井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・ウスベニツメクサ

2020年07月17日 | 日記

ウスベニツメクサ群落。ナデシコ科ウシオツメクサ属。

ピンクの小さな花をつける、一見ヌカイトナデシコに似ているが、こちらはマンテマ属ではなくウシオツメクサ属。茎は根際でよく分枝し、斜上し広がる。

花は紅紫色だが白花も混じる。

ウスベニツメクサの葉。

葉は線形。葉腋から短い無花枝を生じ、葉が伸びて輪生状に見える。本当の輪生ではなく「偽輪生」とか「仮輪生」という言い方をする。ヌカイトナデシコと比べると若干太い。

ウスベニツメクサの花。

小さい花なので、同じピンク色のヌカイトナデシコに良く似ていると感じるが、ルーペなどで良く見ると違いがはっきりする。

ヌカイトナデシコの萼は合生して萼筒をつくるが、ウスベニツメクサの萼は離生し、花弁と花弁の間から見えている。ナデシコ科は萼が離生するグループと、萼が合生して萼筒をつくるグループとに大別され、ウスベニツメクサは前者、ヌカイトナデシコは後者ということになる。

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