井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

特定外来生物に指定されているオオハンゴンソウ

2011年09月16日 | 日記
特定外来生物の指定を受けている植物、北海道でよく見かけるものとしてオオハンゴンソウとオオキンケイギクがある。



オオハンゴンソウです。キク科オオハンゴンソウ属。
オオハンゴンソウは一度定着すると、地下茎を伸ばして増え、埋土種子でも増殖するから、しばしば大きな群落をつくる。その辺のことから特定外来生物の指定を受け、利尻島や野幌森林公園などで駆除活動が進められている。
しかし、道内をドライブしてみれば、道路わきや空き地などに侵食しているのは、オオハンゴンソウよりアワダチソウの仲間の方が目立つ。セイタカアワダチソウは何十年か前に繁殖力の強さが問題視されたが、アレロパシーによる自家中毒で左程増えてはいない。特定外来生物指定の根拠はどんなものだろうか。



オオハンゴンソウの花序です。
周りの黄色い舌状花は不稔で、装飾花の役割をもつ。内側の筒状花は緑黄色で両性、稔る。



オオハンゴンソウ、雄しべ先熟です。
筒状花は周辺部から開花する。最初は雄しべの葯が花弁の上に出て、雄性期である。次に雌しべが伸びて柱頭は2裂し、雌性期となる。受精が済むと柱頭は花筒に隠れる。
写真で、花の中心部に近いところから、蕾、雄性期、雌性期、受粉済みの花が並ぶ。
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