

たとえオッパイやお尻が見えなくたって、唇、うなじ、肩、背中、鎖骨、脇の下、二の腕、太股、ふくらはぎ、そして足の裏など、健全な男にとって女性のパーツはそこらじゅうエロスだらけ。何なら濡れた肌を見ただけでもHOT! HOT!!になれますから、どんなにガードしたって無駄というもんです。

ミニマムな奈緒さん、ダイナマイトな都丸紗也華さん、モデル体型の高橋ユウさんと、ボディのタイプが異なる三人がキャスティングされたのも、我々に女体を学ばせる意図があっての事でしょう。せっかくですから眼を皿のようにして勉強させて頂きますm(__)m

最注目はやはり主役の奈緒さん。NHKの朝ドラ『半分、青い』でヒロインの親友を演じて注目され、今季も日テレの『あなたの番です』にレギュラー出演中。これからどんどんメジャーになられる筈です。

都丸紗也華さんはミス・ヤンマガ出身のグラビアアイドル、高橋ユウさんはファッションモデルで高橋メアリージュンさんの妹。2008年の『仮面ライダーキバ』にもレギュラー出演されてますから、若きベテランとも言えそうです。

今回のセクシーグラビアは、おっぱいが都丸さん、ちっぱいが奈緒さんですw
 

コメント (3)
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『向かいのバズる家族』最終回

2019-07-02 00:00:10 | TVドラマ全般









 
'19年春シーズンの連ドラで私が全話欠かさず観たのは(随分と日にちが掛かっちゃいましたが)やっぱり本作だけでした。

刑事物はどれもこれも謎解きばっかですぐ飽きちゃうし、他はそもそも興味を引かれる企画が皆無でした。

朝ドラ『なつぞら』はもう、次から次と現れる可愛いイケメンたちに吐き気がしw、苦痛でとても観てられません。

戦後間もない日本の若い男どもが、どいつもこいつもあんなシュッとした顔して、1時間以上も鏡に向かってセットしたような髪型してるかよボケッ!って、久々にそういう些末な部分で腹が立ちました。(ヒロイン兄のもっこりリーゼントはまぁ職業柄だから目をつむるけど、素朴な農家の息子がいくら何でもあれは無かろう)

で、どいつもこいつもヒロインが好きで、さて彼女は一体どのイケメンと結ばれるんでしょう?っていう興味と、ヒロインの日替わりファッションで女性視聴者を引っ張る魂胆があまりに見え見えで、ホントに吐き気がします。元より朝ドラってそういうもんだったとしても、今回のはちょっと度が過ぎてるように思います。

大河ドラマ『いだてん』も以前書いた通り、クドカンさんの「俺のギャグで笑ってくれ」「そのギャグを考えた俺を褒めてくれ」っていうエゴばかりが眼につき、もうほとんど観てません。

ああいう小劇団独特のノリって、朝ドラには合ってたかも知れないけど大河のスケールには絶対そぐわない。それを承知の上で冒険したのなら大したもんだけど、もし『あまちゃん』の夢よ再びって思ってクドカンさんを雇ったとしたら、民放のみならずNHKさんも、もう駄目かも知んねえな。

そんな惨状において唯一の光が、日本テレビ系列の『向かいのバズる家族』でした。イケメンだのファッションだのといった話題性に頼ることなく、ストーリーの面白さだけで見事に最終10話まで引っ張ってくれました。

インターネットで「バズった」お陰でバラバラになっちゃった家族が、最終的に一丸となって自ら「バズり」を引き起こすことにより、絆を取り戻す。ネット社会は確かに怖いけど、その闇に取り込まれず距離をとって上手に付き合えば、決して悪いもんじゃないっていう、創り手の明確なメッセージが伝わって来ました。

現代社会ならではの問題を、深刻になり過ぎずゲーム的な作劇(ミスリードやどんでん返し)をふんだんに盛り込み、エンターテイメントに仕立てて魅せた手腕は前クールの『3年A組/今から、皆さんは人質です』にも通ずるものがありました。

それは下手にやると「あざとさ」が鼻につきかねないんだけど、かつて多部未華子さんの『山田太郎ものがたり』も手掛けられたマギーさんによる脚本は、バカリズムさんの作品と同じくサービスのさじ加減が絶妙で、エゴ丸出しのクドカンさんとは大違いw ひねくれ者の私でも素直に楽しめます。

