紅葉の主役は落葉広葉樹で、常緑樹などは紅葉と全く縁がないと考えられがちだが、常緑樹にも紅葉するものがある。
常緑広葉樹、北海道でもゼロではないが、ハイイヌガヤやツルシキミなど多くは雪の下で冬を越す。
ツルマサキは冬の寒さに身をさらす数少ない常緑広葉樹である。ツルマサキを含めて北海道の常緑広葉樹では紅葉する話は聞かない。
本州南部には本格的な常緑広葉樹林がある。
常緑広葉樹の落葉の仕方、大別して二つの型があるという。
第1の型はクスノキ型、春の新しい葉が出るのと同時に旧葉を落とす。葉の寿命はおよそ1年で、短い期間に新旧の葉を入れ替える。
第2の型はカクレミノ型、春新しい葉を展開した後旧葉はしぶとく枝に残り、夏までの間に逐次落葉する。その間に落ちない葉もあって葉の寿命も2~3年など長いものが少なくない。
カクレミノは常緑広葉樹の中で「黄葉」するタイプである。
この写真はネットからの拝借である。
ホルトノキは常緑広葉樹の中で「紅葉」するタイプである。ホルトノキの面白い所は赤い葉が1年中見られることだという。
落葉広葉樹の紅葉・黄葉はクロロフィルの分解・回収に起因するものだが、常緑広葉樹の場合は葉の寿命が長い分その必要度が低いとされる。ただ、より寿命の長いカクレミノやホルトノキが紅葉したり黄葉したりするというのは何か不思議である。
この写真はネットからの拝借である。