イケメン男子とヒロインとの恋愛話だけはやっぱつまんないんだけどw、それも作品のテーマと密接に繋がっててダレることはありませんでした。

ヒロインの裏の顔である「なまはげチョップ」に関しては、卒業するんじゃなくて「受け入れる」という決着のつけ方でした。何もかも、こちらの予想の斜め上を突いてくるのがまた見事です。

中でも特に意表を突かれ、笑わせられたのが、数話に渡ってヒロインを苦しめてきた「封印ビデオ」の正体が、てっきり陰湿な元カレとの情事の記録かと思いきや、二人でお笑い芸人を目指してた頃の「ネタ合わせ」ビデオだった!っていう驚愕のオチw それが「なまはげチョップ」におけるラップトークの、あの素人離れしたクオリティーを裏付ける理由にもなっている!w

そうしたミスリードやどんでん返しを多用する「展開」に凝った作品を、ふだん私は否定しがちだけど、別に嫌ってるワケでもないんです。ただ、そこに何のテーマもメッセージも無い、単なるゲームには付き合いたくない。そんなのは時間のムダとしか思えないんですね。もちろん、凄いアクションとか美女のハダカを見せてくれるなら話は別だけど。

そんなワケで『向かいのバズる家族』は、メッセージ性とゲーム性を両立させた見事なエンターテイメントでした。マギー作品には今後も注目していきたいです。

そして充実のキャスト陣。内田理央さん、小川紗良さん、桜田ひよりさんなど若手女優たちも素晴らしかったけど、本作では木下隆行さん、小野武彦さん、遠藤久美子さん、そして高岡早紀さんと、ベテラン勢がまた光ってました。

特にヒロインの飄々とした母親を演じられた早紀さんが可愛くて、理央さん以上に私は萌えましたw というワケで今回のセクシーショットは、若き日の高岡早紀さんです。
 

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『向かいのバズる家族』#01~#03

2019-04-23 00:00:04 | TVドラマ全般









 
2019年春シーズン、日本テレビ系列の木曜深夜枠でスタートした連続ドラマ。このシーズン、刑事物以外で興味を引かれた唯一の番組がコレです。

その理由は2つあって、1つは主演が内田理央さんであること。最初はセクシーグラビアの素晴らしいお尻に惹かれたんだけど、『おっさんずラブ』等のドラマでお見かけし、あらためて可愛いと思ったし、しっかりした演技をされてて注目してました。

そしてもう1つは、SNSにまつわるトラブルを題材にしたドラマであること。私自身はツイッターにも動画配信にも興味が無いんだけど、ブログは完全に生活の一部というか、今やブログを書くために生きてるような節もあり、またネット上のトラブルに巻き込まれたり自ら起こした経験もあるもんで、いま最も身近な問題と言っても決して過言じゃない。

「バズる」っていうのはネット上で大多数から注目されることで、言わば「炎上」のポジティブ版みたいな意味なんですね。このドラマを観て初めて知りました。

単に奇抜な(たいていは下らない)ことをして世間の注目を浴びたいだけのバカは知った事じゃないけど、自分が発信するものに対する「フォロワー」の数が増えると嬉しいっていう気持ちはよく解ります。

ちょっと話が逸れますけど、最近このブログの掲載元であるgoo blogさんがデザインや機能をリニューアルして、スマホ版の表紙にフォロワー数が大きく表示されるようになっちゃいました。

この場合のフォロワー数って、わざわざgoo blogに入会して読者登録してくれた人の数を指すんだけど、ウチは今のところ「3フォロワー」。これって、まるで3人しか読んでる人がいないみたいでめっちゃイヤなんですけどw(もちろん実際はもっと沢山の方が閲覧されてます)

そんな何の参考にもならない数字をことさら大きく表示する意図が全然分かんないし、レイアウトも超絶にダサいし、リニューアルされて良くなった要素がほぼ皆無。スタッフブログのコメント欄にはユーザー達からのクレームが殺到してるってのに、改善する気配はまるで無し。いったい何をやってくれてんだ、goo blogさんよ?(乳首)

閑話休題。とにかく、そういったネット上のお祭りやトラブルに翻弄されるファミリーの物語ってことで、大いに興味を引かれたし、実際観たら想像以上に面白かったです。

理央さん扮する長女は、カフェで雇われ店長を務めてるんだけど、タチの悪いクレーマーに謝ってる姿を客に盗撮され、それがネット上で拡散されるや「ここの店長、可愛い!」ってことで一躍注目……いや、バズっちゃうワケです。

で、カフェは店長目当ての客が連日押しかけ大繁盛。アイドル気分も味わえて彼女は舞い上がるんだけど、そのキッカケを作ったクレーマーのおじさんは逆に「炎上」の果てに職を失する羽目になり……

高岡早紀さん扮する母親は、自ら出演する簡単クッキングの動画配信にハマってて、顔はもちろん肌の露出も(フォロワーたちに乗せられて)増えつつあり、そのうち大ヤケドしそうな予感です。

木下隆行さん扮する父親はテレビ番組の下請けプロデューサーで、新番組のドラマでキャスティングに失敗し、ただいま大炎上中w

で、那智くん扮する長男は、正義の名の下で火消し役に回るんだけど、その喧嘩腰の書き込みがまた火に油を注ぎそう。

家族それぞれネットに夢中でお互い無関心なんだけど、例えば理央さんのカフェで働く調理師が早紀さんの動画にハマってたり、木下さんのドラマの主演俳優が理央さんの画像を見て会いに来たりと、本人たちが気づかない内に繋がってるのが可笑しいし、それがまたトラブルを生んで行きそうで楽しみです。

だけど私が一番このドラマに惹かれたのは、理央さんの裏の顔=「なまはげチョップ」の存在なんですよね。

マジメな理央さんは、いつも笑顔で模範的な店長を演じてるんだけど、それで溜まったストレスをぶつける相手がいない。で、子供の頃に自作したナマハゲのお面を被り、カラオケBOXでラップに乗せて罵詈雑言を吐き出し、それを自撮りして動画配信するという密かな趣味がある。それが「なまはげチョップ」。

自分のセレブ自慢や幸せアピールのSNSなんか糞食らえだけど、この「なまはげチョップ」には共感できます。「破滅です」を連呼する私のブログは完全に同じカテゴリーでしょうw 理央さんのラップがまた上手なんですよねw

カレシが出来そうになり、一度は捨てようとしたナマハゲのお面が、どうしても捨てられない理央さん。バズって調子に乗った自分を反省し、生配信で事態終息を宣言するつもりが、フォロワー数1万人超えの状況に舞い上がり、つい「なまはげチョップ」動画の宣伝をしてしまう理央さんw

そう、これは単なる喜劇じゃなくて、彼女がいつか「なまはげチョップ」を卒業し、本当の意味で自立するまでを描く成長ドラマなんですよね。それが根っこにあるから面白いし、ハートにも響いて来る。

今どきの題材を取り上げながら、実はごく普遍的な成長ストーリー。古今東西、優れたドラマってそういうもんだと思います。

そんな理央さんの脱皮を見届けたいし、木下さんの炎上ドラマがどうなっちゃうかも興味津々でw、これは2019年春のナンバー1ドラマ……っていうか最後まで観られる唯一の連ドラになりそうです。
 

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『3年A組/今から、皆さんは人質です』最終回

2019-03-12 12:20:06 | TVドラマ全般





 
『3年A組/今から、皆さんは人質です』に思いのほかハートを揺さぶられましたので、これまで日記カテゴリーに書いた関連記事の再録に最終回の感想を加筆する形で、まとめ記事としてアップさせて頂きます。

セクシー画像は3年A組生徒の上白石萌歌さん、永野芽郁さん、福原 遥さん、今田美桜さんです。


☆2019年冬の連ドラ

今シーズンの連ドラも全体的にパッとしません。私がハマりそうなのはドラマ10『トクサツガガガ』ぐらいです。

先にレビューした刑事ドラマの新作3本『トレース/科捜研の男』『刑事ゼロ』『メゾン・ド・ポリス』はいずれも第2話の途中で視聴打ち切りとなりました。

結局やってることはどれも似たような謎解きゲームで、それを飽きずに見続けるにはキャラクターの魅力が絶対必要不可欠なんだけど、3作共それが全く足りてなくて、役者さんの力量に依存し過ぎてます。

今シーズンは弁護士ドラマも3本あって、竹内結子さんの『スキャンダル専門弁護士/QUEEN』は最初リーガル版『ミッション:インポッシブル』みたいで面白そうと思ったのに、やっぱりキャラに魅力がなく第2話の途中で脱落。

常盤貴子さんの『グッドワイフ』は手堅い作りで悪くないけど「日曜劇場」ゆえに先が見えて、興味が持続せず初回しか観てません。坂口健太郎くんの『イノセンス/冤罪弁護士』もタイトルとキャスティングだけで中身が想像できてしまい、録画した初回も観ずじまい。

弁護士ドラマも結局は謎解きゲームのバリエーションですから、よっぽど工夫してくれないと観る気になりません。謎解き、謎解き、猫も杓子もひたすら謎解き。本当にもうウンザリです。

その他も軒並みパッとしない中、杉咲花ちゃんの『ハケン占い師アタル』と菅田将暉くんの『3年A組/今から、皆さんは人質です』の2本だけは「どんなんかな?」っていう興味を引かれました。で、それぞれの初回を観て、面白い共通点があることに気づいたんですよね。

前者『ハケン占い師アタル』は問題山積のイベント運営会社に派遣されたバイト社員のアタルが、実は人の心が読めちゃうスーパー占い師で、社員1人1人が抱える心の問題を解決していき……っていう、まるで『家政婦のミタ』と『純と愛』をミックスさせたような内容。それもその筈、これは遊川和彦さんが脚本のみならず、遂に演出まで手掛けられた入魂の一作なんですね。

だから演出家のフィルターが入らないぶん遊川さんのメッセージがストレートに伝わってくるんだけど、それが「自分自身を愛しなさい」だったり「自分にしか出来ないことを見つけなさい」だったりと、ひねくれた創り方をする人に限って言ってることは至極マトモなんですよねw このテの人たちはそれを自覚してるから、照れ隠しにひねくれちゃうんだろうと思います。

アタルがやってる事はセラピーそのもので、彼女はハケン占い師というより派遣カウンセラー。ただ、そのカウンセリングの仕方がやたら荒っぽく、口汚いのが現代風なのかも知れません。

今の日本において、もはや正攻法は通用しない。圧倒的なカリスマが力でねじ伏さないと、誰も聞く耳を持たない。そんな現実を、もっと過激な方法で示したのが後者『3年A組/今から、皆さんは人質です』。

こちらは学級崩壊寸前の高校のクラスの、菅田将暉くん扮する担任教師が爆弾と拳銃で武装し、生徒全員を人質にとって立て籠るというぶっ飛んだお話。

ストーリーの縦軸は女子生徒(上白石萌歌)を自殺に追い込んだ犯人を探るミステリーなんだけど、その過程で菅田先生が生徒たちに(毎回1人ずつ)人間としての在り方を説教していくんですよねw 言ってる内容はスーパー占い師と同じで、至極マトモな道徳教育だったりする。

つまり、やってることは過激でも本質は『金八先生』であり『飛び出せ青春!』であり『スクール☆ウォーズ』なんです。

だけど世の中を舐めきった今のガキンチョどもに正攻法で説教しても聞きゃあしないし、暴力も絶対タブーとなれば、もう我が身を犠牲にしてテロでも犯すしかないっていう、めちゃくちゃ差し迫った話ですよ。

上司や教師の言うことなんか何も聞かないヤツらも、占い師やテロリストの言うことなら辛うじて聞いてくれる。つまり、もはや会社や学校というシステムは機能を失い、とっくに崩壊してますよっていう破滅と絶望のメッセージ。大いに共感しますw

私が作者なら、菅田先生には3年A組の生徒全員を道連れに自爆してもらいますけど、現在のテレビ業界(のクリエイティビティーも)崩壊しちゃってますから、どうせ最後は無難なハートウォーミングに収まるんだろうと思います。実際、殺した筈の生徒数人が実は生きてましたっていう、腑抜けたオチが早くもついちゃってますからね。それをもっと先まで伏せておく勇気すら無いワケです。

だからどちらもハマりはしないけど、単なるゲームではなく創り手のメッセージが感じられる点で見所ありますから、この2作は『トクサツガガガ』と併せて今後も観ていこうと思ってます。

あとは朝ドラ『まんぷく』を変わらず毎日観てるぐらいです。いよいよ即席ラーメン開発の章に入ってワクワクしてます。私がこの世で一番愛してる食べ物がインスタントラーメンなのですw

大河ドラマ『いだてん』は、相変わらずのクドカン節にのっけからゲップが出そうで、終始「ながら見」になりそうです。大河でもスタンスを変えないクドカンさんは立派だと思うけど、好き嫌いだけはどうしょうもありません。そもそも、あんな滑舌の悪い人(落語家役の大御所)が語り部になってる時点で「はあ?」って思っちゃう。

今季はまぁ、そんなところです。(乳首)


☆Let's think!!

『3年A組/今から、皆さんは人質です』も第6話まで進み、創り手のメッセージが明確に見えて来ました。

上白石萌歌ちゃんを自殺に追いやった犯人が教師たちの中にいることが判って、一人の女子生徒が恨みを持つ先生を名指しで「犯人は○○先生に違いない」っていうメッセージ動画をネットに拡散させようとした行為に対して、菅田将暉先生はこれまでで最も激しい怒りを表しました。

生徒全員を人質に取ってこれまで6日間、さんざん考える機会を与えて来たのに、そして自分は人生の全てを賭けて教えてるつもりなのに、まだ「Let's think」の意味が解らんのか?と。

何の証拠も無いのに誰かを犯人扱いしてネットでぶちまけて、それが一体どんな結果を招くか、お前らはまだ考えようともしないのか?と。クラスメイトが自殺しただけじゃ足りないのか?と。

書き込む前に、動画をアップする前に、まずは深く考えろよと。自分の言葉と行動にもっと責任を持てよと。知りませんでしたで済まされる年齢じゃないんだぞと。

昨年、NHKで放映された単発ドラマ『フェイクニュース』も、ネット民たちに対して「まずは落ち着こうよ」っていうメッセージを発してました。それとやはりNHKで放映された土曜ドラマ『炎上弁護士』は録画したまま未見だけど、たぶん同じようなテーマだろうと思います。

あまりにも浅はかで無責任なネット民たち。そして集団心理の恐ろしさ。我々一般人以上に、テレビ業界の人たちは恐怖と危機感を抱いておられるのかも知れません。

過去の記事にも書きましたが、私自身、大好きなTVドラマのファンサイトの掲示板で、その時期よく出没してた粘着質な「荒し」が「お前だろ!」と、何の根拠もなく濡れ衣を着せられ、集中砲火を浴びて一生もんのトラウマを植え付けられた苦い経験があります。

自分が疑われたのも無論ショックだけど、同じ作品を愛する仲間(である筈の人間たち)にそんな仕打ちを受けた事実こそが衝撃でした。オアシスを求めて参加した掲示板が思いがけず最悪のインフェルノだった。戦隊に加えてもらおうと思って門を叩いたら、基地の中は怪人だらけだったワケです。

連中の目的は私を攻撃し、おちょくってストレス発散する事であり、本当に私がその「荒し」なのかどうか、真実がどうなのかはどうでも良かったんでしょう。何となくイジメてやりたくなる要素が私にあっただけの話です。

だから、連中はもうとっくに忘れてる事でしょう。やられた側は一生引きずるような心の傷を負っても、やった側はケロッとしてるもんです。連中にとってはただの遊びですからね。だからタチが悪い。だから許せない。本当に、この恨みだけは一生忘れません。

某巨大掲示板の、同じドラマについて語り合うスレッドをたまに覗いても、醜い罵り合いが延々と繰り返されてて辟易します。同じ作品を愛する者どうしがなんで憎しみ合わなきゃならんのか? そんな連中には元より作品愛なんか無いんでしょうけど。

そのドラマをリアルタイムで観てた人(つまり我々世代)はもう、かなりええトシのおっさん・おばさんですよ。CS放送やビデオで観た若い人も中にはいるかも知れないけど、まぁごく一部でしょう。

『3年A組~』は明らかに若い視聴者をターゲットに創られてるけど、それより先に「Think」させなきゃいけないのは我々世代の方です。そんな大人どもが生んで育てた子供たちですから、そりゃあ爆弾や拳銃でも使って思い知らせるしか方法が無いって話です。

そんなワケで、私はこのドラマに共感してます。余計なオチャラケが多い(シリアスな部分とのバランスが取れてない)こと、昨今のドラマらしくゲーム的な要素も強いこと等、気になる点は色々あるんだけど、それもこれも若い世代に観てもらう(そしてメッセージを伝える)為の工夫だと思えば納得できます。

民放ドラマでもう1本、注目しようと思ってた『ハケン占い師アタル』は第2話までで視聴が止まってます。興味はあるんだけどハートを掴まれるところまでは決していかない、それが私にとっての遊川ドラマですね。

そして今季ナンバーワンは早くも『トクサツガガガ』に決定です。見事にハートを掴まれました。

創り手たちが心底から楽しんでるのが伝わって来るし、その遊び心がストーリーと完璧にシンクロしてるんですよね。内輪ウケじゃなくちゃんとエンターテイメントになってる。

いつも気を抜いて観てるつもりなのに、気がつけば没頭させられてるという、ちょっと珍しい種類のドラマです。オタク要素をお持ちの方はもちろん必見だし、そうでない方もこのユニークさはお試しの価値アリです。


☆最終回

2019年冬シーズンの連ドラで最後まで観たのは『トクサツガガガ』と『3年A組/今から、皆さんは人質です』の2本だけでした。

両者とも、とてもストレートなメッセージを我々に伝えてくれた作品で、それを堅苦しくならず、工夫を凝らしてエンターテイメントに仕上げた点でも共通してたように思います。

どうやら私が惹かれるドラマの条件はそこにあるみたいで、毎週1時間という時間をわざわざ割いて観るからには、何らかの主張を、出来れば簡潔に聞かせて欲しい。

私にとって作品鑑賞は作者との対話だと思ってるので、難解だったり回りくどかったり、ましてや居酒屋の呑み会みたいに何のテーマも無くグダグダやられたら付き合いきれないんですね。だからグドカン作品が嫌いなワケです。

昨今『3年A組~』ほど明確にメッセージをぶつけてくれた連ドラは珍しいと思います。その内容は以前の記事(『Let's think!!』)に書いた通りなので今回は割愛します。

ネット民なんて皆「自分だけは例外」だと思い込んでる輩ばかりでしょうから、大半の当事者には何も響かなかったかも知れないけど、それをも承知の上で「送信ボタンをクリックする前に考え直してくれる人が、一人でも増えてくれたら」と菅田将暉先生は訴えてました。それこそ真正面からカメラ(我々)に向かって。

その口調がネット民たちと同じレベルの罵詈雑言になっちゃってるのはどうかと思ったけど、それほど冷静でいられない、心底からの心の叫びなんだってことを表してたんだと思います。

現実社会は何も変わらず破滅だけど、1人だけ罵詈雑言の書き込みを踏みとどまる若いニート君の姿を見せたラストシーンは清々しかったです。

古いドラマのファンが集う掲示板で罵り合ったり、誰かに「荒し」の濡れ衣を着せて袋叩きするような連中は、もっともっと上の世代のいい歳した大人なんだけど、そんな連中にはもう何を言っても無駄で、望みは若い世代に託すしかないって事かも知れません。

99.9%は無駄でも、0.1%の変革に賭けたこのドラマには気骨を感じました。あの手この手で若い視聴者の興味を引っ張る作劇を私はふだん否定しがちだけど、本作に限っては拍手を贈りたいと思います。
 
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『トクサツガガガ』最終回

2019-03-03 00:00:09 | TVドラマ全般









 
これまでオタクを主人公にしたドラマや映画は結構あったけど、だいたいにおいては極端なキャラクターに描いて茶化すか、ダークに描いて悪者にするか、あるいは美化するか、つまり「オタクをそのままリアルに描いても商売にならない」っていう姿勢、オタク作家の自虐も含めた蔑視の本音が透けて見えたもんです。

ところが、この『トクサツガガガ』はオタクのありのままを等身大に描き、それをオタクじゃない視聴者でも楽しめるエンターテイメントに仕上げてみせた、極めて画期的な作品でした。

その「等身大」と「ありのまま」が今は何より重要で、昨年のサプライズ・ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディー』を絶賛する人たちは皆、異口同音に「ありのままを貫くフレディに共感した」みたいなことを仰ってました。『アナと雪の女王』も「♪ありのままの姿見せるのよ~」って唄ってますからね。

私自身はあえて「孤独」の道を邁進することで「ありのまま」を死守してますけど、多くの人はこの「孤独」が怖くて「ありのまま」でいられないんでしょう。だから「ありのまま」を貫き、なおかつ孤独じゃない「成功」や「愛」を手に入れた人のストーリーに、皆が強く惹かれるんだろうと思います。

この『トクサツガガガ』でも、特ヲタ女子の主人公=仲村さん(小芝風花)が特撮嫌いのお母ちゃん(松下由樹)に「ありのまま」を受け入れてもらえるか否かが最大のテーマとして描かれてました。

これもまた普遍的で、私自身含め多くの人にとって「ラスボス」は母親だったりするんですよね。だから特撮オタクでなくとも決して他人事じゃない。

しかも、仲村さんのお母ちゃん自身にも、自分の親に「女の子らしいもの」を否定され続けたトラウマがあり、それで「女の子らしくない」特撮ヒーローをことさら否定するという「負の連鎖」に囚われてる。

これは年々深刻化する幼児虐待の問題にも似てますよね。仲村さんのお母ちゃんは「娘には自分と同じ思いをさせたくないから」やってるつもりが、知らず知らず娘の嗜好を完全否定する結果になっちゃってる。虐待の本質もそんなもんかも知れません。

で、ついに仲村さんが怒りを爆発させ、絶縁宣言しちゃうまで関係は悪化するんだけど、そこで彼女は気づくんですよね。自分自身もまた、お母ちゃんが大好きな「女の子らしいもの」を否定して、知らず知らず彼女を傷つけて来た事に。

お母ちゃんが好きそうな「女の子らしい」可愛い人形を、仲村さんがプレゼントする最終回ラストシーン。いつまでもトラウマに囚われて成長できない母親を乗り越えて、娘である仲村さんが先に大人になった瞬間と言えるんじゃないでしょうか?

それでもやっぱり解り合えないかも知れないけど、相手に「認めて欲しい」って求めてるだけじゃ何も解決しない。自分の「ありのまま」を受け入れてもらいたいなら、まず自分が相手の「ありのまま」を受け入れる事から始めるべきじゃないか? 例え相手が歳上で、自分を生んだ親であったとしても。

コメディとしても一級品だし、特撮場面のクオリティーや小道具の作り込みも素晴らしかったけど、それらを最大限に活かせたのは根本に誰もが共感し、考えさせられる成長ドラマがあったから。

そして何より嬉しかったのは、何かをずっと好きでい続けることを思いっきり肯定してくれたこと。世の偏見や蔑みと闘う我々を全力で応援してくれたこと。本気で肯定し、心底から応援する気持ちが無ければ生まれ得ない作品でした。

私が特にリアルだと感じたのは、仲村さんが高校卒業の日まで、特撮ヒーロー番組はとっくに卒業したと自分で思い込んでたこと。私自身も、刑事物の自主映画を創った時に刑事ドラマは卒業したつもりでいたのに、今はこの有り様ですw 同じように、結構いいトシになってから何かのきっかけでマニア熱が再燃しちゃった人は、けっこう沢山おられるだろうと思います。

映画好きが高じて小さなビデオショップを営んでるオジサンが、屈託のない顔で「好きって、そんな無くなっちゃうもんなのかな?」って言った台詞と、劇中テレビ番組の特撮ヒーロー「エマージェーソン」が最終回で言った台詞がシンクロした瞬間、滝の涙を流した視聴者は私だけじゃない筈ですw

他にもグッと来るシーンが満載だったこのドラマ、早くも年間ベストワンに決まりかねないほどハマりました。

ラストのラストに登場した本屋さんの店長って、宮内 洋さんですよね? より知名度の高い藤岡 弘さんじゃなく、仮面ライダー以外にも沢山の特撮ヒーローを演じられた宮内さんをチョイスする辺りも、本当に「愛」を持った人たちが創ったドラマなんだと実感させてくれました。

NHKさんがここまで気持ちを込めて作品を創られてるのに、民放各局はいったい何やってんの?って思わずにいられません。

本当に幸せな時間を有難うって、NHKさんには感謝の気持ちでいっぱいです。
 
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